保健師のめぐみです。


40代前半でお子さんがいる女性から、


「今年の夏から生理不順なり
婦人科での診断で、更年期障害言われました。

排卵痛が1番辛くて排卵痛の時に何か改善?緩和?方法あれば教えて下さい。」


というメッセージをいただきました。


『4●歳の●歳の娘が居るママです。

今年の夏から生理不順なり月に2回生理が、
2ヶ月続き、貧血になり、
最近の周期が、28から26なり、
婦人科での診断で、更年期障害言われました。

治療は、プラセンタ治療です。

その後、初めて、生理前のPMS、排卵痛来て、
悩まされ、家事も育児も辛くて体質改善の為に漢方を服用中。

今月の生理は、予定日より7日早く来て、
少量で、3日で、終わり、痛みも有りました。


生理痛も辛いですが、排卵痛が1番辛くて
腰痛も有り、対策としてカイロで、
温めて痛みが酷い時は、鎮痛剤に頼ってます。

排卵痛の時に何か改善?緩和?方法あれば教えて下さい。』


今年になっていきなり生理不順で
貧血にもなり、
生理前のPMS(月経前症候群)や排卵痛もあるのは相当お辛いのではないでしょうか。

子育てもしながら家事もして、
痛みに耐えながらの生活はかなりしんどいですよね。


今までよくがんばってきましたね。


排卵痛は私も以前だとたまに
針で突き刺されるような激痛があってきつかったです。


排卵痛は、排卵している卵巣がある
オマタまわりが冷えている
と出やすいです。


卵巣がある場所



拡大図





ホッカイロを使って卵巣をあたためるのも排卵痛には有効な方法の一つです。


ただ、もともと体が冷えていると、
ホッカイロを一時的にしただけでは、
ふだんから冷えている卵巣も一時的にあたたまるだけで
ふだんは冷えて弱り排卵痛も起きやすいです。


あなたはお腹のしたあたりが冷えている心当たりがありますか?


冷えのチェックをしてみましょう。

◎お腹を服の上からではなく直接さわってみて冷たい

◎体温が36.5℃より低い
◎ワキの下をさわってみて、ワキの下よりオマタが冷たい

◎おしっこがでづらくなるときがある
◎おしっこが冷たい感じがする
◎下痢をしやすい
◎便秘気味
◎ウェエストを締め付ける服を着ている
◎スカートをよく履いている


あてはまることがあれば、
あなたのお腹が冷えていて、卵巣も冷えているサインです。


とくに、
昼間、座りっぱなし、立ちっぱなしなど
同じ姿勢でいることが多い



卵巣があるオマタまわりが動いていないので
血液の流れが悪くなり、

せっかく女性ホルモンが出ていても
ちゃんと必要なところまで届かずに
排卵痛やPMS(月経前症候群)の症状が出やすいです。


あなたは昼間、座りっぱなし、
立ちっぱなしで同じ姿勢でいることが多いですか?




育児と家事をこなしていると疲れはたまりやすいですが、
卵巣があるオマタまわりを大きく動かすような動きをしている女性はほとんどいません。


かくいう私もデスクワークで車通勤で
ほとんど歩かないので
オマタまわりを動かす量が少なくて
卵巣が冷えていたようです。

排卵痛も起きていましたし、
生理の周期は30代になってから28日から26日になってしまいました。


卵巣があるオマタまわりをあたためるよう体操をしたら、
排卵痛はほとんど起きなくなってとてもうれしいです。



漢方は、体をあたためる作用が多いものを
使うことが多いですから、

さらにあたため効果がアップするように、

卵巣があたたまるようオマタまわりが動くような体操をしていくと、

排卵痛やPMS(月経前症候群)の症状がやわらいだり、
更年期のようになってきて
短くなった生理の周期も戻る女性もいます。


40代後半で、やはり更年期の症状が出ていて
不正出血も多く生理の周期が短った女性からは


『4●歳のわたしが、
めぐみさんに教わった体操をいくつか続けたことで、

23日の生理周期が25日になってきたことをご報告したくて…


以前教わった5つの体操毎日寝る前にやってます。

それにツボ押しもプラスしたり、
呼吸法や自分の思考に寄り添うようにしたら、
イライラも少なくなってきました。

はじめは生理痛もひどく、
出血も多かったけど、今月は大丈夫

わたしみたいな人でも改善されつつあるのですから
わたしより若い方、希望をもって是非続けてほしいです。

感謝の気持ちを伝えたくて、ご一報させていただきました。』



というメッセージをいただいていますよ。


40代後半の女性でも、
卵巣があたたまるようにしていくと、
体が変わってくれるんですね。


あなたの体も、もとは排卵痛やPMS(月経前症候群)は出ていなかったのですから、


それだけ女性ホルモンのはたらきもよかったのだと思います。

あなたの体がもう一度
女性ホルモンのはたらきがよくなり、

排卵痛やPMS(月経前症候群)が楽になり、
生理不順も安定するように、

女性ホルモンを出している卵巣があたたまるよう、心を込めて体操をしてみてください。


子育てと家事で忙しい中でも、1分でできる簡単な体操もあります。



クローバーかかとが床にしっかりつくように意識して1分その場で足踏みをする





腕は前後に大きくふるようにすると、
上半身のストレッチになり体全体の血流がよくなります。

膝はなるべく高く上げるようにしてください。

意識してやってみると、1分やるだけでも体があたたまってきます。


卵巣は足のつけ根のところにあるため、
足の付け根が動くように体操したり、

足の付け根の先にある「かかと」を動かすと
卵巣まわりが動いてあたたまりやすいです。


卵巣がある場所





ふだん歩くときも、
かかとが地面につくように意識すると、

かかとが地面につく衝撃で
卵巣に刺激がいきやすく、
元気になって女性ホルモンのはたらきがよくなりやすいです。


かかとが地面につくのを意識して家のまわりを1・2週するだけでもいいので歩く時間を作るのもいいと思います。


次に、寝る前にやるとぐっすりねむれて
女性ホルモンのはたらきがよくなりやすい体操です。


クローバー卵巣が元気になる股関節のびのび~


(1)あおむけに寝て、体の力を抜きます。

腕はりラックスしたままです。


(2)両手を上に上げて、手足を上下にのびのび~っと伸ばすのを3回やる





わき腹がおもいきり伸びるように
手足をのびのび~っと
「気持ちいいなぁ」と感じる程度に伸ばしていきましょう。



わき腹を意識して伸ばしてあげると、
骨盤まわりの筋肉をストレッチできて

骨盤の動きがよくなり、
圧迫されやすかった卵巣や子宮の血流がよくなって
元気になりやすいんです。


また、手を上に上げることで、
肩の血流がよくなり、
肩こり、首のこりのケアにもなります。


(3)片足を曲げて、曲げた足の裏を反対側の脚の付け根にもっていき、股関節まわりが伸びるのを感じる




写真の、〇の足の付け根の部分が伸びるように、足を曲げる位置を少し調整してみてもいいでしょう。

30秒くらいはのびのび~っと伸びる感じを味わいます。


股関節の近くに卵巣と子宮があるので、股関節が伸びると卵巣と子宮があたたまりやすいです。


卵巣と子宮の位置




(4)反対側の足も同じように曲げて、股関節を伸ばす


(5)両方やってみて、やりづらいほうをもう1回だけ伸ばす





これだけです。

簡単ですよね。


1日1回ずつでいいのでやってみてください。


のびのび~っと体を動かしていると
体の血の巡りがよくなり、体がリラックスモードになるため
ストレスのケアにもなります。

脳の研究では、のびのび~っと背中を伸ばすと
気分が落ち着きやすくなる
「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニン
はたらきがよくなる
ため、

背中を伸ばすのは気持ちをリラックスさせる効果もあり、寝付きやすくなることがわかっています。


ストレスを感じているときは、
のびのび~っと伸びを多めにやってみる
のもいいですよ。


もう一つ、女性ホルモンのはたらきがよくなるよう
体がリラックスモードになるための深呼吸もおすすめです。


クローバーストレスを感じたらゆっくり深呼吸を3~5回してみる


息を吸ったら背中がふくらむ感じになるように吸って、
息を吐くときは、お腹からすべてを吐き出す感じで呼吸します。


ストレスや自律神経の関係に詳しい
テレビにも出ている順天堂大学の病院の
予約3年待ちの人気ドクター小林弘幸先生は


体をリラックスモードにして血流を良くする簡単な方法は
深呼吸をすることだと話していました。

実際に小林先生がテレビ番組で
芸能人の今田耕司さんに

呼吸をしてもらう前と後の
体のリラックス度を機械で測定したところ、

呼吸を意識してしただけで、
リラックスモードに切り替わった結果になったそうです。



ちょっとストレスを感じたときに、
座りながらでいいので深呼吸を3~5回するだけなら、
目立たないようにやればいつでもどこでもできますよね。



お腹からすべてを吐き出すのを意識する
骨盤底筋が動くので、
尿もれ予防にもなります。


出産経験がある女性は、
40代以降で骨盤庭訓が弱ってくると尿もれしやすくなるため、

ひそかに尿もれパットを使っている女性もいます。


そうなってしまうのは恥ずかしいですし、
外出しづらくなりますから、
尿もれ予防のためにも深呼吸をしてみてください。


私も尿もれになりたくないので、
骨盤底筋が動くよう深呼吸は意識してやっています。


深呼吸をすると心も落ち着くので心地いいです。


あなたの大事な体のためにいつくしみながらやってみてください。



排卵痛の痛みがでたときは、
ミニタイプのホッカイロを仙骨の位置に貼るといいです。

仙骨はお尻の割れ目の上にある平らなあたりです。




仙骨には自律神経が集まっていますので、

仙骨をあたためることで、
自律神経の緊張状態がやわらぎ痛みもやわらぎやすいのです。

ただ、大きいタイプのホッカイロは、
熱くなりやすく、汗をかくとかえって汗で冷えてしまって痛みがひどくなります。

熱くなり過ぎないようにミニタイプのホッカイロを貼り、熱くなったらはがして、また冷えたらつけて調整していくといいです。



排卵痛がおさまって気持ちよく過ごせるようになりますように。




めぐみ





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