
かりゆし→めでたい、すばらしい、縁起がいい
日常会話としては使われてる場面を見たことがない。
店名や商品名として見かける言葉。
沖縄人の正装をなぜ『かりゆしウェア』と呼ぶのかわからない(´;ω;`)

ガチマヤー→大食い、食いしん坊
弁当屋や定食屋などのボリュームは本土から来てすぐの頃は驚いた。
おかげさまで沖縄来て7キロ太った(*´v`*)

ガマ→洞窟、ほら穴
久米島のヤジャーガマはまじで怖くて10歩入ってすぐ帰った。

ガンジュー→元気、頑丈、しっかり
頻度の高い言葉。仕事を綿密にやる意味で使ったりもする。
『ちゃー』を付けて『ちゃー(いつも)がんじゅー』と言うことが多い。

キジムナー→ガジュマルなどに住む妖怪
沖縄では知らない人はいないと思う。

これがキジムナー。
気に入られた家は反映して、嫌われると没落していくという。
座敷わらしみたいなもんか(*´v`*)

さびら→します
『うにげーさびら』は『お願いします』の意味になる。
日常で聞くことはあんまりないけど、新聞の沖縄弁講座などではよく見かける。

さんぴん茶→ジャスミンティー
沖縄に来た頃、職場で『これ、ジャスミンティーに似てますね!!!』と言って
笑われたのが遠い昔のようです...w
ご飯モノにも洋食にもよく合う。
今となっては、『食事と一緒にさんぴん茶』はしっくりくるけど、
『食事と一緒にジャスミンティー』だと違和感があるw

シーミー→清明祭
旧暦の3月、大体4月の中旬からGWくらいまで行われる。
お墓の掃除をしたあと、墓前でピクニックのように親戚一同でランチタイム。
文字で見ると『えっ?』と思うが、みんな当然のように墓地でわいわいしているw

~しようね→~します
俺が悩んで悩んで眠れなくなった言葉のひとつw
提案とか、同意を求めるといった意味は全くない!!!
『帰ろうね』=『私は帰ります』
『ご飯食べましょうね』=『私はご飯食べます』
あなたが誘われてるわけではない!!!

シリシリー→千切り炒め
にんじんシリシリーは沖縄の宝と言っていいw

ジーマーミ→ピーナッツ
じーまーみ豆腐、じーまーみ黒糖など、加工食品がたくさんある。
豆腐には付属のタレをどばどばとかけよう!!!

すば→沖縄そば
沖縄でそばといえば、沖縄そばを指す。
みんな『沖縄そば』とは呼ばず、単に『そば(すば)』と呼んでいる。
ざるそばなどのそばは日本そばという。

だからよー→(同意の意味)
沖縄移住組が軒並み困るのがこの言葉。
『今日暑いねー』に対して『だからよー』
『あそこの弁当おいしいな』に対しても『だからよねー』
そうだね、というニュアンスで使われるが、その後に言葉が続くわけではない。
『●●だから▲▲』という文法ではないからものすごく混乱する。
単に同意するだけのあいづちとして捉えよう。
どっちかというと、会話を続けるためのあいづちというよりは、
会話を強制終了するための『そうだね』だと個人的には感じている。

チキナー→からし菜
春菊みたいな味と食感の野菜で、チキナーチャンプルーとしてよく食べられる。
名前が鶏肉みたいやと注文したら、めちゃくちゃ健康的な野菜炒めが出てくるw

ちばりよー→頑張れ!!!
高校野球とか、自殺防止のポスターとかでよく見かける。

ちゃんぷるー→炒めもの
イリチーは煮物に近く、シリシリーは千切り炒めで、
ちゃんぷるーはいわゆる全般的な炒めもののこと。
ゴーヤーが有名やけど、ふー、とうふちゃんぷるーは毎日食べたいほどうまい。

ちゅーばー→強い、丈夫
『はいたい、ラブレやいびーん!!!でーじちゅーばーだから、
生きて腸まで届くわけさー』という、ヨーグルトのCMには沖縄弁が詰まっている。
こんちは、ラブレです。丈夫やから腸まで届いてうんちになるでー!!!の意味。

てぃーだ、てぃだ→太陽
これも店名や商品名でよく見かける。天気の『晴れ』をいうこともある。
太陽の子(元気な子、明るい子)という意味で『てだこ』と派生する。

てーげー→適当、ぼちぼち
適切にという意味もあるらしいが、大半は雑な方の意味合いで使われる。
てーげーな仕事、待ち合わせがてーげー、みたいな感じ。
宮崎弁の『てげてげ』もおそらく同じ意味。

~であるわけさ→~ということ
これも『だからよ~』と同様、会話を強制終了させる言葉。
そういうことだから、後は知らん。というニュアンス。

でーじ→とても
地元の人は使いまくりの言葉。『めっちゃ』と同じ意味。
『でーじなとーん!!!』というと『大変なことになっとる』という意味になる。

ないちゃー→本土(他府県)の人
本土のことを内地と呼び、それから派生する言葉。
沖縄の人は何かというと『ないちゃーね?』と聞いてくるのが不快だった。
沖縄の外から来たよそ者という意味合いも昔はあったようで、
昨今は薄れてきたとはいえ、よく使われる言葉である。
現在では、排他性というより逆に憧れの意味で使われるっていうのを
沖縄出身タレントが説明していた。そう言ってもらえると許せる(*´v`*)

なんくるないさー→なんとかなるでー
使ってる人見たことないけど、AKBが沖縄ライブで冒頭に言ったとかなんとか。

なんでかねー→どうしてだろうね
これも沖縄独特の言い回しで、だからよーと共に我々を惑わす言葉。
なぜなんだろう、詳しく理由を知りたい!!!という意味合いでは決してない。
なんでかねー、と言われたらそこで話題は終了と考えて間違いない。
曖昧な逃げの言葉で、『だからよー。なんでかねー?』と続けられると、
『そうだね、なぜだろうね(私はもうその話題は話す意志はありません)』となる。

ニフェーデービル→ありがとうございます
これも使ってる人見たことないなぁ。年寄り言葉なんかなぁ。

ニライカナイ→海の向こうにある理想郷
こんな言葉、日常で使う人おったら気持ち悪いやろ...w
友だちとの会話で『海の向こうにある理想郷がねっ!!!』とか言うやつおるか?www
ただし、やっぱり店名やゲストハウス名にはよく登場するし、
たしかニライカードというポイントカードがあった気がする。

ぬちぐすい→命の薬
薬そのものを指すだけでなく、食べ物や感動体験など幅広く使う。

ぬーやが→何やねん
どちらかというと親しい間柄で使う言葉。高齢の人が使う印象。
むやみやたらに使う言葉ではなさそう。

ハイサイ→こんにちは、元気?、やぁ
新聞バイトしてて、自分の中でいちばん衝撃だった言葉。
ハイサイは男言葉で、女性はハイタイと使う。
また、平民言葉であるため、士族に使うと無礼にあたる。
首里の方には士族の子孫が多く、高齢の方に気軽に使って嫌がられたという
体験談が新聞に載っていてびっくりした。

ハーリー→ボートレース
モーターボートではなく、複数の人数で乗るカヤック的なやつ。
滋賀でいうペーロンなんやけど、全国区で何て呼ぶのかわからんwww
GWに那覇でレースがあったりする。

バンタ→崖
本島北部の茅打ちバンタ、久米島の比屋定バンタなどが有名。
意味がわからないとパンダにしか見えない。

ヒーラー→ゴキブリ(*´v`*)
『ヒーラーが出た』といわれると、サイババとか江原とかMOTHERのハゲ頭とか、
いわゆる"治療する人"のことをついつい想像してしまう。
その言葉と、ゴキブリのギャップがきっついwww

マジムン→魔物、おばけ
直進して壁に当たると左右に曲がる性質をもっている。
T字路の多い沖縄では、これを利用して壁に『石敢當(いしがんとう)』という
お守りを埋め込んでおき、マジムンはこれに激突すると砕け散ってしまう。
石敢當はおみやげやさんでも多数売られており、ありがたみが感じられないw

マブイ→魂
沖縄では事故やケガの際に魂が抜けるとされており、
魂を入れるための儀式を行ったりする風習もあるらしい。
地元特撮ヒーローの『琉神マブヤー』はプリキュア前の時間帯に絶賛放送中。

マヤー→ねこ(*´v`*)
イリオモテヤマネコをヤママヤーという。
土地が変わってもぬこちゃんはみんなのアイドルやでぇ(*´v`*)

まーさん→おいしい
チラシやCM、店内放送、商品名にはやたら使われているのに、
『まーさん!!!』と言ってる人を見たことがない、日常と乖離した言葉。
職場で『でーじまーさん!!!』(めっちゃうまい!!!)と言って笑われた(´;ω;`)

めんそーれ→ようこそ、いらっしゃい
観光地のあちらこちらに見かける言葉。
語感がよく沖縄初心者にも慣れ親しみやすい。

~やいびーん→~です
女の子が言っているとかわいい(*´v`*)
沖縄弁を紹介するラジオ『はいたい、ここなーだよ』で覚えた。
やいびーたんで過去形になる。

やちむん→焼き物
国際通りから一歩入った壺屋やちむん通りは、
陶器やシーサーの置物などのやちむんを多く取り扱っている。

やなわらばー→クソガキ
『うちのやなわらばーが...』などとも使うが、謙遜や卑下しているだけであって、
他人様のクソガキに言っていい言葉ではないw
プリントTシャツでは定番。

ヤマト→本土
沖縄がまだ米国の管理下にあった頃の言葉なんかなぁ。
やまとんちゅといえば本土の日本人を指し、
やまとぅぐちといえば標準語を指す。

やんばる→沖縄の北部
語感の良さや、ヤンバルクイナの知名度から、すごい意味があるのかと思ってた。
単に国頭郡以北の地域の総称であると知ってがっかりしたのは俺だけではないはずw

ゆいまーる→共同作業、互助組織
本土でもよく聞く言葉のわりに、辞書的にはわけがわからない。
ざっくりいうと、助け合いや、助け合いの心だと考えていいと思う。
どうでもいいけど、看護学生時代の訪問看護実習のとき、
ステーションに併設の介護用品ショップの名前が『ゆいまーる』だった。
当時は葛西に住んでたため、1時間以上かけて実習に行っていたわけだが、
のちにその町(北千住)に住むことになるとは思わなかった。
同じ商店街を通ったはずなのに、実習のときの商店街は今と全くイメージが違う。
ほんまにどうでもいいけどwww

ゆんたく→おしゃべり
他に、ぺちゃくちゃおしゃべりというニュアンスで『ぴりんぱらん』がある。
ナース時代、吐き気を抑えたり、眠気を出したりする『プリンペラン』という
薬を患者さんに対して使うことがあったので、この言葉を聞くたびに思い出したw

りっか→さあ
2回重ねて『りっかりっか』で頻繁に使われる。さあ行こうという意味合い。
前のバイトでりっかりっか湯(スーパー銭湯)のタダ券もらったけど
まだ行けずにいる。8月末までに行かんとなぁ。

ワジワジー→腹が立つ、頭にくる
標準語だと『激おこぷんぷん丸』になる。

ここまで、自分でもあれこれ調べながら書いてきたけど、
どうしても紹介しておきたい『沖縄3大無責任言葉』を挙げておきたい。

それぞれの項で熱く語ってきたからわかるだろうが、
『だからよー』『なんでかねー』『~であるわけさ』がそれにあたる。
これらの言葉には、人にも優しいけど自分にも甘い沖縄県民性が
如実に表れているとされている。

『そうだね』と会話を強制終了させ、
『なんでだろうね』と会話を強制終了させ、
『そういうことなんですよ』と会話を強制終了させる。
これを言われた側は、苦笑いして追及を諦めるしかない。

旅人としての立場で沖縄に来て、観光して、バイトをする。
それだけなら、こういう言葉に文化の違いを感じても、実害はないと思う。
しかし実際に働いてこの場面になったら、ブチ切れるかもしれんわ...(・`д・´;)

ただ、それは県外から来た人の意見であって、
沖縄人がこの3つの言葉(や考え方)を大事にしているのであれば、
我々がどうこう言う問題ではないし、価値観は尊重すべきだと思う。

現に、作家の椎名誠さんはこの言葉を絶賛しているし、
一方でこの言葉を快く思っていない沖縄の人もいる。

交通の利便性向上やネットでの交流が盛んになり、
沖縄と内地との差がどんどん縮められていく中、
そういった価値観も変容していっているということだろう。

長々と沖縄方言を紹介し、どうでもいい話を挟み、
まじめな話で締めくくったところで、最後にひとつだけ大事な言葉を。

ぬちどぅたから(命どぅ宝)→命こそ宝
地上戦で、県民の4人に1人が犠牲となった沖縄戦。
難民の一人が叫んだとされるこの言葉は、沖縄だからこその重みのある。
この言葉が全ての土台になっていると考えれば、
先ほどの3大無責任言葉が含むニュアンスや価値観も理解できる。
生きていれば、それだけでいい。ちょっと考えこんでしまう。

沖縄方言についてはいつか書きたいと思いながらなかなか実現できずにいた。
調べながら結局5時間くらいかかってしまったが、
少しでも楽しんだり参考になったりした部分があればいいなと思う。
ひとつだけ動画があるから、雰囲気だけでもどうぞ(*´v`*)
+-+-+-+-+
こんな感じで、楽しいシュノーケリングは幕を閉じた。
あっ、泳いでる途中は沖縄弁のこと考えたりはしてないから誤解なきようw
クリアな海にただただ感動してた(*´v`*)