2013年度企業業績発表(1) 三星電子の表と裏 | Korea Economic News by KANI

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韓国経済を主題に日本語では報道されていないニュースを紹介します

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ミ( ゚w゚)彡 <昨日は体調不良で休ませていただきました。今週後半から各企業の、2013年第4四半期および2013年年間業績の発表が相次いでいます。まずは史上最大業績を記録した三星電子から見ていきましょう。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1389850307/508-509
508 名前:蟹 ◆Uy8zHC0F8E [sage] 投稿日:2014/01/24(金) 18:57:23.56 ID:py+jS41i
三星電子、昨年史上最大実績。主な事業群で世界1位占領 【アジア経済】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2014012411204692226
純益初めて30兆に、'電子神話'再び
売上14%、営業利益27%上昇
スマホ市場35%を占めて独走
DRAMも21年間世界1位守る
フラッシュメモリ・フラットTVも'ナンバーワン'
次世代ソリューション・医療機器など今年戦略事業で収益源期待

 三星電子が内外の厳しい経営環境の中でも、2013年は史上最大実績を記録した。前年比で売上は14%増え、営業利益は27%上昇した。営業利益率は16%を達成して名実共に世界最高電子会社となった。

 三星電子は24日の実績発表を通じて、2013年の年間売上228兆6900億ウォン、営業利益36兆700億ウォンを記録したと明らかにした。純利益は30兆4748億ウォンを記録し、営業利益率は16%に達する。三星電子の純利益が30兆ウォンを超えたのは昨年が初めてだ。

 三星電子は2011年に売上165兆ウォン、営業利益16兆2500億ウォンを記録した。2012年売上は201兆1000億ウォン、営業利益29兆500億ウォンだった。わずか2年で売上は80兆ウォン近く増え、営業利益は2倍以上増えた。

 史上最大実績と共に、三星電子の珍記録も話題だ。半導体、スマートフォン、TVをはじめとする主な製品と事業群の大部分が世界1位を占めた。日本経済新聞が実施した2012世界50大主な商品およびサービスの世界市場シェア調査で、三星電子は合計6部門で1位を占めた。

 市場調査業者ストラテジアナリティックス(SA)によれば、第3四半期に三星電子はスマートフォン市場でシェア35%を占めて1位を記録した。三星電子とスマートフォン市場を両分するアップルのシェアが13.4%という点を考慮すると、2倍以上の差を見せている。

 SAの推定によれば、三星電子の2013年携帯電話販売台数は4億9900万台、スマートフォン年間販売台数は3億2930万台に達する。三星電子の携帯電話販売は2000年以降15年連続で、市場シェアは2006年以降9年連続で上昇し、2011年以降は世界携帯電話市場1位、2012年以降世界スマートフォン市場1位を継続している。

 Dラム市場の場合、1992年から21年間1位を守っている。第3四半期に三星はDラム市場シェア36.9%を記録した。2位のSKハイニックスは27.8%、3位マイクロンは27.5%で、2位と10%p近い差を維持している。

 フラッシュメモリーでも、第3四半期に36.8%の市場シェアを示して1位を占めが。2位の東芝が33.5%の市場シェアを記録してぴたっと追いかけてきているが、ソリッドステートドライブ(SSD)をはじめとするフラッシュメモリー応用ソリューション面で三星電子が先んじていていて、今後格差は再び広がる展望だ。

 アイサプライによれば、昨年三星電子はSSD市場で25.2%の市場シェアを占めたと推定される。一時SSD市場1位だったインテルは19.6%に留まり、格差を広げている。

 世界フラットTV市場でも、8年連続で1位を達成したと推定される。三星電子の2013年度TV販売台数は4900万台に達する。第3四半期のフラットTV市場シェアは25.5%で、2位のLG電子(14.7%)に比べ10%p以上先んじている。

 史上最大実績に主な製品全世界1位という大記録を達成したが、三星電子の悩みは深まっている。スマートフォンと半導体の比率が高いうえに、新事業での成果がまだ表面化しないでいるためだ。

 だが、新成長動力として育成してきた医療機器事業が昨年事業部へ格上げされたのに続き、固定型CTをはじめとする主な製品を今年出す計画であり、生活家電市場では業界平均成長率を上回る高成長を記録していることから、新しい収益源が期待される。

 三星電子関係者は"昨年史上最大実績を記録したなかで、次世代戦略製品群に関連した技術に集中的な投資を断行した"として、"次世代メモリーとディスプレイ、スマートフォンをはじめとするソリューション事業、医療機器など昨年集中投資した事業が、今年本格化されるだろう"と話した。

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ミ( ゚w゚)彡 <さすがは現地語版報道だけあって、世界に躍進する三星電子という賞賛に多くを割いています。問題点は日本語版報道でもよく見られる、偏りすぎた利益源製品と新事業の芽がなかなか出てこないことですね。聯合ニュース日本語版の記事も見てみます。


サムスン電子 昨年は営業益と売上高が過去最高 【聯合ニュース日本語版】
http://japanese.yonhapnews.co.kr/pgm/9810000000.html?cid=AJP20140124000900882

 サムスン電子が24日発表した2013年10~12月期連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は8兆3113億ウォン(約8000億円)で前年同期比6.0%減少した。しかし、通年では過去最高だった前年から26.6%増え36兆7850億ウォンと、記録を更新した。

 売上高は10~12月期が前年同期比5.7%増の59兆2766億ウォン、通年は前年比13.7%増の228兆6927億ウォンで過去最高を記録した。

 サムスン電子は10~12月期の決算について、ウォン高や米国の量的緩和縮小に対する懸念などの不安材料がある中、「サムスン新経営20周年激励金」費用の発生と為替のマイナス影響のために振るわなかったと説明した。

 事業部門別にみると、DS(部品)部門が半導体メモリー市況の好調により業績を伸ばした一方、DP(ディスプレーパネル)部門はセット事業のパネルの在庫調整に伴う有機ELパネルの販売減やテレビ向けパネル価格の下落などが響いた。CE(消費者家電)部門は繁忙期を迎えテレビ販売が好調となり、業績が改善した。IM(IT無線)部門は年末の在庫調整と季節的なマーケティング費用増加がマイナス要因となった。

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ミ( ゚w゚)彡 <通年では増収増益なのに対して、第4四半期は増収減益です。第4四半期は米国市場では感謝祭終了後のブラックフライデーから始まる、クリスマス商戦の真っ最中になります。期間としては11月最後の週からの約1ヶ月間になりますが、卸や商社への納品は10月から本格化します。

 メーカとしてはこの時期にマーケティング(広告活動)を強化することになるわけですが、外為以外で足を引っ張ったのが、IM部門(携帯電話など)では在庫調整と季節的なマーケティング費増加だと、三星電子は説明しています。つまり販売維持やシェア拡大のための費用が、売上増加を上回ってしまったという解釈が成り立ちます。

 これはもちろん広告宣伝費だけでなく、卸値は変わらなくても名目を変えて行われる販売支援金も多く使われたと考えられます。割に合わない商売がIM部門でも始まったと見ることが可能で、三星電子はスマートフォン市場でも高価格帯だけでなく、中・低価格帯もカバーするとしているものの、高価格帯商品がじりじりと減っていく可能性も考えられます。高価格帯商品、つまり付加価値の高い製品群を作り出すことが必須なのですが、投資はどのようになるのでしょうか。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1389850307/504-505
504 名前:蟹 ◆Uy8zHC0F8E [sage] 投稿日:2014/01/24(金) 18:34:11.26 ID:py+jS41i
三星電子、今年第1四半期も成長難しい(総合) 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2014/01/24/2014012401844.html
http://image.chosun.com/sitedata/image/201401/24/2014012401745_0.jpg
三星電子2011年から2013年まで実績とIM部門営業利益推移

 三星電子が今年第1四半期に実績展望を出した。三星電子IRチームのイ・ミョンジン専務は24日、昨年第4四半期決算実績発表直後に開かれたカンファレンスコールで、“今年第1四半期もTV事業の季節性要因にともなう需要減少と、これに伴う部品需要減少などで第4四半期に比べ成長を期待しにくいだろう”と明らかにした。

 スマートフォンとタブレット需要も第1四半期は減少すると展望した。三星電子無線事業部のキム・ヒョンジュン専務は、“第1四半期はスマートフォンとタブレット需要も、前期比で減少すると予想される”として、“今年第1四半期のスマートフォン販売は前期比一桁台中盤の増加傾向を見せて、タブレット販売は前期比一桁序盤台の増加傾向を見せるだろう”と見通した。

 三星電子の売上の60%以上を占めるIM事業部門の営業利益が減少することで、スマートフォン事業の収益性悪化憂慮が絶えない展望だ。三星電子のIM事業部門売上は昨年第4四半期に33兆8900億ウォン記録し、前期より減少した。 営業利益は5兆4700億ウォンを記録し、6兆ウォンを下回った。IM事業部門は昨年第1四半期から第3四半期まで、着実に6兆ウォン以上の営業利益を記録してきた。

 一方、三星電子は今年LTE活性化が期待されるヨーロッパと中国市場を攻略する予定だ。三星は“ヨーロッパと中国で、プレミアムと普及型スマートフォンを拡大し、中低価格市場にも積極的に対応する”と話した。

 TV事業とディスプレイ事業も、今年第1四半期はオフシーズンに進入するので展望が暗い。三星ディスプレイのイ・チャンフン常務は、“第1四半期にパネル需要は減少すると予想され、第2四半期に入ればLCDとOLED需要が徐々に増加すると見る”と話した。イ常務は“カーブド、60インチなどプレミアムUHDパネルだけでなく、普及型まで拡大する‘UHDフルラインアップ’戦略によって、取引先基盤を強固にする”として、“スマートフォンの場合も中低価格スマートフォン パネル販売を増やして、安定した実績創出に努める”と明らかにした。

 三星電子は今年、UHD TV製品群をサイズだけでなく価格帯別に拡大する計画だ。三星電子は今年UHD TV市場は1270万台を記録し、昨年(190万台)より6倍成長すると予想している。三星電子は“10月から米国とヨーロッパUHD市場で、三星電子がシェア1位を占めている”として、“中国では超大型プレミアムから中低価格までUHD製品群を強化して、市場状況を見ながら弾力的に運営する”と話した。

 一方、今年設備投資は昨年に近い規模で執行される。三星電子は"今年の施設投資規模はまだ確定していないが、前年と似た水準の投資が予想される”として、"各事業部別でも昨年と大きい変動がない“と明らかにした。

 昨年三星電子は設備投資で23兆8000億ウォンを執行し、半導体NANDフラッシュ工場建設とDRAMシステム半導体などに12兆6000億ウォン、DP(ディスプレイパネル)とOLED(有機発光ダイオード)パネル5兆5000億ウォンなどを投資した。三星電子は昨年、IM・TV設備投資に2兆5000億ウォン、電子R&Dに3兆ウォンをそれぞれ投資している。

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ミ( ゚w゚)彡 <今年の投資は各部門とも昨年並み、よって全社としても昨年並みということです。これは利益をどれだけ将来へ投資するのかという、企業経営の根幹にもかかわる問題なのですが、三星電子は昨年暮れに配当率を引き上げることを発表していて、これを「研究開発への投資意欲が落ちた」と市場が判断したために、株価が落ちる現象を引き起こしています。株主は一時的には配当金収益が増えることになりますが、長期的に株の価値が落ちることを懸念したのですね。オーナーはそんなことは関係ないようですけれど。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1389850307/523
523 名前:蟹 ◆Uy8zHC0F8E [sage] 投稿日:2014/01/24(金) 20:46:36.68 ID:py+jS41i
イ・ゴンヒ会長一家、三星電子の配当収益だけで1000億ウォン近くに 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2014/01/24/2014012402753.html

 イ・ゴンヒ三星電子会長一家が、三星電子の株主配当で1000億ウォン近い収益を手にすることになった。

 24日三星電子は、普通株1株あたり1万3800ウォン、優先株1株あたり1万3850万ウォンの決算配当を実施すると公示した。昨年7月に支給した中間配当(1株あたり500ウォン)まで合わせれば、普通株の場合年間配当金は1株あたり1万4300ウォンになり、これは昨年の配当である8000ウォンより6300ウォン(79%)多い。

 イ・ゴンヒ会長一家のうち、三星電子の株式を保有しているのはイ会長と夫人ホン・ラヒ リウム美術館長、長男イ・ジェヨン三星電子副会長の3人だ。イ会長は三星電子普通株498万5364株、優先株1万2398株を保有していて、今回の決算配当によって689億7111万ウォンの収益を得ることになった。中間配当まで合わせれば年間で714億7000万ウォンになる。

 ホン・ラヒ館長も今回の配当によって150億54万ウォンの収益を手にすることになった。ホン館長は三星電子の株式108万3072株を持っている。中間配当を合わせれば155億4200万ウォンだ。84万403株を持つイ副会長も、116億3958万ウォンの配当収益を手にすることになった。中間配当を加えれば合計120億1776万ウォンになる。これに伴い、三星グループ オーナー一家が三星電子から受け取る年間配当金は990億2976万ウォンになり、1000億ウォン近くに達する。

 三星電子関係者はこの日、実績発表後に開かれた経営実績カンファレンスコールで、“余剰現金の流れにより株主還元規模を増やすという政策を守って行く”として、“2014年配当目標は2013年に比べ'大幅に増加すること(significantly increase)’”と見通した。

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ミ( ゚w゚)彡 <三星電子は好調でしたが、他のグループ各社では明暗が分かれていて、グループ全体としてはどうなるのか、今のところはっきりしていません。ともあれ、ますます存在感を増す三星グループは、韓国社会(経済ではない!)でどのようにありたいと考えているのでしょうか。


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