「変わらないねぇ」
「私の言うことはずっと一貫しているんだよ」
そんなことを言われたことはありませんか。
確かに、人の言うことがコロコロ変わったら、
その人の言うことを信頼することはできませんよね。
しかし、そういう人が、意外にガンコだったりすることも。
何が問題なのでしょうか。
変わらないということ。
その背景には、「そのあり方がいい」とか「一途の人で信頼がおける」というような前提があるように思えます。
私自身も、高校時代に「けんけんさんは、変わらないから好き」と女性から言われたことがあって、有頂天になった思い出があります。
そこには、「いい人」という前提が隠れていたと思うのです。
しかし、長年生きていると、やはり、
自分のものの見方や感じ方は次第に変わっていくのです。
ですから、変わらないということは案外難しいことなのでしょう。
けれども、人は変わっていくということの方が真実だと今は実感しています。
人が変わる場合には、良い方に変わる場合も、
悪い方に変わることもあるかもしれません。
しかし、ものごとの真実を見つめていくと、
「気づき」が生まれ、自然と人は変わるものです。
ですから、変わらない人間は、
ガンコで、「気づき」が無いということになるのでしょう。
ということは、人はドンドン変わっていい。
昨日から今日へ。
今日から明日へ。
つまらない社会的常識や価値観を手放して、
日々変わっていくことが大切なのでしょう。
例えば、「競争に勝つ」とか「自分だけが大事」というようなものの見方を手放す。
ところが、自然に身に付いた価値観を手放すことは意外に難しいことも。
ですから、人が変わるということは、
自分を苦しめる常識や価値観を手放すということなのでしょう。