保健師のめぐみです。
高校生から
「生理がいつもと違うのではないかとは感じておりますが、
ずっと生理が続いてます。」
というメッセージをいただきました。
『はじめまして。
現在高校生です。
最近就活などでストレスが溜まり
生理がいつもと違うのではないかとは感じておりますが、
多少病気ではないかと心配もしております。
今月の●日からずっと生理が続いてます。
こんなに長いのは初めてなのですごく不安です。
●日から4日間くらいは黒い血で
生理の終わりかけみたいなのが出てて
その翌日くらいから鮮血になり、
量も少し多くなりました。
そこから●日まで量も変わりなく色の変化もありません。
このまま終わらないのではないかと心配です。
ちなみに生理痛はないです。
量も多くなったといっても１日2回替えれば充分足りる量です。
それともう一つ不思議に思っているのが
昼から夜にかけては血の量が減り
明日には終わるかなと思いますが、
次の日の朝起きるとまた血が出はじめます。
これは一体何なんでしょうか。』
生理の出血が
いつもと違ってなかなか終わらないのですね。
就活は体力的にも大変だし、
気疲れもするので
よくがんばっているなと思いました。
その後、生理の出血はどうなりましたか？
メッセージをいただいた日で
生理がはじまって9日目のようなので、
「生理の出血日数は3～7日がふつう」
というお医者さんの基準を考えると、
たしかに、生理の出血としては長めだといえます。
ただ、
中学生・高校生だと、
生理がはじまって数年経っているといっても、
体が成長段階のため、
ストレスや寝不足、体の疲れなどで
体が弱っている状態になると、
◎生理が遅れたり1カ月お休みする
◎生理の日数が短くなったり長くなったりする
◎生理の量が少なくなりやすい
というふうに、
生理のリズムがいつもと狂ってしまうことが
だれにでもあり、
病気でもないのに、
生理がはじまって出血が2週間以上続いてしまう女の子もいますから、
生理痛のようなお腹の痛みもなく、
生理の出血量もそんなに多くないのようなので、
病気というよりは、
就活のストレスや疲れで
体が弱っていて、
生理の血を出している子宮が弱って
スムーズに血を出せなくなり、
血を出し切るのに時間がかかって長引いているパターンではないかと思いました。
子宮がある場所
拡大図
子宮から血を出すのに時間がかかると、
最初は黒っぽい血が続いてしまい、
ゆっくりと鮮血になるパターンはよくあることです。
私も、体調がよくないときは、
なかなか鮮血の血がでてこないことがあります。
黒っぽい血が出るのはふつうのことで、だれでも出ます。
病気だから血が黒くなって
前より長く黒っぽい血が出るわけではないです。
◎赤い血は、子宮の中で出血した血がすぐに体の外に出てきたときの血
◎黒っぽい血は、子宮の中で出血した血が、子宮の中にとどまってしまい、
時間が経って黒くなってから体の外に出た血
という違いです。
血まめも時間が経つと黒くなります
↓
「昼から夜にかけては血の量が減り
明日には終わるかなと思いますが、
次の日の朝起きるとまた血が出はじめます。」
という出血の仕方も、
子宮が弱っていて、
うまく血を出せない時によくあるパターンです。
子宮からちょっとの量しか出せないでいるので、
量が少なくなったように感じますが、
血を出し切れていないと、
また翌日に血がでてきます。
高校生で子宮の病気になるのはまずないので、
子宮の病気のせいで
生理の血が長引いている可能性は低いと思います。
子宮にバイ菌が入って
炎症を起こすと腹痛が起きたりしますが、
お腹の痛みはないようなので、
それも違うだろうと思いました。
ほかには、
◎オマタにバイ菌が入ってしまい、膣炎になっていて出血が長引いている
といったこともありますが、
おりものが増えていなければ、
その可能性も低いと思います。
少量の出血でも
２週間以上続くときには、
病気じゃなくても貧血になることがあってキケンですし、
就活にも影響しかねませんので、
まだ出血が続いているようなら、
出血を止めるためのお薬をもらったほうがいいので、
一度、病院の婦人科か産婦人科に相談しに行った方がいい
と思います。
電話だけでもいいので
名乗らなくていいですから
婦人科に電話して症状を話して
「すぐに病院に行った方がいいか」
聞いてみるといいですよ。
病気のチェック項目もチェックしてみてください。
◎出血が少量でも2週間以上続いている
◎数日出血して数日おきにまた出血する
◎出血量がだんだん多くなってきた
◎お腹が痛い
◎おりものが増えてきた
◎おりものが生臭いニオイがする
◎おりものの色が黄緑や黄色っぽい
◎カスっぽいおりものや泡立つおりものが出る
◎オマタがかゆい
心当たりがあれば、
そのままにしておいても治らないですし、
将来、結婚して赤ちゃんがほしいと思ったとき妊娠しづらくなることもあるので、
あなたの体を守るために病院に相談しましょう。
もう出血が止まっていて
病気のチェック項目にあてはまることもなく
いつもとだいたい同じような体調の場合は、
就活のストレスや疲れなどで
体が弱り、
生理の血を出している子宮が弱って
血を出すのに時間がかかり、
出血が長引いているのではないかと思いますので、
次の生理まで様子を見ていてもいいのではないかと思います。
ただ、弱っている子宮が元気にならないと
生理の血が長引いてしまいやすいので、
子宮が元気になるように
あたためる体操と、
子宮が入っている骨盤の動きをよくする体操をしていくと
ふつうの生理に戻りやすいと思います。
生理の出血が2週間以上続いていた中学生でも、
体操をしてくださった結果、
「2週間以上だった生理が7日になりました！」
というメッセージをいただいています。
あなたは子宮ちゃんが元気になってふつうの生理の出血に戻ったらうれしくありませんか？
子宮は骨盤の中に入っていますので、
骨盤を動かせば、自然と中にある子宮もあたたまりやすいです。
↓
椅子に座りながら1分でテレビを見ながらでもできてとても簡単ですよ。
骨盤まわりのびのび～（１）イスに座って、足の裏全体がピッタリと床につくように座る
あまり後ろに腰掛けない方が足の裏はぴったりつきます。
（２）座った状態で、オマタのところにある骨（恥骨：ちこつ）とお尻の割れ目あたりにある骨（尾骨：びこつ）をさわって確認する
（３）確認した恥骨をイスの面につけるような気持で骨盤を前にのびのび～っとかたむける
頭をなるべく動かさないようにしてやってみてください。
（４）確認したお尻の尾骨をイスの面につけるような気持ちで骨盤をうしろにのびのび～っとかたむける
（５）（３）と（４）の動きをリズミカルに３～５回繰り返す
これだけです。
座ったままできるので簡単ですよね。
１０回以上といっても、
２・３分でできます。
やってみると、骨盤が前後によく動くのがわかり、
ウェストに力が入るのでウェストのひきしめ効果もありますよ。
座りながらできるので、テレビを見ながらでもできます。
１分くらいでできるので１日１分はやってみましょう。
イスに座っているときも、
ヒールの靴をはいていないときは、
かかとが床にしっかりつくように座ると
子宮も弱りにくいです。
次に、就活で疲れている体の疲れをとって、子宮もあたためる体操です。
寝る前ののびのび体操（１）あおむけに寝て、体の力を抜きます。
腕はりラックスしたままです。
（２）左右のわきばらを軽くつまんでのびのび～っと伸ばす
両方わきばらをつまんでみて、
カタイ感じがしたり、痛いほうは
ほぐすようにつまんでのびのび～っと伸ばします。
腰まわりのこわばりがとれて、
骨盤の中にある子宮ちゃんがあたたまりやすくなります。
やってみると気持ちいいですよ。
（３）両手を上に上げて、手足を上下にのびのび～っと伸ばすのを3回やる
足を伸ばすときは「かかと突き出す」ようにして伸ばすと、
足のむくみがとれてすっきりしやすく、
卵巣や子宮が入っている
骨盤のうしろ側がよく伸びてストレッチ効果が高くなります。
↓
わき腹もおもいきり伸びるように
手足をのびのび～っと
「気持ちいいなぁ」と感じる程度に伸ばしていきましょう。
ふだん、スマートフォンなどの液晶画面を
見ている時間が多く、
背中が丸まった姿勢でいるのも、
骨盤が傾いてしまい子宮が圧迫されて弱ってしまいます。
あなたは、ふだん背中がまるまりやすいですか？
写真のような姿勢になることが多ければ、
手足を伸ばしてしっかり背中を伸ばしてください。
わき腹を意識して伸ばしてあげると、
まるまっていた背中がや腰がほぐれ、
骨盤の動きがよくなり、
座り姿勢で圧迫されやすかった
卵巣や子宮の血流がよくなって
元気になりやすく、生理の調子もよくなりやすいです。
また、手を上に上げることで、
肩の血流がよくなり、
肩こり、首のこりのケアにもなります。
（４）片足を曲げて、曲げた足の裏を反対側の脚の付け根にもっていき、股関節まわりが伸びるのを感じる
写真の、〇の足の付け根の部分が伸びるように、足を曲げる位置を少し調整してみてもいいでしょう。
30秒くらいはのびのび～っと伸びる感じを味わいます。
股関節の近くに卵巣と子宮があるので、股関節が伸びると卵巣と子宮があたたまりやすいです。
卵巣と子宮の位置
↓
（５）反対側の足も同じように曲げて、股関節を伸ばす
（６）両方やってみて、やりづらいほうをもう1回だけ伸ばす
（７）うつぶせになって、足でお尻をトントン10回くらいたたく
これはのびのび～ではないですが、
昼間、座り姿勢でかたくなったお尻まわりをほぐすと
お尻の近くにある自律神経の集まりの部分である
仙骨の血流がよくなり、
卵巣のまわりも血流がよくなるのでやるといいです。
これだけです。
簡単ですよね。
1日1回ずつでいいのでやってみてください。
体操をしたあとは、スマートフォンなどの
液晶画面を見ると、目や脳への刺激が強すぎて
ぐっすり眠れなくなり、体の疲れがとれずに
卵巣が弱り、生理の周期が乱れやすくなりますから、
体操をしたあとはスマートフォンなどの液晶画面は見ないで寝てしまいましょう。
次に、ストレスのケアになる深呼吸です。
ストレスを感じたらゆっくり深呼吸を3回してみるのをやってみてください。
今、深呼吸を1回やってみましょう。
簡単にできますよね？
寝る前にやると、体がリラックスモードになり、
寝付きやすくなります。
ストレスに詳しい
テレビにも出ている順天堂大学の病院の
予約3年待ちの人気ドクター小林弘幸先生は
ストレスをためすぎない簡単な方法は
深呼吸をすることだと話していました。
実際に小林先生がテレビ番組で
芸能人の今田耕司さんに
呼吸をしてもらう前と後の
体のリラックス度を機械で測定したところ、
呼吸を意識してしただけで、
リラックスモードに切り替わった結果になったそうです。
深呼吸をするだけなら、いつでもできますよね。
あなたの大事な体をストレス状態からリラックス状態にしてあげるためにもやってみてください。
参考になったらうれしいです。
めぐみ
３回目の重版しました！
保健師めぐみが監修した
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メッセージについては、ブログのトップページに
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どうしても心配なときはあなた自身が「すぐに」行動して病院に行ってくださいね