でじたる書房から「蘇れ栄光のエンブレム」


「伝説のアトランティス宇宙生成クリティアス」


「ラビリンス血の報酬」「セクシー妖怪淫陰」が書籍化となりました!


☆彡ケントが今までに連載した作品です☆彡


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神様の贈り物「愛する人」第1章

青く輝き綺麗な水の惑星地球始まりには終わりが有り

生きる者には死が訪れる 死は終わりでは無く始まりだと言う者もいる。

死に逝く者との別れ、悲しみ!

だが本当はまた直ぐに出会えるのかも知れない、

姿は変わり昔の記憶は消えてしまうだろうが・・・・

しかし稀に昔の記憶が消えないまま生まれ変わる者もいる!

だが彼らはただのデジャグーとしてかたずけてしまう、

まさか昔の記憶だと気付く者はいまい!

秋山恍太は露崎瑠稀亜として・・・・・

秋山麻都香は海老原夕莉菜として・・・・・二人は生まれ変わった・・・・・・

そして出会う・・・しかし娘の怜奈は過去の記憶を残したまま別の両親から生まれてしまった!

その娘の名前は 錦織 美月 ・・・・・・・・・


秋川渓谷殺人トリック逆転の法則

売れない小説家の沖田は愛する人を守る為、自分が書き上げた小説のプロットの

偽装工作を巧みに行い完全犯罪を実行する、しかし現実は小説通りには上手く

行かない物だ、しかしそれが返って警察を翻弄する事となる。


甦れ紺碧の血筋!

甦れ紺碧の血筋はエナジーリンク銀の泉の続編で弱虫で優しい心を持つ少年慶介が成長と共に特殊な能力を発揮し悪と闘う愛と友情、感動の物語である!

エナジーリンク 銀の泉

蘇れ栄光のエンブレムの続編でヒョンナ偶然から斜冬と言う殺し屋が沙耶と言う女性を助けに入りやがて二人は結ばれ斜冬は特殊能力を手に入れる、その能力はアルヴィナシステムと言いコマンドの バディが出現し人間の脳細胞を操る能力だ、斜冬は此の能力を使いカジノで大儲けし、その後、秋穂と出逢い秋穂に命を救われた事で秋穂、沙耶、安藤、愛香の四人と共に協力し合い秘密結社銀の泉を結成しカジノで儲けた金を恵まれない国へ寄付して行く・・・・

しかし悪人を退治する為、秋穂が超能力を使い海上にいた護衛艦からマカオの

カジノへミサイルを撃ち込んでしまい日本と中国の戦争が勃発しそうになり、

それを阻止し世界平和の為に四人は立ち上がる!

蘇れ栄光のエンブレム

「蘇れ栄光のエンブレム」が じたる書房さんから書籍化となりました!


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価格¥368(税込)



激烈疾風伝 

蓮光は濡れ衣を着せられ殺人容疑に寄り死刑になってしまう・・・・・

しかし光が気が付いた時、過去へタイムスリップし不思議にも過去の自分の身体の中へ

入り込んでいた、しかも記憶はそのまま残っている為、未来に起こりうる事件や事故を

警視総監の福澤と共に解決してゆくが覚醒剤の密輸などを阻止された組織の連中は光の

存在を疎ましく思い始末しようと執拗に命を狙う、しかし巧みな作戦で危機を乗り越えつつ

900兆円もの借金に喘ぐ日本の未来を変えようと奮闘する愛と友情、感動の物語である!

伝説のアトランティス宇宙生成クリティアス

「伝説のアトランティス宇宙生成クリティアス」がでじたる書房から電子書籍化されました!


特殊な能力を持つ美男子厩聖が魔人と共に悪と闘う愛と感動の物語!


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セクシー妖怪淫陰!


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セクシー妖怪淫陰とは妖怪の一種で桜の花があっと言う間に散りゆく儚さ、

命に執着し過ぎた為に妖怪に変化したもので 美女の肉体をコピーし男の欲望を叶える

代わりに寿命を吸い取る妖怪が人間と接するうちに人間の素晴らしさを知り悩み苦しむ

女性達を助けて行くサスペンス物語!



セクシー妖怪淫陰は、多少エロチックな表現をしている部分があります。したがって・・・・

15歳未満の方、空想・妄想と現実との区別が付かなくなる可能性がある方性的、

暴力的表現に不快感や嫌悪感を持たれる方はご遠慮お願い致します!

ラビリンス血の報酬


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価格¥0(税込) ラビリンス血の報酬は無料でご覧頂けます!


ジェイク事、黒岩警部と妻クィンクィンは内閣府特命担当大臣から

直々に密命を受けている潜入捜査官である。

ジェイクは愛用の拳銃コルトM1911A I, 通称”ガバメントを使用し悪人どもを検挙し

華麗に解決して行くが最終目標は強大な組織力を持つチャイニーズマフィアだ、

しかし奴らのある研究に寄り2人は遠い未来で引き裂かれてしまう、

がジェイクの妻を想う強い気持ちが奇跡を起こす愛と感動のハードボイルド物語である!




                                            ケント!

「それでは時間です これより審査員による審査を


行いますので選手は待機線まで下がってお待ちください!」


選手達が一斉に待機線まで下がると審査員がモデル達の近くへ


行き審査を開始した・・・・・・



そして審査員長の露崎瑠稀亜と副員長である妻の夕莉菜が美月の前に立った瞬間、


美月は一目見た瞬間にずっと逢いたいと思っていた本当の両親だと気付いた・・・



露崎夫婦の方も何時も夢に出現するケントの小説ブログ


娘にそっくりだった為、驚いてしまった・・・・・・・



3人は何も言わずにただ見つめ合った・・・・・


お互いに通じ合う物があったのであろう、


此の家族に言葉は必要なかった・・・・・


例え 言葉にしても周りの人間に理解出来まい!



3人は同じ美容師と言う仕事を選んだ事が強い確信へと変わって行った・・・・・・


だが今は審査の途中で有る為、私語は許されない


コンテストが終了した後で連絡を取ろうとお互いに眼で合図をして頷いた。



そして審査が終わり別室で7名の審査員による話し合いが行われる事となった。



「美月 ありがとう 君のお陰で全力を尽くす事ができたよ!」



「優斗 聞いて ううん なんでもない」ケントの小説ブログ



「どうしたんだい 言ってご覧」



「うん 実は」

美月が本当の両親の事を話そうとした時、


美容室アグスタの店長やスタッフ達がやって来た・・・・・・



「優斗 良くやったな 優勝間違いなしだぜ!」


「オイオイ それはまだ気が早いってもんだぜ」


「そんな事はないぜ、観客達も絶賛していたからね」


「本当ですか?店長」


「ああ それに予選大会より更にスタイルの完成度が上がってるからね」


「そうよ 優勝間違いなし」


「皆 応援ありがとう 皆のサポートがあったから此処まで来れたんだ、本当にありがとう!」


その時、会場にアナウンスが流れた。



「皆様、審査が終了致しました、間も無く授賞式を始めますので


選手とモデルは会場に御集り下さい」


「それじゃぁ皆、行って来るな、美月 行こう」


「はい!」


そして暫くすると審査員達が戻ると同時に優勝トロフィーや賞状が運び込まれ


進行係が挨拶をして審査員の紹介を行い愈々授賞式が始まった。


先ず努力賞3名が発表され審査員長の露崎瑠稀亜が賞状を手渡した、 


次に第3位入賞者が発表され準優勝と続き、残るは優勝のみとなり


会場は固唾を飲んで発表の瞬間を待った・・・・・


「お願いします 優斗を優勝させてください」


美月は心の中で強く願った!


「それでは関東大会優勝者を発表致します、優勝者は一条 優斗選手!」


その瞬間、店長の白岩を始めスタッフの拓也、翔太、孝史、麗華、聖美、


瑠美子、亜紀、久美、玲菜達は大喜びで歓声を送った!ケントの小説ブログ


そして優斗と美月の2人は抱き合って喜び一緒に壇上へ登り

審査員長の露崎瑠稀亜から優勝トロフィーと賞状を受け取った。


「優勝おめでとう!全国大会も期待していますよ」


「ありがとうございます!頑張ります」


そして露崎瑠稀亜は美月に声を掛けながらさり気無く名刺を手渡した。


「後で連絡を下さい」


「わかりました」


「優斗選手 優勝おめでとうございます 


全国大会に向かって更に磨きを掛けて頑張って下さい」



パチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・・



「優斗 おめでとう」「優斗よくやった」「優斗カッコイイ」「優斗最高」



こうして優斗は関東大会で優勝し全国大会に向け練習を重ねた!


「優斗 お願いがあるの」


「何だい 美月 改まって?」


「実は私の両親に会って欲しいの」


「両親って お父さんが帰って来たのかい?」


「ううん あいつは私の父親じゃ無い 本当の両親に会って欲しいの」


「本当の両親?」


優斗はもしかすると美月は養子で他に両親がいるのではと早合点した。


「アァ 解った それじゃぁ今度の火曜日でどうだい?」


「ありがとう 優斗」


こうして優斗と美月は露崎瑠稀亜と妻の夕莉菜が経営するルビアージュ本店を訪れた。


美容室ルビアージュは日本全国に900店の店舗を構える日本1大きな


美容室で全店の売り上げは年間45億円にも及ぶ巨大な美容室でありケントの小説ブログ


アジア大会を主催しているのもルビアージュなのである!



「オイオイ 美月 此処はルビアージュじゃないか?」

「いいから 来て」


2人は1階の受付に足を運んだ。


「すみません 錦織と申しますが露崎瑠稀亜と言う人と3時に約束しているんですけど」


美月がそう言うと受付嬢が怪訝そうな顔付で2人の様子を窺いながら


確認の為、社長室へ電話を入れた・・・・・


「露崎社長 錦織とオッシャル方が御見えですが、


はい はい 解りました、お通し致します」


電話を切った受付嬢の表情は一転し愛想笑いを浮かべながら「ご案内申し上げます」


と畏まった様子で受付から出て来ると2人をエレベーターへ案内した。



そしてエレベーターに乗ると受付嬢は30階のボタンを押した。


するとエレベーターは音も無くスーと上昇を開始し5階を過ぎた辺りから


外の景色が見える様になり 目の前に東京タワーが現れた!


「美月 凄い景色だな?」


「ねえ 優斗見て 東京タワーの向こう側に東京スカイツリ―が見えるは」


「本当だ 凄いな!」


そしてエレベーターは30秒もしないうちに30階まで上昇し停止した!


「どうぞ こちらでございます」


受付嬢の案内で赤絨毯の敷き詰められた廊下を一番奥まで進み


突きあたりの大きなドアをノックし「社長 お連れ致しました」


と声を掛けると「どうぞ!」と言う声がして受付嬢がドアを開けた!



するとそこはまるで天空の城の様に豪華な調度品が設えてあり


正面は一面大きな窓になっている為、東京の街並みが手に取る様に解る


そして何よりも真正面に鎮座する東京タワーが素晴らしかった!

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「いやぁー 良く来てくれたね」


「待っていましたよ 美月さん」

「彼方達は此の前の審査員」


優斗には何がなんだか解らなかった、美月は両親に会わせると言ったのに


何故審査員に?しかも美容室ルビアージュの社長である。


「優斗君 関東大会優勝おめでとう」


「はい ありがとうございます、て言うか 


どう言う事なのか俺には解らないんですけど・・・・・・」


「そうね 説明しても信じて貰えるか解らないけど、


私達でさえ 信じられないんですもの」


夕莉菜が困った顔でそう言うと 私が説明するはと美月が言った。


「皆 聞いて 私には前世の記憶があるの・・・・


私の前世での名前は怜奈、そしてお父さんが秋山 恍太、


お母さんの名前は麻都香、私達は遊園地に行った帰りに事故に遭って死んだの、


その時の事故で火傷した痣が私の肩に残っているは、多分お父さんも


お母さんも火傷した痣があるんじゃないかしら?」



露崎夫妻は美月の言葉に驚きを隠せなかった、


確かに夫妻にも火傷した痣が背中や腕に残っているのだ。


「そう その通りよ、私達も良く同じ夢を見た、


それは可愛い女の子が生まれ元気に成長して行く夢だったは・・・


その娘が美月さんにそっくりなの・・・・・


だけど どう言う訳か私達に女の子は授からなかった!


お互いに検査するも、まったく異常は無く子供が出来ない


方が不思議なくらいだと医師からも言われた・・・・・・


その後も 結婚して17年も経つのに一向に子供に恵まれず


私達は子供を作る事を諦めて一代決心の末 仕事に専念する事にした、


その甲斐あって仕事は順調で店を此処まで大きくする事が出来たの!」



黙って聞いていた優斗が呆気に取られて口を挟んだ。



「チョッと待って 今の話を整理すると美月と露崎夫妻は前世で親子だった、


本来 現世でも美月は露崎夫妻の娘として生まれて来る筈だったって事になるよね


そんな・・・そんな事があり得るのか?信じられない」



「優斗 信じられないかも知れないけど私はまだ沢山お父さんと


お母さんの癖まで知っているのよ、お父さんはコーヒーを飲む時


カップの取っ手を持たずに親指と薬指でカップを掴んで飲むの!


お母さんは何かに集中する時、必ず耳に髪の毛を掛けるわ」



「こいつは驚いた その通りだよ なあ 夕莉菜」


「ええ 本当に 驚いたは その通りよ!」


「チョッと待って 今の話が本当で前世で本当に親子だったとしても


現世では他に両親がいるんですよ、美月には!


戸籍上3人が親子だと役所が認める筈がありませんよ・・・・」



「ええ そうね 優斗さん 彼方は冷静ね 彼方の言う通り


戸籍上3人が親子だと役所が認める筈がないはね、


でも そんな事はどうでも良いのよ 私達さえ親子だと認識できれば」



「ああ 妻の言う通りだよ 私達家族が現世で出会えた事が重要なんだ」


「それじゃぁ3人は家族だと言う名乗りは上げない積り何ですか?」


優斗の言葉に3人は同時に頷いた。



「オイオイ 息までぴったり合ってるぜ、この3人、


こいつは本物かも知れないな・・・・で 是からどうするんですか?」



「どうもしないさ 私達は此の儘 たまに会って食事を楽しんだりするだけさ


ただ 何れは此のルビアージュを総べて美月に相続させるがね!」



「嘘 凄げぇー 此の会社を全部?いったい財産はどれ位あるんだろう」


「ざっと 500億と言う所だ!」


「嘘ォ~ ごっ ごっ 500億ぅ~ 凄げぇーマジカ」


「私達は本気でそう思っているよ ずっと夢にまで見た娘なんだ」


「でも 一応DNA鑑定とかした方がいいんじゃ?」


「優斗君、DNA鑑定など必要ない 我々には感じるんだよ 親子で有ると」


「お父さん お母さん!」


「美月!」



こうして3人は抱き合って喜び離れていた時間を埋めるかの様に話に夢中になった。



                                            続く・・・・・・・




チーフの優斗はコンテスト出場へ向け本格的に練習を開始した!


そして店長の白岩を始めスタッフの拓也、翔太、孝史、麗華、聖美、


瑠美子、亜紀、久美、玲菜、美月達は優斗のバックアップに回った。


優斗は美容師免許取得後、直ぐ化粧品会社主催のコンテストへ参加し


ベストカット賞受賞のほか、数々のタイトルを獲得した経験がある。



しかし今回出場するコンテストはアジア大会で今まで出場したコンテストとは


桁違いの大きなコンテストである為、流石の優斗も緊張を隠せなかった!



そんな優斗の為に美月は自らモデルを買ってでた、ケントの小説ブログ


優斗のお陰で母親の佳美は癌の手術を受ける事が出来たのだ、


その恩に報いる為なら自慢の髪すら捧げる積りなのだ!



優斗は美月の想いに答える為、必死に練習を重ねやっとの思いで


コンテスト用のヘアースタイルを完成させた。



コンテストで重要な事は技術は元より審査員の好みに大きく影響する


その為 優斗は前回まで優勝したスタイルの分析を怠らなかった。



そして分析した結果、此処6年間で奇抜なスタイルから普段街を歩いても


オカシクない落ち着いたヘアースタイルへ変化している事に気付いた。



この事から優斗は美月の綺麗な髪を活かし美しい髪をより一層引き立てる様に


トリートメントや猪毛ブラシで丹念にブラッシングし日本女性が持つ独特の


奥ゆかしく気品溢れる髪の美しさを引き出す事に成功し光が当たった瞬間


キラキラと輝き見る者を魅了する素晴らしい美髪を作りだした!



その頃、アジア大会に出場する有力な選手達は挙ってパーマや毛染めで
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より目立ち、審査員の気を引く斬新なスタイルを作る事に専念していた。



そもそもコンテストは技術者の技量を計り、より優れた技術と磨かれた


感性を競い合うものである為、髪を美しく見せただけでは技術や感性が


優れているとは認める事はできない!



その為、優斗はパーマや毛染を一切使用せず髪の美しさを損なう事無く


技術や感性をアピールする秘策を考えていた。



そして優斗は順調に予選を勝ち上がり愈々関東大会の日がやって来た、


此の関東大会で3位入賞した者だけが全国大会に出場する事ができ、


全国大会で3位入賞した選手だけが晴れて上海で行われるアジア大会に


出場する事ができるのである。



「優斗ォー 頑張れぇー 頑張れ頑張れ優斗ォー頑張れ頑張れ優斗ォー」



店長の白岩を始めスタッフの拓也、翔太、孝史、麗華、聖美、


瑠美子、亜紀、久美、玲菜達は優斗の応援にやって来た。



「優斗 頑張ってね!」



「アァ 美月がモデルなんだ、是以上心強い事はないさ!」



「そうよね、私がモデルだもんね」



「それじゃ 行くよ!」



「はい 優斗!」



コンテストでは事前にパーマや毛染めの処理を行い、


競技で競うのはカットとセット技術であり取り分けセット技術は重要で


どんなに優れたカット技術が有ろうともセットが上手く行かなければ


総べて台無しになってしまう・・・・・



そして審判長の号令により一斉に競技が開始された!



「優斗ォー 頑張れぇー 頑張れ頑張れ優斗ォー頑張れ頑張れ優斗ォー」



優斗はスタッフ達の声援を受け華麗な指捌きでワンレングスの長い髪の


毛先にテェーパーカットやスライスドレイヤーカットを施して行った。



優斗のシザー使いは他の選手達を大きく引き離す程、早く美しく素晴らしい!


まるでシザーが踊っているようにリズミカルで見る者をウットリト魅了する


鮮やかさと気品を醸し出していた・・・・・・・



そして逸早くカットを終了させるとセットに取り掛かった!


普通、セットはドライヤーとブラシで行うが、


優斗は一切ドライヤーとブラシを使わずワインディング用のリングコーム


一本で作業を開始し、後頭部、頭頂部、側頭部、前頭部を細かくスライスし


ながらブロッキングすると左サイドから曲線状に髪を編み込み始めた!



始めは何を創作しようとしているのか解らなかった観客や審査員達が


優斗の髪捌きに見入っていたが、スラリと長い指先が作り出していた


物が徐々に形に成るにつれ溜め息を漏らし始めた・・・・・



何と優斗が作りだしていた物は黒く艶々としたシルクハットであった、


美月の綺麗な髪が優斗の指で編み込まれ まるで本物のシルクハット


の様にファセット(面)や 美しく しなやかな曲線を表現し見る者総てを


魅了した・・・・・・



観客からは「美しい」「凄い感性だわ」「素敵」「凄い技術だ」


「嘘だろう、髪の毛でシルクハットを表現しようなんてマジか!」


「しかもシルクハットから出たワンレングスの長い髪が更に引き立てている」



そして審査員からも称賛の言葉が飛び出す程の完成度であった。



「ねえ あなた あのモデルの娘、何処かで見た事ない?」



「イヤァーないね 髪の毛でシルクハットを表現するモデルは!」



「違うはよ モデルの髪じゃなくて 顔よ 何処かで見た事ない?」



「そう言われて見れば あっ まさか?」



「そう そのまさかよ 私達が良く夢で見る娘よ!」



「そんな・・・夢にでて来る娘が眼の前に!!!!」



                                             続く・・・・・・・