次は各務原市のくすりの博物館へ!!!
途中、山道で若い女の子ちゃんに声かけられた。
車と自転車を停め5分ほど話をしたが、仕事前ということもあって
話し足りない部分もあったかもしれない。
何か迷いがある感じだったけど、話があれば気軽にメールどうぞ。

山道を越えて内藤記念くすりの博物館に到着。
ここは、『元気出していきましょう』や『ヒューマンヘルスケア』で
おなじみのエーザイ製薬が運営している。入場無料。

入るといきなり大きな石臼。薬を挽くためのものだが、今は動作はしない。

昔の看板が壁にいくつも掛けられている。

館内は『エーザイ製品の紹介コーナー』、『展示コーナー』に分かれる。
医療職者はどれ見ても大興奮できることまちがいなし!!!
もちろん一般人が楽しめる展示もたくさん。

まずはエーザイ製品を見ていきましょう!!!

乗り物酔いのトラベルミン、筋肉痛のナポリンD、
チョコラBBなどは一般の人もよく知っているよねっ(*´v`*)

サクロンやセルベックスも有名だが、エーザイ製だとは知らなかった。

こっからは一般向けというよりは医療職者向け。
かつての知識総動員で説明するけど、飛ばしてくれていいよw
セルベックスは胃炎、メチコバールはビタミンB12で神経炎などに。

アルツハイマー型認知症の治療薬としてエーザイが世に出したアリセプト。
この博物館でも認知症関連の展示はいくつか紹介されている。

ケイツーシロップはごくたまに病棟で使っていた。
新生児・乳児性ビタミンK欠乏症の予防に。
うちの病棟に生後7日の赤ちゃんが入院してきたときは本当に気を揉んだ。

ザーネ軟膏は保湿剤としてたまーに処方される子がいた程度。

サイレースは麻酔導入薬という扱いだったが、睡眠薬としての処方が多かった。
抗癌剤治療で眠れない子がけっこう多かったため。

筋肉の緊張をやわらげるミオナール。
CTやMRIで特定の異変が見られないのに足の激痛が続く女の子がいて飲んでいた。
夜中、ナースコールで頼まれて足のマッサージしながら30分話をしたら
すっかり落ち着いてすやすや眠ってくれたのはいい思い出。
分単位で忙しい仕事だったから、そのあと自分の仕事が回らなくて夜勤の休憩削ったり
あの頃はいろいろ無理してたなぁ。いい思い出もいっぱいあるけど(*´v`*)

喘息治療の子の入院も多かったのでネオフィリンの使用も多かった。
使い方を誤ると大変な薬だから慎重だった。

フェロミアは鉄剤だから飲んだことある女の子も多いのでは!!!
血液凝固を防ぐワーファリンは病棟で使ったことあるけど、
何の疾患の人が使ったのか全く思い出せない(´;ω;`)

海外に提供している商品も多数展示されている。

おくすりのことはここまでにして、次はエーザイの社史。
うーん、あんまり興味がわいてこないw

昔の製品やパッケージはおもしろいから見ておくことにしよう(*´v`*)

チョコラBB、今のポップな柄からは思いもつかないデザイン。

創業者が残したメモ。
『(多数)』という文字がシュールに見えるw

社長はなぜみんな銅像をたてたがるのかw
この『内藤記念くすりの博物館』の名前も、創業者や社長が内藤さんだからだw

ちびまるこちゃんが認知症のCMしてるの、エーザイだったのか!!!

セルベールも昔のパッケージがあった。

トラベルミンって飲んだことないけど効くの?
絶叫系乗る前に飲んでがんばれるかなー?

チョコラBBも種類がいっぱいあってわかりにくい印象。

前社長の持ち物や通知表、学校での作文などが展示されている。
まるで明治の文豪のような扱いw

続いて展示館へ。

いきなり怖がらせる嫌がらせですか(´;ω;`)
名前は忘れたが、これは災厄を取り払う聖獣なんだとか。

昔の氷枕。こういうのを使うと一気に治りそうな気がする(*´v`*)

体の中ではこういうことが起こってますよ、という昔の絵。
自分の身長より高い巨大な掛け軸だった。

杉田玄白の『解体新書』やんか!!!!!!!!!
オランダ語のターヘル・アナトミアを和訳して日本に西洋医学の風を吹き込んだ
あの解体新書がここで見られるなんて!!!

玄白が書きためたオランダ語の辞書。すごい量や...。

その玄白が養生を解いた本。
『医学は自然に如かず』という言葉に感銘を受けた諸君も多いことだろう。
(医学は自然な人間の自己治癒力にはかなわない。
だからその自己治癒力を引き出すようにするのが医学の役割。という意味)

えっ!!!貝原益軒の『養生訓』やんかっ!!!!!!!
こんな連発で貴重な資料拝んでええのん???(*´v`*)

腹八分目とか、運動しろとか、今では誰もが知っていることを、
いち早く取り入れた先見の明はすごいと思う。

昔の薬箱。ここからはくすり関連の物品展示。

広告や看板。商品自体は昔からあるんやなぁ。

配置薬っていうのは、自宅で保管している薬のことかな?

薬の保管に用いられた行李。今でいう収納用バスケット。

昔の薬売りがかついでいた箱。

黒に金字で豪華さやしっかり効きそうな感じがある(・`д・´;)

行商の場合はさきほどの箱、ご近所への配達はこちらの手提げ袋を使っていた。

こんなでっかくて角張ったものを持ってあちこち歩きまわるなんて...(・`д・´;)
しかも中身は薬だから粉とか丸薬でバラバラになったらとんでもないことに...。

丸薬の作り方。薬を保管しやすく、飲みやすくするための工夫。
正露丸にはいつもお世話になってます!!!(エーザイじゃないけど...)

丸薬を玉状に丸めているところ。

これは丸薬を売るときに使った、個数をきっちりはかるためのもの。
いちいち数えていたら時間が足りないから、丸薬をすくって穴にくまなく入れると
20コとか30コとか決まった数がすぐに出せる。

これは丸薬を作るときに使う。
左右が丸くなった棒で挟んだり、丸くなった穴に薬を突っ込んだり。

粉薬を作るためのすり鉢とすりこぎ。
昔はシカの角使ってたのか!!!(・`д・´;)

石の間にはさんで挽いたり、円盤でゴリゴリやったりする。
円盤のは何かでよく見かける気がするわぁ。

江戸時代の薬屋さんの写真で、Part5は締めようと思う。
今日のブログもとうとうPart6で最後。満載すぎる1日。