Annals of Family Medicine誌、2016年7-8月号より


暑い日が続き、こまめな水分補給が推奨されています。

実は水分不足は熱中症だけでなく、肥満にも繋がるかも❔という報告がありました。

アメリカの全国健康栄養調査データを解析した結果、水分不足のヒトは肥満リスクが約60%高かったのです。

 

ペットボトルや水筒で水やお茶を持ち歩き、定期的に水分補給を心掛けましょう!

熱中症対策だけでなくダイエットにも効果が見られるかもしれません♪

 

【試験概要】

  • 研究デザイン:観察研究。アメリカの全国健康栄養調査(NHANES)2009-2012年の解析
  • 対象者:18-64歳の男女9,528名

【試験結果】

  • 水分不足は尿浸透圧(<800 mOsm/kg)をもとに定義。対象者の32.6%が水分不足だった。
  • 水分不足のヒトは、水分が足りているヒトと比較してBMIが1.32kg/m2高かった。
  • 水分不足のヒトは、水分が足りているヒトと比較して肥満(BMI≥30kg/m2)のリスクが59%高かった(OR 1.59)。

(※1)

BMI: Body Mass Index(ボディーマスインデックス)の略。身長と体重をもとに算出した指数で体格をあらわす。体重[kg]を身長[m]の二乗で割って算出する。


【論文リンク】

Inadequate Hydration, BMI, and Obesity Among US Adults: NHANES 2009–2012