↑Antipasto misto di salumi EUR 8.00
生ハム好きな私たちにとって、もはや前菜の定番となった感がある生ハムの盛り合わせですが、一人分でもこのボリュームです！８ユーロでこの量なら十分すぎるくらいですね。
この日はメストレでレストラン探しをしましたが、なかなかレストランが見つかりません･･･。しばらく探してようやく１軒見つけたのですが、微妙な雰囲気だったのでパス。次に発見したのがこのお店でした。入ろうか迷っていると、お店の中から人の良さそうなおばちゃんが出てきて、イタリア語で私たちを迎え入れてくれました。感じのいいおばちゃんだったので、このお店で今晩は食べることに決めました。
店内は庶民的ながらも、とても落ち着いた雰囲気でした。開店直後に入ったので、最初は私たちだけでしたが、しばらくすると地元の人たちが続々と入ってきました。けっこう人気があるようですね。
さっきのおばちゃんがメニューを持ってやってきました。メニューには英語・ドイツ語での併記があるのでわかりやすいのですが、スタッフはイタリア語しか話せません。でも、笑顔が絶えず非常に親切で気持ちのいいサービスですね。
↑店内は落ち着いた雰囲気で、心地よく過ごせます。
しばらくして、まずは前菜が運ばれてきました。冒頭の写真にもありますが、恒例のハム盛り合わせです。ここのは量がかなりありますね！１皿で２人分はあると思います。２種類のハムが盛られていますが、どちらも味は抜群ですね！とくに生ハムは塩加減、味の奥深さともに絶品でした！
つづいて、第１皿目。今回は鴨ソースのパスタにしてみました。ダックソースってどうなのかな？と思ったのですが、これが大当たりでした！クリームソースに近いもので、これにパスタを絡めて食べると大変美味です。ソースの中にダックの肉が入っており、これが味に深いコクを出していて、一種のアクセントになていますね。イタリアではどこのパスタも大変おいしかったのですが、それでもこれほどおいしいパスタに出会ったのは初めてでした。おすすめの一品です。
↑Bigoli in sugo d'anitra たしか７ユーロ程度
ダックソースのパスタです。絶品なのでみなさんもぜひお試しください。
パスタの次はいよいよメインです。今回はやや軽めに、ヴェネツィアらしいイカのフライにしてみました。衣をつけて揚げたイカに塩で味付けがされています。シンプルな料理ですが、これもまたイカがやわらかくて最高です。レモンを絞って食べるのもおすすめです。
↑メインのイカフライ。７～８ユーロ程度だったと記憶しています。
そして最後はドルチェとコーヒーです。数種あるドルチェの中から、私はまたしてもティラミスを、友人はたしかCASSATAというケーキをオーダーしました。値段も良心的で、ドルチェは一律3.5ユーロでした。
↑そして、これが私のオーダーしたティラミスです！サイズも大きいですね。コーヒーの味がしっかりと生きたティラミスは、私が今まで食べたティラミスの中でも最もおいしい部類に入りますね。甘さもほどよく、食後にコーヒーとともに食べるのにちょうどいいですね。
↑違うアングルから断面を撮ってみました。
↑友人のオーダーしたケーキ。チーズの風味が効いており、こちらも美味でした。
↑こちらはカプチーノ。ティラミスによく合いますね。
↑お店の外観。
残念ながらお店の名前は覚えていませんが、温かみのあるすばらしいお店でした。料理も全般的に「イタリアの家庭料理」と言うか、「お母さんの味」といった風情があり、高級店とは違ったおいしさが楽しめます。こういう家庭的な雰囲気のお店、私は大好きです。凝った創作料理もいいですが、やはり庶民的な料理がいいですね。そういったものにこそ、その国の料理の真髄が表れているような気がします。
最後に参考までに、お店までの行き方を紹介しますね。メストレ地区に宿泊された際にはぜひ立ち寄ってみてください。
メストレ駅を出て、正面にあるプラザ･ホテル横の道を（駅前から正面にまっすぐ伸びる道です。）ひたすら直進しましょう。左手に教会、そしてイタリア軍の施設が見えますが、そのまま直進すると左手にあります（ちょうどイタリア軍の施設横を通り抜けたあたり）。駅からは歩いて２０分程度かかりますが、散歩にはちょうど良いくらいの距離だと思います。