会社に「エコノミスト」って経済週刊誌があるからそこで連載されているアディオスジャパンって記事を読んでみた。普段は読まないんだけど、今週のテーマは

「ニッポンの国技野球の底力」ってお題だったのでどんなものかと思ったら、思いっきり提灯記事だった。

 

しかし、この手の雑誌って本当に野球が好きだよね。落合氏とか野球経験者のコラムが基本載っているし、やはり対象となる読者、つまりは中高年にとって馴染みが深い競技なのだろう。田舎に帰ると近所の爺さんとのコミュニケーションツールとしては凄い役には立つ。

 

ただ、わざわざ手に取ったのは、最近野球についての暗い話題が多かった

例) 

   高校野球の売春斡旋疑惑

   現役プロ野球選手が器物破損に傷害容疑

   高校野球の競技者が1年で6000人近く減

 

執筆の都合上触れるのは難しい件もあるけど、そういったネガティブな話題をどう消化するのか。辛口の社会派の作家として期待してたのだけどもね。

内容は巨人や阪神だけでなく、横浜もスゲーよという内容だった。

 

『野球には今、新しい可能性が広がっている』

 

ですよ。政治家や官僚に見せた切れ味はどこいった?ネガネィブといえる話題は視聴率の件のみでそれも後に

 

『斜陽とささやかれていたプロ野球は明らかに息を吹き返した』

で結ばれていた。

 

個人的には、なあなあで終わってしまった野球賭博問題に一石を投じる記事なら評価したんだけどね。どっからどうみても野球万歳じゃないか。

 

過去の記事を掘り起こすと韓国の記事がある。

『日韓共催W杯で、一気に両国の友好の絆が生まれた事実』

で仲良くするには

『冬季と夏季オリンピックをきっかけに』らしいですよ。

 

寧ろ、共催W杯は単独開催だったのを、韓国の協会の上層部にFIFAへの政治力でむりやり共催へとねじ込まれ、開催したはいいが韓国は審判の判定疑惑でスペインやイタリアからは恨まれ、後味の悪い大会だったように思えるのだけど。

 

大体、スポーツで友好、なんて発想は小学生でも出来る訳だし読んだ限りにおいては、わざわざ雑誌に載せるレベルの文章だとも思えない。

今の時代で国際社会において仲良くしましょう。なんて言っている人間はそもそもいるの?そりゃ大衆向けにはそういうべきなのは理解するが、基本は中西寛氏の言う所の寛容の精神だと思うんだけど。

つまりは、仲良くするんじゃなくてケンカしないようにしましょうという考え方。

ラノベを出典というと頭悪そうらしいけど、「俺ガイル」でも主人公が、「誰とでも仲良くというのは呪いの言葉だ。そうやって出来もしない事を強要するから無駄な努力を強いられ、結果絶望をもたらすだけ」みたいな事いってたし。

 

一般的に人間は「自分の知っている事だけ知っている」ものだし「信じたい事だけ信じる」生き物なんだから歴史認識一つとって見ても一致するわけがないし、させるのなんて徒労に終わるだけ。肝要なのは互いの意見を尊重し、異なるもの違うものを容認すること。

 

野球編はまだまだ続くようなので、評価はその後でも遅くないか