カエデ(楓)ともみじ(紅葉)は違うものなんでしょうか?
結論から申し上げると…
カエデはもみじですが、もみじはカエデではありません。
余計わからなくなっちゃったかなぁ~~
実は…一般的には、カエデともみじは全く同じものとして扱われることが多く、それもまた正解です。
しかし、植物学的に言うと、カエデ(楓)という木はありますが、もみじ(紅葉)という木はありません。(○○もみじという名前のものはありますが…)
それぞれの名前の由来からお話するのが近道です。
カエデ(楓)という名前は、その葉っぱの形がカエルの手に似ていることから「カエデ」と言われるようになったものです。
万葉集にも「かえるで」という名前が登場いたします。
また、盆栽の世界では、3枚葉のものや切れ込みの浅いものをカエデと呼ぶこともあります。
一方もみじ(紅葉)は、紅花を揉むと赤や黄色に色が変わることから、寒さに揉まれて葉っぱの色が赤や黄色に変わっていくものをもみじ(紅葉)と呼んでいます。
カエデ(楓)やツタやイチョウも…みんな…みんなもみじ(紅葉)なのです。
童謡の「もみじ(紅葉)」の歌詞の一節に「…秋をいろどる…カエデ(楓)やツタは、…」と出て来ますが、要するに…もみじ(紅葉)=カエデ(楓)やツタやイチョウ(銀杏)…などなどなのです。