保健師のめぐみです。


本日2つ目のお返事です。


小学6年生の娘さんがいる女性から、

初潮前の症状についてメッセージをいただきました。



『はじめまして。
娘の事で相談したい事があり、メッセージを送らせて頂きます。

娘(今年から6年生)が最近体調が悪く、
毎日「お腹痛い」「ムカムカする」「気分が悪い」ばかり言っています。

去年の夏頃にお腹が痛いとよく言っていたので、
夏休み明けぐらいには生理がくるのかな……と思っていたのですが 、今だに来ていません。

体格は大きい方で身長も155cmはあると思います。

自分が小学生の時は娘の様に体調不良が
続く事などなかった様に思うので、
初潮前とは関係なく、
本当に病院へ連れて行かないといけないのか、それとも初潮前の体の不調なのかが分からず困っています。


一般的に初潮前の症状で多い事はどの様な事なのでしょうか?
色々と調べてみましたが、症例が多くて分かりません。

宜しくお願い致します。』



娘さんが
「お腹痛い」「ムカムカする」「気分が悪い」

と、体調がよくないんですね。


ご本人もお腹が痛かったり、
ムカムカするのが通津ているのはお辛いでしょう。



娘さんのためにと、
初潮前の症状のことを調べていらっしゃる
努力はすばらしいなと思いました。



ご質問の


Q「初潮前の症状で多い事はどのようなことですか?」



について。


調べるといっぱいでてくるので
判断に困りますよね。


初潮前の症状としては、

腹痛や吐き気、頭痛などが多いようですが、

初潮前にどんな症状が出るのかは、
そのときのお子さんの体調や生活の仕方で変わってきますので、

どの症状がでれば「初潮前の症状ですよ」

とはっきり言えるものではないです。


婦人科の先生に質問できる掲示板があるので
心配なら、そちらを利用してみてください。


クローバー池袋クリニック 女性のための医療相談掲示板

コチラ>>http://www.ikecli.com/bbs/




初潮と関係があるかどうかについては、
メッセージにある情報だと私では判別がつかなかったですが、


数か月も前から毎日のように症状が出るなら、
胃腸の病気の可能性もあります。


婦人科に行きづらくても、
胃腸科か消化器科には行けると思いますので、

まずは胃腸科か消化器科で病気がないか確認した方がいいと思いました。


腹痛やムカムカするのは
胃腸症状
でもあり、

軽い盲腸の症状のときもありますから、


ず~っと途切れなく症状が続いているのなら、

盲腸だとまずいので、
初潮のことは横に置いておいて、

胃腸科か消化器科に行って病気がないか確認してもらいましょう。


私は小学5年生の時に
盲腸になり手術をしましたが、

お腹が痛くならず、

「熱が出て気持ち悪い」ので風邪かと思って病院に行ったら

盲腸だから手術しますか?」

と、親が聞かれていました。


「盲腸ってお腹が痛くなるんじゃないの?!」

と、当時の私はびっくりしたものです。


しかも、手術をしてメチャクチャお腹が痛くて、
病院で家族と離れて入院でさびしくて…

あんな思いをしたくはなかったです…


私のように腹痛がなく気持ち悪いだけの
症状しか出ない盲腸
のときもありますので、

まずは胃腸科か消化器科に行って病気がないか確認してもらいましょう。



胃腸科か消化器科で病気がないとわかったうえで、



「毎日」症状が出るのではなく、
1ヶ月に一定期間だけ出るような症状なら、

生理になるために必要な
卵巣から出ている女性ホルモンと関係がある可能性が高いです。


胃腸の病気ではないとすると、


ストレス性の腹痛や吐き気

◎初潮前の女性ホルモンの変化による腹痛や吐き気

◎初潮がはじまるための女性ホルモンの準備ができているのに子宮に異常があり生理の血を出せないで、子宮の中に血が溜まっている可能性がある


といったことが考えられます。



注意が必要なのは、

子宮に異常があって腹痛や吐き気が起きていて、
だんだん腹痛や吐き気がひどくなっているパターンです。


◎初潮がはじまるための女性ホルモンの準備ができているのに子宮に異常があり生理の血を出せないで、子宮の中に血が溜まっている可能性がある



お医者さんのお話では、


胸も大きくなりオマタの毛も生えていれば、

初潮がはじまる準備段階として
女性ホルモンが出てるサインだけれども、

女性ホルモンが出ているようなのに、
初潮がはじまらず、

腹痛や吐き気が起きていて
それがだんだんひどくなっている
ようなら、

子宮に異常があり、
生理ははじまっているのに、
体の外に血が出せないで

子宮に血が溜まってしまって腹痛が起きていることもある

ため、3~4回分の血が溜まっているようなら
外科的処置をしたほうがいいということでした。


子宮に異常があるといっても、
たまたまオマタの出入り口が開きづらくなっているだけのこともあるので、

1~2年は様子をみていていいようです。


気になるようなら、
婦人科に電話して、症状を話し、

すぐに病院に行ったほうがいいか確認
してみてください。



小学生で内診をすることはないと思いますが、
「内診はしたくない」と話せば、
ふつうの診察だけで済むと思います。


次にストレス性の腹痛や吐き気について。



ストレス性の腹痛や吐き気は、


学校でイヤなことがあったことがきっかけで

子どもの心のサインとして出ることもありますし、


ストレスと女性ホルモンの変化の両方が
重なってしまって、



腹痛や吐き気といった症状も出やすいです。


もしくは、
生理がはじまるためにと
体が女性ホルモンを出しているけれども、

ストレスがあることで、
女性ホルモンがうまくはたらかずに
腹痛や吐き気が出やすくなる
こともあります。


女性ホルモンを出している卵巣




私は小学5年生の時に転校先のクラスで
なじめなくて友だちができなくて、
毎日学校に行くのが辛くて、

しょっちゅう、「お腹が痛い」と
学校を休もうとしていた覚えがあります。


誰かに気づいてほしくて、
でも本当のことが言えずに、

「お腹が痛い」という違う言葉でサインを出すこともあるのです。



あなたは、最近、お子さんの話をじっくり聞いてあげていますか?




もし、ふだん、お子さんの学校での話を
じっくり聞く機会がなければ、

「最近は、学校はどう?
いいことあった?
いやなことあった?」


という感じで話を聞いてあげてみてください。


お子さんの話をただ聞いてあげるだけでも
お子さんは安心できます。


ただ、ダメ出しされると傷ついて
よけいに症状が悪化することもありますので、

「ただ、子どもの気持ちを聞く」ことと、
「がんばったんだね」とがんばりを認めてあげるだけ
にしてあげてください。

子どもは親に否定されずに
話を聞いてもらえるだけでもうれしいので、

腹痛や吐き気などの症状もおさまることがあります。


ストレスになっていることが落ち着けば、


生理の準備をしようとしている体の中で
女性ホルモンのはたらきもよくなり、

腹痛や吐き気がおさまって
生理も始まりやすくなります。


娘さんへの話しかけ方は、
言葉を間違えると娘さんの心に消えない傷を残すことがあります。

それが原因で学校に行きたくなくなったりすることもありますので、


「アドラー博士が教える 子どもを伸ばすほめ方 ダメにするほめ方」

を参考にしみてください。

私は図書館で借りられましたよ。



アドラー博士が教える 子どもを伸ばすほめ方 ダメにするほめ方/青春出版社

¥1,436
Amazon.co.jp





娘さんの「腹痛」や「吐き気」が、

まったくストレスと関係なく
初潮前の症状だったとすると、


女性ホルモンの量の変化に合わせて
症状が出やすい
ので、


1ヶ月の内に一定期間だけ
症状が強く出るパターン
が多いです。


娘さんに症状が強く出る時期を確認してみるといいと思いました。


初潮が来る前は、

卵巣から出る女性ホルモンの刺激で、
脳の血管や神経を刺激し頭痛や吐き気が出やすく
なります。


そのうえ、

寝る時間が遅かったり、
スマートフォンなどの液晶画面の見すぎ
ていると、



よけいに脳の血管や神経を刺激してしまい、
腹痛や吐き気がひどくなります。





◎用事がないときははやく寝る
はスマートフォンなどの液晶画面を見る時間を決めて、寝る15分前は液晶画面を見ない


といったことをすると、
症状がおさまる女の子もいます。


体が女性ホルモンに慣れてくれば
症状もおさまりやすいですが、

初潮がはじまったとしても、
体は生理の練習段階で腹痛や吐き気がおさまらなかったり、

寝る時間やスマートフォンなどの液晶画面の見すぎも影響しますので注意が必要です。


生理がはじまっても、
生理前に腹痛や吐き気がひどいようなら、
婦人科に相談してみてください。


小学生で内診をすることはないと思いますが、
「内診はしたくない」と話せば、
ふつうの診察だけで済むと思います。



参考になったらうれしいです。





めぐみ





メッセージについては、ブログのトップページに案内を書いていますので、注意事項と一緒に確認してください。


メッセージをいただいた場合は、注意事項等もお読みいただいたものとしてブログで取り上げます。


生理のお悩みの場合は、

必ず、前回、もしくは最後にきたの生理が開始した日をお知らせください。


メッセージの数が多いため、毎日最新のコメントをチェックしていませんから、「今日すぐに返事がほしい」とあっても、すぐにはお返事できないことをご了承ください。


どうしても心配なときはあなた自身が「すぐに」行動して病院に行ってくださいね