タイガー・ジェット・シン | 時間無制限1本勝負”ケロぐ” powered by アメブロ

タイガー・ジェット・シン

タイガー・ジェット・シンとどんな話をするのか、したのか、興味ある方がおられるようで。
実は、いや、ここだけの話、あなただけの話ですよ、ハッスルさんの時の控室、わたくし、シン先生と一緒だったのでございます。
ハッスルサイドも、自分だったらシンも安心すると思ったんじゃないですか、結構、ナーバスな方だから。
初日のホールでは、挨拶からですよ。人として当然ですわな。
お元気ですか?
みたいなところから入ります。
自分、シン先生とお会いするのは、何年か前、テレビ番組で対談して以来なんです。
続いては、近況報告ですか。
「新日本をやめたんですよ」
「今はここ(ハッスル)か?」
「いや、藤波さんと一緒に」
「おう、無我か」
シン先生、無我の事、知ってはりましたわ。
言っときますが、日本語で会話してるんじゃありませんよ、英語よ英語。
この会話は、簡単な英語でできますからね。
自分、英語、あまりできません。なんとか単語ならべて、簡単な会話ならなんとか。
その後も、なんだかんだ話かけてくるんですよ、タイガー君。
なんとなくわかるところもありますが、何いってんのこの人ってところも。
そんな時は、聞きながら、「イヤー」とか「イエス」とか「アイ ノー」とか、適当に合わせてるんです。でも流れの中で、ああこんなこといってんだろなって、結構わかるもんですよね。
聞いてくる事に対しては、答えなきゃいけないから大変よ。
今、日本にはどれくらいプロレスのカンパニーがあるんだ?とか、今日はどれくらい客がはいるんだ?とか。
話で多いのは、昔話。
あの時はこうだった、ああだったって。輪島さんと石川県でやった事まで話てくるんですよ。そりゃ、全日本さんの時でしょ。
次は、シンの息子の事。以前、新日本で使ってくれないかって話、ありましたし。今、何やってるか、話してたけど、よくわかりませんでした。
うっとーしくなると、何か用事があるみたいにして控室から出てやったい。
シン先生、早い時間はこの様に、話しかけてくるんですが、最初の試合が始まると、気持ちをつくり始めていくんです。
ホールではメイン、名古屋ではセミでしたから、まだ、シン先生の試合まで2時間以上あるのに、だんだん、タイガー・ジェット・シンになっていくんですよ。試合用のコスチュームになり、イメージをしていくというか、テンションを上げていくというか、集中していくというか。
まあ、自分も、出番まで、イメージ作りはしていきますし、集中していきますよ。
シン先生の場合、だんだん、近寄りがたくなっていくんですね。近付いたら誰でも襲うぞ、殴るぞって雰囲気になっていくんですね。凄いですよ。
もっと凄いのは、試合後。自分の興奮を沈める為、テンションを下げる為でしょう、誰もいない所に行き、一人でしばらくいるんですね。フーフーと深い息しながら歩きまわり、気持ちを沈めようとしてます。ある程度沈まると、控室に戻ってくるんですが、鍵をかけ、誰も入ってこないようにするんですね。
そんな控室にシンと二人ですよ。おもーい。
でもね、だんだん落ち着いてくると、また、話しかけてくるんですよ。
試合、どうだった?
この辺りからシン先生に戻るんですなあ。
いやあ、プロのタイガー・ジェット・シンを見させて、感じさせていただきました。

今回、ハッスルに出ました。
自分はDDTに出た時にも言いましたが、プロレスは、どんな見せ方も、表現の仕方があってもいいと思ってます。
そこに、魂と基本があるのなら。
一番大切なのは、来て下ったお客さんに喜んでいただけたのか、満足していただけたのかだと思ってます。ああ、見に来てよかったなあ、また見に来たいなあって思っていただけるか。
決して安くないチケット代、払っていただいているんですから。
自分を使って下さったんですから、自分がやることは、自分の持っているもの、出来る事のベストをつくし、そこに来て下った方に喜んでいただく事、そのイベントの力になることなんです。
いろんな経験、体験する事、違う世界を見る事で、自分も成長できるし、勉強になるし、新しい発見もなるし、悪い事ではないと思ってますし、どんどん、新しい世界に触れていきたいと思ってます。
もっともっと、大きくなりたいですね。