そろそろ花粉症に対しての予防を本格的におすすめする時期になってきました。春日井市の場合は、211日の建国記念日ぐらいから始まる方があり、3月の初めごろにピークを迎えることが例年多いです。

花粉症を漢方薬で予防したり治療したりするときに大切なのは気候です。特に気温と湿度はとても大切になってきます。予防においては最高気温が15度から17度ぐらいの上か下かで選ぶ漢方薬が異なります。

このぐらいの温度より低いときは、黄耆という生薬を中心にした処方を撰んで服用するとよいです。イスクラ産業の「衛益顆粒」やクラシエ薬品の「補気升陽」、東洋薬行の「桂枝加黄耆湯」などが優れています。これらは鼻の粘膜をしっかりとさせ、花粉によるアレルギーが起こりにくくする働きがあります。特に年末年始に風邪やインフルエンザにかかって鼻ぐずりの症状が出た方は、鼻の粘膜が異物に過敏になっているので黄耆剤で粘膜をしっかりとした状態に立て直すことで症状の発現を遅らせたり、軽くしたりできます。


またこれぐらいの気温で症状が出てきた時は、麻黄附子細辛湯や小青龍湯など、温める漢方薬で対応するとよいです。

この時期でも胃腸が弱い方や便秘がある方、免疫力が落ちたかなという方には腸内環境を整えるようなものがおすすめです。フェカリス菌という乳酸菌を加熱処理したニチニチ製薬のFekalin(フェカリン)という商品を夕食前に1回取ったり、日本薬品開発の大麦若葉の酵素(バーリィーグリーン)を体調に合わせて量を決めて飲むこともとても花粉症予防になります。

受験などで、ねむくなる薬は使えない方、副作用が気になる方は参考にしてみてください。(よいち)