ボイル民主の法則
スーザンボイルさんは
(必ずしも高知能群ではないが)
日本にいたならば間違いなく、
優勝したことでしょう。
しかし、さらに一歩進めて、考えると、
それ以前に彼女のようなスターは
日本から生まれることはありません。
なぜならば「芸人文化」が
そこに君臨しているからです。
素人芸amateurismというものに
エンターティメント性を抱く日本人は
ボケとツッコミの余地がないものに
興じることはないからです。
欧米の物真似に
終始した戦直後~1990年代は
日本人が欧米人を真似るという
アマチュア志向が日本のエンタメ
そのものでした。
テリー伊藤氏や小山薫堂氏が
台頭してきたあたりから
欧米は日本のエンタメを
真似るようになり、
2000年代からは反対に
日本文化が輸出されるように
なっていきました。
スーザンボイルさん
のような存在は
日本の芸人文化が吸収
してしまうため、
素人好みの日本から
生まれることはありません。
彼女が登場する枠は
芸人枠しかなかったのです。
オバーマ大統領選挙のような
熱狂的な煽動の中でも、
ボイルさんは優勝すること
できませんでした。
このとき、浮動票は
どのように動いたのか?
次点候補の魅力(戦略)は?
等々、さまざまな点で
追い風に乗る民主党はボイルを
研究していくべきでしょう。
なぜ、オバーマ氏は
大統領になれて、
ボイルさんは
優勝できなかったのか?
政治学の研究課題になるからです。