重い緊縛間の中 
周りは、ただ、ただ 張り詰めたような重い空気が流れていた

今の現代とは違った背景、ビルもなければ、霞んだ空気 何か分からない曇り色の灰に覆われた世界

人は、いるものの僕等が住んでいる
平和とは、かけはなれた人達、世界

フラフラと歩いている

朦朧と歩いている

意識が錯乱し過ぎて 人形みたいになってしまっている人 

そんな中、争いをしている人達がいた 

そして1人の青年は
男の上に馬乗りになり胸ぐらを掴み、拳を上に上げ叫んだ


「やるか!やらないのか!」

彼の中では、躊躇、迷い、色んな思考の中で、唯一放った悲鳴のような命懸けの一言だったのだ

そんな彼は、何故その状況に居て彼だけが争っていたのか… 

周りの人等は、そんな彼を気にはするものの、見て見ぬふり。

青年には、その人達の自分を見る目や光景が見ていて腹立たしく、命懸けの事に対して

何故、そんな風に他人事でしかないのかが理解が出来なかった 

同じ人間なのに、助け合う事もせず、

傍観     

他人事    

自分には関係ない

だが、1番の問題は何故

青年が馬乗りになり拳を振り上げているかだ

その答えは人それぞれの

感情

生き方

考え方

によって異なり捉え方が変わる。

END