猫が顔を洗う理由。

これについて書いてみようと思う。

僕は猫を飼ったことがない…。
いや、嘘っぱち、実家にいたころは、
ほんの少しだけ野良猫を拾って飼っていました。
僕が…ってよりも兄がね。

ただ、最期に息を引き取るまで面倒をみたのは兄ではなく、実家の両親だったようです。
僕はその猫の最期に立ち会っていないんだ。

途中から伊勢原での一人暮らしがスタートしてて、猫の死も特別聞かされてなかった。
随分時が経ってから、話で触れたら、とっくに死んだよ…って後から知った位で…。

ところで猫が顔を洗う理由ね。

ペットショップとかで、みていてもわかるけど、猫はお食事をしたあと、前足でとにかく顔をよくこする。
洗っているような仕草を頻繁にします。

この洗う仕草にはどのような意味があるのでしょう。
かわいらしい、このシーン。
癒される瞬間かもしれませんね。

綺麗好きなの?

それもまんざら間違いではないけれど、
ちゃんと理由があったんですね。

すべては狩りのため!です。

「ネコさまの秘密」、この本に書かれていたことをお話しします。

顔洗いの第一段階は、長い舌を出して口のまわりをペロペロ、舌なめずり。
でも実際にはご馳走がおいしかったから舌なめずりしてるのではなく、
舌のザラザラしたところで、口の周りについた食べ物のカスや臭いをぬぐい取っているらしい。

次にヒゲのよごれ取り。前足をなめて濡らしてヒゲをこする。そしてまたこする。
前足をなめて濡らしては左右両方とも繰り返す。

そして今度は顔全体を何度も、やはり前足をなめて濡らしてはこする、とにかく、こする。こすりまくり。

顔全体が終わったら最後は自身の前足をペロペロペロペロ、お清めの儀式の仕上げ?(笑)


徹底的になめあげるこの仕草。
猫が顔を洗う理由は、猫がその昔に狩りをしていた生活が背景にあるそうです。

猫が捕まえる獲物とは、雀とか鼠とか、バッタとか、そうゆう小動物、虫?の類。
狩りの楽しみは獲物をとことん味わうこと。

生きている小動物を捕まえて、がぶり!
当然、小鳥や鼠など肉のついた生き物は血が飛び散る。
腹を食いちぎり内臓を食いちぎり食すわけです。
本来、自然の猫はそうやって生きている、生きてきた。

血でよごれた自分の体をそのままにしておけば、血の臭いを漂わせていることになるわけで。
次の食事にありつけない。
というのも、猫を恐れる小動物が身の危険を感じて逃げてしまうことになりかねない。

また、これは猫自身の防衛術でもあるようです。
猫は猫でさらに天敵がいるから。
犬に襲われたり、蛇に襲われたり、大きな雑食や肉食の鳥もいる。

血の臭いを漂わせておくことは危険なんです。
それだけ危険なんです。

猫が顔を洗うのは、獲物の臭いをできるだけ早く、そして完璧に消し去ること。
これが一番の目的のようです。

食事以外でも、しょっちゅう舐めるのには、
体臭が強くならないようにする、
抜け毛を綺麗にすき取る、
毛繕いをしている、そんな理由もどうやら
あるようですね。

猫のあの独特の仕草に、こんな意味が隠されていたとは。。。

僕は猫をちょっと見直しました。
なかなか賢いじゃないの♪(笑)