この駅周辺は、なぜだか近代的な感じがする。
ビジネスパークを中心に綺麗に整えられた街並。
そして、帷子川を越えると、消防署、警察署などの
官庁街になる。ちょいと洗練された街だ。
オイラ的には、20年前の印象が強い。
当時、小学高学年だったオイラの楽しみのひとつに
「釣り堀」があった。
そして、いきつけの「釣り堀」が星川にあったのだ。
星川杉山神社の境内にある山小道を登って行った
ところに、秘境のごとくある釣り堀。
名前もわからないのだけど、ココには足しげく通った。
狙いは鯉。えさは練り餌かうどん。
1時間300円ぐらいだったと思うんだけど、
その料金を払うと釣り竿と網を貸してくれる。
で、鯉とバトル。
堀の淵に腰をかけて、一心にウキを見つめる。
小学生らしからぬ表情で当たりを待つ。
ビクン。
ウキが一気に水中に引き込まれる。
それに合わせて、竿をたてる。
かかった!
ゆっくりと鯉の動きに合わせながら、竿を左右にふり、
網で一気にすくう。
やった! 大物だ。
こんな釣り堀ライフが当時の楽しみだった。
ちなみに、ココ。
釣った魚はまた戻されるんだけど、その前に
釣った魚の重さを計って、その釣果でポイントが
もらえるというシステムだった。
そのポイントで駄菓子を買ったりできるんだけど、
よく考えると、釣代300円でお菓子を買った方が
豪華なおやつになる。
もちろん、そんなことには気が付いていたんだけど、
それ以上に、鯉とのバトルは魅力的だった。
さらに、いつもココで釣りをしているおっちゃんが
いたんだけど、彼の妙技を見るのも楽しかった。
今思うと、あのおっちゃんは何をして食べてたんだろ。
あれから20年。
星川も変わり、この釣り堀の所在もわからない。
この街を歩くと、童心に帰りたくなっちゃうのです。