今月の料理教室は"しろ菜"
大阪府外の方はほとんどご存知ではないのでしょうか?
しろ菜はアブラナ科の結球しない(巻いていない)白菜の仲間で、江戸時代から大阪で作られてきました。明治初期に天満橋や天神橋付近で盛んに栽培されたことから「天満菜」とも呼ばれていたそうですが、今日手に入るしろ菜と当時の天満菜を比べると、品種改良が行われているため、結構違いがあると聞いた事があります。
アブラナ科の野菜は12~2月が美味しい時。1年のうちにもっとも美味しく、栄養もたっぷり含んで育つ時期です。そんな"しろ菜"を使って、関西人がこよなく愛してきた料理を作ります。
まずは関西の田舎名物「めはり寿司」を"しろ菜"でアレンジした、「しろ菜でめはり寿司風」
しろ菜の葉をだし汁漬けにして、おにぎりに巻きます。おにぎりの具材は「塩昆布」などのご飯のお供と「しろ菜の茎」。これらで簡単な浅漬けを作り、ごはんに混ぜて、愛情込めて握ります。もともとめはり寿司は農家さんが農作業の傍、食べていたおにぎりのことです。
和歌山の方に聞いたら、本来は銀しゃり、塩少々、そして刻んだ高菜漬けの茎を混ぜて作っているそうです。
今は百貨店の催事や、大阪府内でおこわなれるイベントに出すために日持ちを考え、酢飯でおにぎりを作っているのだとか。
本場・和歌山の方に本格的な作り方も教わり、試作を重ねてできた当料理教室らしさが光る「しろ菜のめはり寿司風」。
どうぞ、お楽しみに。
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12月の料理教室「しろな御膳」
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