その日の前日は

大好きなブロ友さんが

遠方からひかり家に来てくれて

ナベルビンの副作用でまいってた私に

元気を届けてくれた。

素敵な歌と演奏を聴き

みんなと楽しいおしゃべりをしてるうちに

それまで絶不調だった体が軽くなってきた。

かのん♪ちゃん・QPちゃん・ランちゃん・シャボンちゃん

ありがとう…

 

 

その日の日中は

通院してる病院での『おしゃべりサロン』に参加した。

お手伝い係なのにほとんどできなくて申し訳なかったけど

スタッフさんが企画してくれた素敵なイベントに酔いしれ

イベント後は参加者さんとのおしゃべりで楽しい時間を過ごした。

 

 

そして…

その日の夕方…

 

そろそろ夕食の準備をしなくちゃいけない時間

私はリビングのソファで横になっていた。

そこに仕事から帰ってきた夫団十郎。

 

ひ 「お帰り~早かったね」

 

団 「今から✩✩病院の救急外来に行ってくる」

 

え!?

 

帰ってすぐなのに

話しながら出かける準備をする団十郎。

 

「前日から胸やけしていた」

「今日は背中が痛くなった」

「仕事帰りに近所のクリニックに行った」

「混んでたら帰ろうと思ったけど意外にガラガラだったので診察を受けた」

「心電図をした結果すぐに大きい病院に行くように言われた」

 

えーー!

 

ひ 「私が運転して行った方が良いよね」

 

団 「大丈夫」

 

ひ 「(二男)ジロに電話して…」

 

団 「あいつ、今日セカオワのライブって言ってただろ」

 

そうだった。

三男サブロは仕事がいつ終わるかわからないし…

 

団 「俺は一人で大丈夫。

   でも今日はメシ作れない」

 

ひ 「そんなこと良いから!」

 

団十郎が車で出かけるのを見送ったあと

不安な気持ちながらも

のろのろと夕飯の支度をはじめた。

食材を見ると気持ち悪くなるけどなんとか

ビーフのトマト煮込みを作ってる途中

家の電話が鳴った。

 

ドキッ

 

「こちら✩✩病院です」

「ご主人は心筋梗塞です」

「緊急で心臓カテーテル検査をすることになりました」

「ご家族の方すぐに来てください」

「何分後に来られますか?」

 

 

えーーー( ´>ω<`)

 

 

サブロが運良く早く帰れたので一緒に

私自身も通院している✩✩病院の救急外来へ。

長男イチロにも電話で連絡

ほぼ同時に病院に着いた。

 

そこで看護師さんから受けた説明は

 

・現在心臓カテーテル検査を行なってる

・必要なら血管を広げる処置をする

 

 

案内された待合室で

気をもみながら待っているとき

ジロから電話がかかった。

ラインに”ライブ終わったらすぐに電話して”

と送っておいたので

慌てて電話してきた様子。

事情を説明したら

「すぐに病院行く!」と。

 

こんなとき息子が3人いて良かった

とつくづく思う。

 

 

そこで看護師さんに

「ご主人の持ち物です」

と渡されたビニール袋には

団十郎が持っていた貴重品と

団十郎が着ていた衣類すべてが入っていた。

スッポンポンなのか…

いかにも重症患者のようで

さらに心配が増した。

 

「何故かこんな物も…」

と渡されたのが

コンビニで購入したと思われるサンドイッチとお茶。

待ち時間に食べるつもりだったらしい。

まさか受付後

いきなり車椅子で運ばれるとは

思ってなかったんだろう。

 

(後で聞いた話では

受付で「救急車で来なかったの!?」と驚かれたらしい)

 

 

3,40分ほど待った後

現れた医師…

 

医 「今回担当した○○です」

 

あれ?

この先生…

 

ひ 「どこかでお会いしたような…」

 

医 「そうです^^ひかりさんの主治医ですよ」

 

そうだ!

循環器科の角刈り先生だ!

2ヶ月に1度、しかも数分受診するだけなので

しっかり顔を覚えていなかった。

先生の方が覚えててくれてたなんて…

なんだか感動。

 

角 「ご主人が今回一番いけなかったのは…」

 

ドキッ

 

角 「ご自分で車を運転して来られたことです」

 

そこか…

 

ひ 「すみません…」

 

そんな大変なことだなんて…

 

角 「○○クリニックでもぜったいに自分で行かないように、と説明されたそうです」

 

知らなかったー

 

角 「関係ない人を巻き込むことになりかねません」

 

ごめんなさい…

 

 

別室に案内され

そこでテレビの医療番組などで見たことのある

血管の動画を見せてもらいながら説明を受けた。

 

 

角 「これは処置前のご主人の血管です。

   心臓の周りには重要な3本の動脈があって

   そのうちの1本のこの部分が…」

 

見ればなんと糸のように細くなってる。

 

角 「心筋梗塞を起こしています

  でもちょろっちょろっとは血が流れていたようです」

 

そこにバルーンを入れて血管を広げ

金属のステントを入れ縮まないようしたとのこと。

処置後の映像では細くなってた部分に

メッシュの器具が固定され血が流れていた。

 

 

角 「処置はうまくいきました」

 

ひ 「ありがとうございます!」

 

良かった…

涙がツラー

 

角 「ただこれから後遺症の問題があります」

 

えっ

 

角 「心筋梗塞は時間との戦いなんです。

   ご主人の話では前日のお昼から症状があったとのことなので

   その時点で梗塞が始まったと思われます」

 

梗塞の時間が長ければ長いほど

心臓の筋肉の壊死が広がり

ダメージが大きくなるとのこと。

 

あぁ…

1日以上経っちゃってる…

 

角 「後遺症がどれくらいか

  これから検査などをして時間をかけて診ていきます」

 

すぐにはわからないらしい。

 

 

 

角 「幸い意識ははっきりしていますので

   そこは安心してください」

 

 

ご主人がもどるまでもう少しお待ちください

と言われ

また待合室で待つことに。

 

 

このときライブ会場から駆けつけたジロが病院に到着し

やっと息子が3人揃った。

 

しかしサブロは

「お父さんの血管の映像見てたら

気が遠くなって倒れそうだった」

らしい。

本気で部屋を出ようと思ったと。

元やんちゃ坊主なくせに血に弱すぎる。

 

 

しばらく待ったあと

呼ばれて行ったところは集中治療室。

 

 

たくさんの機械に囲まれ

手術着のような物を着せられた団十郎を見たら

涙がまたツラー(T_T)

 

 

団 「俺も普通の人間だったらしい」

 

自分は頑丈で特別な体だから

親に感謝だ、とよく言ってた。

 

思えば

朝早くから夜遅くまで休日もほとんど取らず働いてる上

私の体調不良のため家のことまで…

疲れてたよね…

ストレスも相当だと思う。

それにタバコ、食生活etc

原因はあり過ぎるほどある。

 

 

 

角 「首から下は絶対安静です」

 

なのに

 

団 「電話をかけさせて」

 

 

スタッフさんに確認したあと

自分で携帯電話を持ち

仕事の電話をかけ始めた団十郎。

 

自分が担当してる仕事の指示をあれこれ

たくさんのスタッフや

私たち家族の前で

10分以上も話していた(´-д-)-3

 

 

 

団十郎にしては

生まれて初めての入院。

 

その日の夜から

団十郎のいない生活が始まった。

今までは何かあれば頼っていたけど

そういうわけにいかなくなった。

 

しかも…

 

心筋梗塞なんて(>_<)

 

こんなヘロヘロな私を置いて

先に団十郎が逝ってしまったら

どうしよう…

 

どうか…

どうか…

 

団十郎が後遺症なく

無事に退院できますように…

 

と願った。

 

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

 

その日から

集中治療室で2日

その後

少しずつ管が外され

一般病棟に移って8日。

 

私はその間毎日団十郎の顔を見に病院に通い

金曜日には2回目のナベルビン投与を受けた。

吐気止めの薬を飲んだので嘔吐こそなかったものの

食欲はまったなし。

呼吸は苦しく酸素飽和度は常に90前後。

それなりに元気だった頃に

この時期限定の仕事を引き受けてしまってて

とても不安だったけど

リア友YEちゃんに手伝ってもらいながら

なんとかこなすことができた。

 

 

 

昨日ー

団十郎…退院の日

私…乳腺外科&循環器科受診日。

 

朝から病院内をウロウロしている

団十郎に何度も遭遇しながら…

 

循環器科にて

私の診察のついでに角刈り先生から

団十郎の説明を受けた。

 

角 「実は、後遺症残るだろうと思ってたんですが

なくて良かったです。

もう大丈夫ですよ」

 

ただ生活習慣は見直すように、と。

 

ありがとうございます…

 

また涙がジワーン(:_;)

 

 

乳腺外科→化学療法センター

 

ハーセプチン単独の投与を受けた後

退院準備を済ませた団十郎と合流。

 

今回の入院では

今まで指摘を受けながらも放置してきた

糖尿病治療のおまけ付きなので

✩✩病院主催の糖尿病食ランチバイキング

なんていうイベントに夫婦で参加したあと

2人揃って自宅に戻ることができた。

 

 

一時は後遺症が残ってしまうことを

とても心配したけれど

 

 

この状況に心から感謝…。

 

 

 

゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

 

 

皆さまへー

 

前回のブログでご心配おかけしてしまい

たいへん申し訳ありませんでした。

 

心温まるお言葉

とても励みになりました。

 

 

 

ありがとうございました♡

 

 

 

 



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ありがとうございました☆゛