「作りやすく見栄えの良い石けん」を作る | 化粧品犬が化粧品開発を模索するブログ

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大手会社の開発に勤務していましたが、好きな化粧品を好きなだけ追求するため円満退職。
ノラ犬となった化粧品犬が、面白いと思った情報を発信していくブログです。
化粧品コンサルタントとして仕事も受けています。
パームアミノ・ラボ合同会社 imori@palmamino-labo.jp

化粧品犬です。
モイストダイアンボタニカルの解析の途中なのですが、どうも時間がとれない(^_^;)
よって、今回もゆるい更新ということで。

ゆるい更新といえば、自作の手作り石けんの紹介をする・・・というのが、このブログのお約束(?)です。

まあ最近やってませんでしたが、コツコツと作ってはいたんですよ。
ただ失敗が多くて、人様に見せられるようなモノが、なかなか出来ない(^_^;)

そうこうしているうちに、仕事で自己紹介をしなければならない機会がありまして。
どうしても、
 ・工場で作れそうなぐらいの簡単な工程で、
 ・かつ見栄えの良い石けん
を作らねばならなくなったのです。名刺代わりですね。
今回は、そのために作った自作の手作り石けんを紹介します。

最近作った簡単で見栄えの良い石けんと言えば、いつもお世話になっているClassAの松崎先生に教えていただいた、キウイ石けんというものがあります。
これはレッスンで作ったのですが、こんな感じ(教室で作った、そのものです)。



CP(コールドプロセス)ソープですが、キウイの香りと種の存在感が効いています。香りはネットではわかりませんが。
単純なツートンですが、何とも・・・それっぽい!
石けん生地に本物のキウイ果汁を加えてあるのですが、そんなところもステキだし、人に渡すには、プチうんちくになってナイス。

ただ、工場でできそうかというと、生キウイ果汁は無理だし、種の偏在(浮いたりとか)も検討が必要かなあ。
一番の問題点が、色々変えて試作してみたんですが、なんか元のイメージを越えられない・・・いうことですね(^_^;)

そいうわけで、キウイに拘泥するのは止めて、メロンを作ることにしました。
何故メロンかって?
そりゃあ、・・・・緑の顔料が余ったから(^_^;)

編み目はマーブルで表現することにして、試作するとこんな感じ。
題して、メロンマーブル石けんです。


組成としては、ひまわり油を主体としたCPソープです。緑の顔料は水酸化クロム。
単純にマーブルだとあんまりなので、下の方の狭い範囲を白い層にして、変化をつけてみました。
こうするとちょっと可愛くなると思う。(工場での手間も、少なくて済むかと)
今回は、円筒形の長い石けんを作ってから切ったのではなく、最初からこの大きさの、低い円柱のシリコン型で作ってます。だからエッジがシャープになります。

ちなみに、やはり一個一個分かれたスクエアなシリコン型で、白い部分を大きく取ってみるとこんな感じ。
メロンマーブル石けんスクエア版です。


うーん、あんまり可愛くない(^_^;)
やっぱり白い部分は少ない方が良いですね。
エッジは出てますね。

やっぱり型は重要。

そこで、おまけに型を代えても一つ作ってみました。

使ったのは、以前から気になっていた、シート型モールドというやつです。
一般的な長方形の型の底にひいて使うタイプです。
アマゾンでポチったやつですけど。やってみるとこんな感じ。
名づけてバラシートモールド石けん。
今回は牛乳パックの大きさの物を作り、カットしています。



超分かり難いですが、花の部分はピンクマイカと白のマーブルにしています。
敢えてぼんやりマーブル(^_^;)
下の白い部分は、白色にした石けんを型入れの時に足しています。
型から出した後、適当な幅にカットして完成。
これは慣れると色々出来そうです。

いかがでしょうか、作りやすく見栄えの良い石けん。
技術的な面白さは無いのですが(^_^;)
まあ、そればかり考えていると、ブログに載せる物が無くなる(^_^;)

解析だけだと地味になりがちなので、今回のようなモノもちょくちょくやっていこうと思います。