ウェブデザインコーディネートカタログ
CSS Nite in Ginza, Vol.58
『ウェブデザインコーディネートカタログ』 を作って見えてきた、2011年のデザイントレンド考察
#cssnite_ginza58
2011/08/18 linker × キゴウラボ × Greative
■スピーカー
黒野 明子さん(linker)
秋野 琢さん(design studio TAKU-WORK)
原 一浩さん(karadesign)
小山 智久さん(キゴウラボ)
■参加者
・人数
定員の180を超える人が集まりました。
・職種
大部分が制作の人のようでした。
ただ、デザインという目に見えて分かりやすい部分だったせいか、懇親会で話した限りでは企画者・技術者・営業の方もいらっしゃったようです。
■この10年どう変わったのか
・文章構造という概念
マークアップするところから変化していったデザイン
・テーブルレイアウト
テーブルレイアウトからハイブリッドスタイル、そしてスタイルシートへ
・閉じた世界としてのWebサイト
ソーシャル性、セマンティック性
ここでは、10年前のAppleのサイトから振り返る。
テーブルレイアウトを使った複雑なメニュー配置のサイトもあったり。
そして、現在では適切なマークアップにより、ページの文章構造自体に意味を持たせる事が普通となった事。
ソーシャルメディアの広がりにより、閉じられたWebの世界が広がった事が話されました。
■書籍編集を通してみえたトレンド
・断片化された情報の集積
・アプリっぽい
・質感・素材感
・機能的な分かりやすさ
・ガーリー・女の子
大きく分けると以上となり、ここからそれぞれ実例を見ていく。
■断片化された情報の集積
twitterやFacebookの影響もあってか、細かい情報が自由に配置されたレイアウトが多くなってきたとの事。
個人的には、UIを考える上では結構難しいなと…
■アプリっぽい(デザイン・動き)
・Tiny Fluid Grid
・おはし吉膳
・level0
・A4折形
・AppArt
・Momento
スマホアプリとかの影響が大きいようです。
商品検索等で威力を発揮するUIだと感じました。
■質感・素材感
・つくるひと
・暮らしと、写真と。refocus[+]
・SIGNATURE FLOWER
素材の質感を活かすため素材をそのまま載せて、その上で情報を配置しているサイト。
■機能的なわかりやすさ
・東日製作所
・明治地所株式会社
・貝塚市
・ミスターマックス
ユーザーが次に何をすべきかが分かりやすい。
ユーザー分析やIAを考えられたサイトの典型的な例だと思いました。
(他のサイトももちろん考えられていると思いますが、目に見えての分かりやすさ)
■ガーリー・女の子
一昔前は見られなかった女の子っぽいサイト。
いかにも女の子を意識して制作したサイトと、実際女の子が制作したガーリーなサイトでは、それだけで違いが出てくる物だそうです。
■全体を通して
断片化された情報が集積されたサイトとかは使いどころが難しいと感じましたが、対象となるユーザーや、サイトの在るべき姿次第で適応するべき様々なデザイン事例を知ることができた点が良かったと思います。
詳細はこちら
また、最後に話された、スピーカーの皆さんが本を編集する上でのタスクの進行管理や、離れた場所でのコミュニケーションのお話も参考となりました。
以下のCSS Niteフォローアップページには今回のスライドや音声が上がっています。
・CSS niteフォローアップ
http://cssnite.jp/archives/post_2136.html
・linker journal
http://linker.in/journal/2011/08/css-nite-in-ginza-vol58-1.php
3ヶ月ぶりのCSS Nite。銀座の無料版に参加したのは初めてです。
仕事帰りの時間帯なだけにコンパクトに凝縮されていて、短い時間にすごく見応え有り。
次回参加を予定しているのは11月の「Web Creators Pride 2011」。
年末の「Webデザイン行く年来る年(Shift5)」も行ってみる方向で検討中です。
CSS NiteではWebデザインの他にも電子書籍やjQuery、アクセス解析等々…
さまざまな分野のセミナーがありますので、気になる回があればこれからも足を運んでみようと思います。