アンチャーテッド4クリアしました!
何やかんやで2007年に1作目が出てますので、実に9年にわたる壮大なアンチャーテッドサーガの締めくくりに相応しい作品でした。
このゲーム毎作そうなんですが、予想を超えた!ってのは基本的に無いです。いつも大体予想の範疇に収まるゲーム。こう書くと悪口のように見えるでしょうがとんでもないですよ奥さん。毎度毎度上がり続けるハードルを卒なく綺麗に超えていったんですよアンチャーテッドシリーズは。
大体のゲームで2,3作目辺りでトンデモナイアレが来るのが世の常なんですが、アンチャーテッドにはそれが無い。1~4まで綺麗に堅実に確実に進化し続けた偉大なゲーム。それがアンチャーテッドです。
いい歳して夢を諦められないせいで酷い目に遭い続けるダメダメなおっさんを追いかけ続けた9年に間違いはなかった。心の底からそう思います。
基本的にこれ一本でも遊べる構成なんですけども、ここは強くシリーズを順番に制覇していく事をお勧めしたい。
何たってアンチャーテッドはネイトの成長観察日記ですから。
以下、若干ネタバレ含みます。ご注意下さい。
アンチャーテッドは繰り返しになりますけど、4から始めても、正直よく思い出せないレベルのストーリーだと思います。「何かー知らないおっさんがー撃たれたり落ちたりしてんだけどー、最後はーなんかー」みたいな。世の中に倦んでいるギャルみたいな感想しか出てこないと思いますよ。4から見ても。
けど、1からやった人間にとっては違います。まずね。もう出だしから衝撃ですよ。
エレナと結婚してる…?
アンチャーテッド2の後、ペアリングを付けるレベルの仲になってたにも関わらず3になって別れてたエレナ氏と結婚してる…?
3をやった当時は爆笑でしたね。色々な困難を2人でいい感じに乗り越えてメチャクチャいい感じになってからのアッサリ破局。
この人も中々クレイジーなんですけどね。
元々は「アンチャーテッド(=Uncharted=未開の領域)」って番組の司会をやってたんですけど、ネイサンドレイクことネイトに騙されたのをキッカケにズブズブとトレジャーワールド沼にはまり込んだフリージャーナリスト。
当初はちょいウザ目のヒロイン枠だったはずが、シリーズを重ねるごとにタフな女になっていき、
気付けば主人公と遜色ない身体能力と戦闘能力を身に付けていた彼女。人間離れした握力を標準装備したエクスペンタブルズに志願出来るレベルのタフガイに。
そんな彼女ですが、Treasure or Die精神を捨てられないネイトには流石についていけず破局。
まぁねこの2人
が本気で痴話喧嘩なんかしたらね。ついでの近くの悪者を巻き込んでの皆殺しから始まり、壮絶な銃撃戦を経てからの近所の建物は残らず崩壊くらいは軽くやりますから。うまく行くわけないだろうと。
そんな2人がまさかの御入籍ですよ。そりゃもうファンは驚きます。
おまけにサルベージしてるかと思ったら何と先日事故で河に沈没したトレーラーの荷揚げとかいうあまりに真っ当な仕事をしてる始末。
サルベージ船の同僚から持ちかけられた宝の匂いがする話も「許可が無い仕事はダメだ」なんて実に常識的な言葉を返す始末。
家に帰ったら2人でゲームなんかしてね。もうこの辺で混乱は収まってますよむしろ。幸せな2人を見て感が無量なんですね。
からのドーン!
死んだと思ってたはずのムショ仲間であり兄でもあるサムがコンタクト取ってきたりしてね。曰く「監獄仲間だったロマンチストの麻薬王に脱獄させてもらった。代わりにエイブリーの宝を見つけて分け前を渡さにゃならん」と。
と、まぁそんな感じで始まるアンチャーテッド4。悪役は大体始末してきましたが、仲間は割りかしタフなので、
昔懐かしの仲間達とドタバタ冒険ロマンにふたたび乗り出していくーーー
ってな感じのストーリーです今作は。ネイトの過去については度々そこそこに触れられますが、基本的に仲間についての説明は殆ど無し。ノーティドッグサイドとしても今までのファンを対象に作っている感がアリアリのゲームです。
勿論軽快な場面展開や、超人クライミング、ステルスを織り交ぜた割りかしスリリングな戦闘、史実に基づいたロマンチズム溢れるストーリー展開などは今作でもブラッシュアップされています。
グラフィックに関してはヤバイの一言。フォトモードを駆使してパシャパシャ撮りまくってました。
ですがやはり、物語の主軸となる軽口でクレイジーな主人公と、彼に負けず劣らずヤバげな仲間達のやがて来る冒険の終わりが今作のテーマですので、重ね重ね全シリーズやってからのプレイがオススメです。やってるのとやってないのじゃエンディングとエピローグの感無量具合がガラッと変わってきます。
今ならリマスター版が出てますんで、もうね。是が非でもそれをプレイしてから、ネイトの成長日記ぶりを実感して貰えればなと。