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長男イチロ夫婦からもらった母の日プレゼント✿

寝てる間に届いた。ありがとう♪

 

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5月13日 金曜日

 

乳腺外科受診日

 

 

ロビーを抜けて最初の角を右に曲がると

すぐに乳腺外科。

角を曲がる手前で大きな笑い声を聞いた。

笑い声の主は…

 

ケモ仲間の三女さん。

くりくりさんと楽しそうに話してた。

 

ひ 「やっぱり^^笑い声が響いてたよ~^^」

 

困った病気を抱えた患者にはみえない

明るい笑顔。

 

三女さんは「歯科に行くの」と言って

車椅子を押す嫁さんと行ってしまった。

くりくりさんにバッグを託し

血圧を測って戻ってから

診察室から出てきたメムさんと

3人でしばらく談話。

 

間もなく名前を呼ばれ

痛い足腰

重い気持ちで診察室へ。

 

 

診察室にて

主治医欽ちゃん先生とのやりとり

 

 

欽 「どうですか」

 

ひ 「足腰が痛いです。もう痛み止めが効きません」

 

欽 「そうですか。今日は話すことがたくさんあります」

 

 

私も色々相談したいことがある。

 

 

欽 「まずMRIの結果ですが…

   転移したところ広がってました。

  これが読影の先生の所見です」

 

PC画面に書かれた文字には

 

 

○○増大

▽▽が認められます

難しい文字ばかりで

ここに思い出して書く事できないけれど

とにかく良くないことばかり。

 

 

次に

PCに私のMRI画像が映し出される。

 

 

欽 「ここかな。これが横からみた腰椎です」

 

体を乗り出してデスクに手をかけ画面を見ていたら

 

欽 「痛そうだな」

 

今の私は椅子に座ってるとき

自分の腰だけでは

体を支えていることができない。

 

知らず知らず何かをつかんで

そこに上半身をあずけてしまう。

 

そのうえ

欽ちゃん先生に言われて気づいたけど

すごいしかめっ面だ。

周りにも伝わってしまうなo(_ _*)o

 

 

欽 「ここが第1腰椎…ここが第2ですが…」

 

縦に割ったMRI画像で

画面を指しながら欽ちゃん先生が説明してくれたこと。

 

・第1、3,4腰椎の転移部分はほぼ変わりない

・第2腰椎の転移部分の腫瘍が広がっている

・第2腰椎の棘突起と言われる部分まで腫瘍ができている

・痛みの増大はおそらくこの棘突起の腫瘍によるもの

 

ひ 「背中のこぶは?」

 

欽 「この棘突起です」

 

ひ 「それって骨ですか?」

 

欽 「骨です」

 

背中のゴツゴツした骨はこの棘突起のことを言うらしい。

 

画面変わって

第2腰椎の輪切りにした画像は

ぐちゃぐちゃに見えてなんだか気持ち悪い。

 

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欽 「前にはなかったこの部分

   ここも腫瘍なんだそうです」

 

それは読影さんの指摘のようで。

 

「薬で痛みをコントロールをしていくしかないです」

 

欽ちゃん先生の言葉を聞いて

考えてたことを言ってみた。

 

ひ 「放射線を受けることはできませんか?」

 

欽 「それは…できなくはないと思いますが

   先生がたくさんの患者さんを診てきたなかで

   放射線で癌が消えることはありません」

 

え…

 

欽 「一時痛みが減ることはあっても

   また出てきます」

 

え…

 

欽 「一つの方法ではありますが。

   一度放射線科の先生と相談してみます」

 

お願いします…

 

今はもう痛みが四六時中あって

しかもその痛みがかなり強いので

医療麻薬の増量をお願いした。

 

どれくらい増やすかを相談した結果

 

・オキシコンチン(ベース)

10mg×2 → 15mg×2

・オキノーム(レスキュー)

5mg1日1包 → 5mg1日2包

 

でいくことに。

 

欽 「腫瘍マーカーも」

 

上がってしまった、と先生は言うけれど

症状のわりにはそれほどでもなく

 

CA15-3 (基準値0。0~27.0)

2015/10/9  27.7

2016/1/29  37.9

2016/5/6   54.6

 

 

ICTP (基準値~5.4)

2015/10/9  4.7

2016/1/29  4.1

2016/5/6   4.5

(ICTPは骨の癌を表すマーカーとのこと)

 

 

欽 「パージェタを休んでるせいもあるかもですが」

 

てか…

もう効いてないですよね。

 

 

そしてもう一つの懸念、胸水について。

 

欽 「この量でよく抜けたな」

 

大ベテランな外科医欽ちゃん先生が

若い呼吸科ドクターのキラ先生を褒めてた。

 

欽 「結果出てたら見ますか?」

 

うっ

でも

先延ばしにしても結果は同じだから…

 

ひ 「見ます」

 

■_ヾ(・・*)欽

 

欽 「出てるな…」

 

■_ヾ(・・*)欽

 

欽 「これです」

 

そこに書かれた文字は

”陽性”

”○○が多数認められます”

 

他に色々書かれてたけど

これだけで理解できた。

 

乳がん転移によるものであること

癌性胸膜炎であること

 

 

欽 「胸に穴を開けて直接抗がん剤を入れる方法があります。

   それから胸水を何度も抜くことになったら

   胸膜癒着術と言って、意図的に炎症を起こし

   胸膜と肺を癒着させて水を溜まらなくする方法もあります」

 

それは聞いたことあるけれど…

成功例って…

 

ひ 「それは○○(欽ちゃん)先生がしてくれるんですか?」

 

欽 「昔はここでやってましたが

   先生はしばらくやってないので

   呼吸科の先生にお任せした方が安全です」

 

 

そう…だよね

 

(_ _。)(_ _。)(_ _。)

 

 

欽 「アリミデックス(正確にはアナストロゾール)はまだあるよね?」

 

ひ 「はい…いや、もうないです」

 

欽 「あれ?そうだっけ?」

 

ひ 「今日はゾラデックスの日でもあります」

 

欽 「あれ?なんで書いてないんだろう」

 

カレンダーとパソコンを何度も確認した上

 

欽 「先生が入れ忘れてました

   さっさと打っちゃいましょう」

 

 

時々こんなことがある欽ちゃん先生

だけど突っ込む元気もなく( ´(ェ)`)

痛みで呻きながらベッドに上がり横になりながら

聞いてみた。

 

 

ひ 「私、後どれぐらい生きられるでしょう」

 

欽 「それは…

   骨では命に関わらないと

   何度も申し上げてるはずですが」

 

ひ 「骨はね。でも胸水は?」

 

欽 「う~ん」

 

答えられないよね

わかってるよ

神様にしかわからないってことは。

でも聞いちゃった。

 

 

ゾラデックスの注射はチクリとしただけで終了。

 

看護師さんに手伝ってもらい起き上がって

ベッドを降りたあと

今後についての話。

 

 

欽 「次の薬についてはまだ考えてないんです」

 

次の薬…かぁ

 

欽 「タキソールはほんとに良い薬なんですよね

   副作用が少なくて良く効いて…」

 

欽ちゃん先生が遠い目で言った。

 

欽 「タキソールが効かなくなってしまったということは…

   あとはどんぐりの背比べで効きめがゆるやかで…」

 

…そして副作用が強いってこと?

あぁ…優秀なタキソールさん

さようなら(´_`。)

 

欽 「きぼう野さんは赤い薬ってやったことありますか?」

 

ひ 「はい、初発のときに。

   でも(副作用で)ひどいことになってしまって1回で終わって

   その後タキソールを4回クールやりました」

 

欽 「1回しかやったことないなら

   もう1度やってみても良いかもしれないな」

 

うっ

13年前吐きまくってのたうち回った

あのときのことを思い出した。

現在は良い吐き気止めがあるってこと

知ってるけど

今の私の体力で耐えれるんだろうか…

そう思ったら泣けてきた。

 

欽 「大丈夫?」

 

はい…

 

欽 「来週はハーセプチンも休んで化療無しにしましょう」

 

薬剤の決定は来週になった。

 

 

 

長い診察を終え

化学療法センターへ。

 

 

ハーセプチン単独30分

 

点滴中薬剤師ゴトウ先生がやってきて

医療麻薬の増量について話してくれた。

 

ゴ 「きぼう野さんはスタートの量が少ないから

   まだまだ増量できるから大丈夫よ」

 

そうなんだね

怖がらず飲むことにしよう。

 

 

 

点滴終了後、病院を出て

くりくりさん、メムさんと3人でランチ。

3人とも主治医が同じ、ステージ4乳がん患者で

年齢もほぼ同じ。

いつも明るい2人は私にとって頼りになる存在。

 

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ミックスサンド。

美味しかったんだけど

1個しか食べれず。

 

このとき痛みをこらえながらも楽しく会話してたのに

自分が話してる途中、突然

どこで息継ぎすれば良いのかわからなくなっちゃって

 

ひ 「ご…ごめん…なんか苦しくなっちゃって」

 

会話を止めてフウフウ…

 

なんなのこれは。

やっぱり呼吸器の何かがおかしいのかな

それとも気持ちの問題かな

なんだか焦る。

 

 

 

くりくりさんに自宅まで送ってもらった後

色々考えてたら不安がどんどん押し寄せてきた。

 

これからのこと…

 

半年前に引き受けてしまった臨時の仕事。

5月後半から6月上旬に集中してやらなくちゃいけない。

 

さらに

1年後を目処にある計画をスタートしたばかり。

これもかなりの体力を消耗するはず。

 

できるのか…私。

 

断捨離…

 

しなくちゃ。

 

 

 

 


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