血糖測定センサーが通販で買えないことはない | 血糖知を上げてみる?

血糖知を上げてみる?

糖尿病から得た「血糖知」を語るブログ。

2009年6月1日に第一類・第二類医薬品のインターネット販売の禁止を盛り込んだ改正薬事法施行規則が施行されて以来、かかる医薬品をネットで購入することができませんでした(経緯については渡辺,酒向のレポートが詳しい)。

これに対し、ケンコーコムとウェルネットが国を相手取って起こした第一類・第二類医薬品の郵便等販売を行う権利の確認等を求めた裁判で、最高裁は今年1月11日
第1類・第2類医薬品の通信販売を一律に禁止している厚生労働省令が薬事法の趣旨に適合せず違法との判断を示し、かかる省令を無効とする判決を下しました。

これを受けて、ケンコーコムは2009年以来販売を停止していた一般用医薬品のネット販売を即日再開しました([詳報]最高裁判決を受け、ケンコーコムが規制医薬品ネット通販を即日再開)。

が、先日「依然、センサーの通販再開せず」で書いたとおり、医薬品のネット通販急先鋒の楽天市場でも血糖測定センサーの通販は行われていませんでした。

ただ、その後よく調べてみると、楽天では検索結果に出てこないだけで、センサーの通販自体は行われているようです(たとえばこれ)。

この、検索対象になっていないというのが、何に対する配慮なのかまったく理解できませんが、全然売っていないというわけではなさそうです。

楽天以外のネット販売業者、たとえばamazon.comでは、僕の使用しているLFSクイックセンサーなんかは検索すれば何種類も出てきます(たとえばこんな感じ)。

添付文書によれば、
LFSクイックセンサーは第1類医薬品でも第2類医薬品でもなく「体外診断用医薬品」と書かれています。これってそもそも改正薬事法施行規則の規制対象だったのでしょうか。

規制の対象でもないのに自粛して販売していないのだとしたら誰のためのショップなのかという話。

まあ、厚労省の1月17日付けの通達「医薬品のインターネット販売訴訟(最高裁判決)を受けた対応について 」の恫喝とも解釈できる文面を読めば、無駄に自主規制してしまうネット販売業者があってもおかしくないとの理解はしますけど、センサーに関して楽天の低いレベルでの横並び体制にはいささか疑問を感じずにはいられません。