★人の動きが激しくなってきた幌延~稚内

(列車番号)4325D

(時刻)幌延10:48→南稚内11:52

(車両)キハ54-513

(備考)旭川6:02発、名寄7:51発の稚内行きと同一列車で、幌延で列車番号を変更

幌延(W72)はかつて日本海沿いを通り留萌まで結ぶ羽幌線があった。これも利用不振で廃止されている。
幌延では10:20~10:48まで止まる。列車番号も4325Dに変更となるが、反対列車との交換や運転士の交代はない。

宗谷線 幌延駅

↑ホームにある看板には、「北緯45度の町」とあった。





↑格好の撮影タイムで、同業者が5~6人がキハ54が止まる反対ホームに移動して撮影していた。

宗谷線 幌延駅

↑広い構内をしているのは、宗谷線交換可能駅の特徴だ。

宗谷線 幌延駅

宗谷線 幌延駅

↑幌延駅は有人駅で、幌延町の中心部も形成していた。
GoogleMapsで周辺地図を確認すると、駅周辺の半径1kmくらいのエリアにしか人が住んでいないようで、ここを出れば相変わらずの田んぼ・草原地帯であった。とてもでないが隣駅のまで歩く「1駅歩き」は現実的でない。

列車番号が変わって乗車してみると、4323Dと大して顔ぶれや人数は変わらなかった。

宗谷線 下沼駅

宗谷線 下沼駅

↑下沼も車掌車が残るものの、平均利用者数は0人。2017年春のダイヤ改正時の廃止予定駅だ。花壇の手入れが行き届いていた。

宗谷線 下沼~豊富

宗谷線 下沼~豊富

↑下沼~豊富。牧場が目の前にあり、牛の姿を見かけた。

宗谷線 豊富駅

↑豊富駅。2人下車し、5~6人が乗ってきた。稚内への流れがいよいよ始まった。乗ってきたお客のほとんどは地元の人である。

宗谷線 豊富~徳満

宗谷線 豊富~徳満

↑豊富~徳満



↑兜沼(かぶとぬま)では、4326D名寄行き(キハ54-509)と交換した。この駅からも3人乗車してきた。幌延~稚内はどの駅からも乗車が続き、稚内への人の流れが少ないながらもある。
地元利用と言う観点で見ると、旭川~名寄、幌延~稚内では流動があるが、名寄~音威子府~幌延はそれが皆無になる。日中8時間も列車がないと言う事も、納得出来る。

宗谷線 徳満~勇知

↑徳満~勇知(ゆうち)
進行方向左側の車窓は名寄以北、時々見られる程度で、木に遮られる事が多かった。ここに来てやっと木が減って遮られるものがなくなった。
車内を見ると面白い現象に遭遇した。進行方向左側のお客は旭川・名寄からの”通し”で、みんなが車窓をじっくりと見たり撮影しているのに対して、右側のお客は地元の人が中心で駅に着くごと、人の動きが見られる。右側の人で窓の外を見る人は少ない。
左と右で客層がこんなにも違うのは、意外にも初めて見た。

宗谷線 勇知駅

↑勇知からも乗車があった。元々車掌車と思われる駅舎があるが、きれいになっていた。一部駅では元々の車掌車を残しつつリフォームする事が行われている。

宗谷線 抜海駅

↑抜海(ばっかい)駅。日本最北の無人駅だ。木造の駅舎で趣があり、下車してみたい駅であったが、宗谷線は本数が少なくアテに出来ない。
稚内市内から抜海に行く事が出来る路線バスはなく、結局はクルマで訪れるのが便利となる。

宗谷線 抜海~南稚内

↑抜海~南稚内
この区間は利尻島や礼文島が見えるようだが、撮影に失敗した。
左側のお客は絶景ポイントである事がよくわかっているようで、ほとんどの人がカメラ等で撮影した。
使い物にならない写真を掲載しても仕方ないので、帰りの列車で再挑戦してなんとか撮影に成功した。

23回目に続く。