こんにちわ。ケントです。みなさんは高級レストランにはメニューブックが2種類あるのをご存知ですか?ランチメニューとディナーメニューの2種類ということではなく、ランチもディナーもそれぞれに2種類の冊子あるのです。メニューブックの外見はまったく同じですが、冊子を開くと普通通り各料理の価格が表示されているものと、価格表示がされていないものの2種類があります。
なぜそのようなものが存在しているかというと、レストラン利用の目的が「接待」のお客様が来られたとき、ホスト(接待する側)には価格表示ありのメニューブックを、ゲスト(接待される側)には価格表示なしのメニューブックをお渡しして、料理を選んでもらうからです。「値段を気にせず、料理を選んでください」というホスト側からの配慮です。
実はウエディングパーティもこれに似たところがあるとボクは思っています。
新郎新婦さんは我々ウエディングプランナーの直接のお客様ですが、実はその後ろには間接的なお客様、つまり我々が結婚式当日にしかお会いできないたくさんのゲストのみなさま(新郎新婦さんのお客様)が隠れています。
レストランの「接待」と同じで、ゲストに満足いただくことが最優先事項であり、そのゲストの満足がひいてはホスト(新郎新婦)の喜びへと繋がるはずです。ここを見失ってはいけません。
ウエディングパーティがお開きになったとき、よっぽどのミスがない限り「結婚式をやって良かったです、満足です」と、どの新郎新婦さんもおっしゃってくださいます。ただ、新郎新婦さんが満足するのは、当然と言えば当然です。おふたりがやりたいことをなさったからです。事前に我々と打ち合わせもしていますし、確認もしています。
最重要なのは、おふたりが招かれたゲストのみなさまが満足されたか、されていないかなのです。もし不満足であれば、新郎新婦さんおふたりの評価も下がってしまいます。ただ、ここは非常にわかりにくい、判断がつきづらいところでもあります。ゲストの方々が後日、新郎新婦さんに「君たちのパーティの料理はイマイチだったね」とか「あのパーティはつまらなかったね」とは、なかなかおっしゃらないからです。
ボクが昔、ブライダルの指導を受けていた先生は、結婚式場の支配人時代、パーティがお開きになると必ず会場の玄関に立ちゲストを見送りながらその反応を見ていたそうです。ゲストのみなさんが楽しそうに帰ってゆかれれば、現場のスタッフたちを褒めていたんだそうです。素晴らしいことだと思います。本質を突いている。
ですから、我々ウエディングプランナーは、ゲストの不満足が起きないよう、事前に注意して見張る必要があります。我々は水際で食い止めることができる立場です。新郎新婦さんが自分たち目線で暴走しそうであれば止めたり、何か不具合が出そうだなと思えば修正をお願いしたり。そういったことも我々の仕事のひとつ、いや最も大切な仕事だとボクは思っています。
ホテルのレストランのウエイターをしていた時代、価格ありと価格なしのメニューブックをホスト側とゲスト側に出し間違えないよう、とても緊張したのを思い出します。もし出し間違えたら大変なことになります。それと同じ。これからも緊張感を持って見守ってゆきたいと思います。
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