よく耳にするMIDIの誤解 | 【SONAR】初心者入門

よく耳にするMIDIの誤解

意外にもMIDI(ミディ)は正しく認識されていることが少ないようです。


まず、MIDIデータはオーディオデータではありません。


語弊があるかもしれませんが分かりやすく言うと、MIDIデータとはただの演奏指示データです。例えば「ピアノの音色でドの音を1拍分鳴らしなさい」というような指示がデータの中に詰まっているだけで、MIDIデータ単体で再生してもその指示を受ける音源がないと音は鳴らないということです。


でも逆を言えば同じ演奏を別な楽器に置き換えて演奏させることも出来ますし、また演奏そのものを編集することも簡単に出来てしまいます。そして何よりMIDIデータはオーディオ・データと違ってデータサイズはとても小さいです。但しMIDI演奏が軽いという意味ではありません。演奏させる音源がソフトウェア音源であればオーディオデータを再生させるよりPCにかかる負荷は高くなることでしょう。


ではMIDIデータを受けて演奏してくれる音源にはどんなものがあるのでしょうか? 一昔前はRoland SC-88のような外付けのMIDI音源が主流でした。しかし最近はPCの進化と共にソフトウェア音源が主流となりつつあります。もちろんMIDIに対応しているキーボードやサンプラーなどの電子楽器をそのまま音源として使用することも出来ます。


SONARにもたくさんのソフトシンセ/サンプラーがバンドルされています。代表的なものはTTS-1というソフトシンセです。これはマルチティンバーと呼ばれる同時に複数の音色を鳴らせるとても便利な音源です。まずはTTS-1を使ってMIDIの概念や操作に慣れていくと良いでしょう。