☆スナッチ☆

ハングポジションから一気にロックアウトへ。おろすときに肘を曲げたり、胸で休んではいけません。GSでは直線的にあげるのではなく、スイングの慣性の力を利用してあげます。しかし、半円で上げて半円でおろすと、ケトルベルが体から離れすぎて、上げる時も下ろす時も余分な力を使ってしまいますし、前腕が常に力むのでグリップがもたなくなります。スイングで途中まであげて、ちょっと引いて上へ、おろすときは前方に投げたりせず、後ろに少し体をのけぞらせながら、重力にまかせるまま、まっすぐ下に落とすようにしましょう。





肩の関節が固い人はロックアウト時に頭と手が離れてしまいがちですが、手はまっすぐ頭にくっつけるようにしましょう。





最初は手と耳がくっついていても・・・


疲れると開いて来てしましいます・・・

少し慣れてきたら・・・① ロックアウト時のグリップ

ずっと握ったままだと、上でぐるんっとなって手首にゴンッとぶつかります。ゴンゴンやると、握力、前腕、肩に負担はかかるし、フォームも崩れし、呼吸も乱れるので高回数できません。


「ベルが上まできたら手をひらく」

・・・・は、半分正解。これでも手首の下(ヒジにちかいとこ)にあたって痛くなると思います。


上にあがる少し手前で(11時の位置です)ケトルベルを離して球体と持ち手の間(ウインドウといいます)に手を差し込むのです。これをハンドインサーションといいます。

ハンドインサーションが上手にできると、ケトルベルはほとんど衝撃なく頭上で固定されます。

(同じように、クリーンでもこのハンドインサーションを行います。)



慣れてきたら・・・・②  前腕の消耗を防ぐフィンガーフックグリップ

スナッチのスイング時、みなさんはあげるときもおろすときも手の中で握っていると思います。しかしGSではフィンガー(フック)グリップといって、指だけでベルをひっかけます。




フィンガーグリップができるようになると前腕が消耗しないし、マメもできにくくなります。

ですが、フィンガーグリップからハンドインサーション→またフィンガーグリップ・・・・は非常に難しいです。私は最初聞いたときに「はああああ?無理っしょ!」って絶対冗談かと思って講師陣に質問しました。


Q  これ指もたなくないですか?握った方がいいのでは?

A  しっかり握ってしまうと前腕がすぐにパンパンになるのさ!

Q  え?一番上では手を開いて、ベルがななめで、そこから、指の位置にもっていくってできなくないですか?肩がガクンとなるんですけど・・・

A  できるさ!精進あるのみさ!






慣れてきたら・・・③ ハンドインサーションをもう少し詳しく

スナッチでベルを頭上にあげたとき、自分のベルを見てみましょう。持ち手の真ん中を握り、手の甲下の手首にベルの球体が触れ、その2点でベル支えていませんか?

GSでは上がったベルが無重力になった瞬間に、持ち手の角(ホーンといいます)に手を差し込み、親指と人差し指の間、小指側の手首、甲下の手首の3点でベルを支えます。こうすると、ベルがふらふらしないのでl、いちいち頭上で重いベルのバランスを調整する必要はなくなります。高回数&高重量行うためには必須の技術となります。









世界のスナッチチャンピオン。女性です。



58キロ級  Olga Yaryomenko 174レップス

63キロ級 Kseniya Dedyukhina 189レップス

68キロ級 Tatiyana Potyomkina 166レップス

68キロ超級 Anastasiya Zolotaryova 192レップス

すべて24キロ。10分間。左右の手の持ち替えは一回のみです。