日中板ばさみの鉄鋼業にTPPが何の役に? | Korea Economic News by KANI

Korea Economic News by KANI

韓国経済を主題に日本語では報道されていないニュースを紹介します

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <昨日のエントリー は円安・ウォン高に苦しむ韓国の産業全般の内容でしたが、今回は鉄鋼業に絞った内容でお伝えします。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1385518762/255
255 名前:蟹 ◆Uy8zHC0F8E [sage] 投稿日:2013/12/01(日) 17:31:24.25 ID:b4wQf4Nt
TPP参加宣言に、鉄鋼業界は'計算中' 【アジア経済】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2013120113264737388

 政府が環太平洋経済パートナー協定(TPP)に参加する側に通商政策の方針を定めたことを受けて、鉄鋼業界が急いで計算をしている。ただし鉄鋼業界はTPP参加時に、自動車や家電製品など需要産業に及ぼす影響に対して神経を尖らせている。

 1日業界によれば、TPPは米国、日本、カナダ、オーストラリアなど12ヶ国が参加する多者間自由貿易協定だ。2015年までにすべての商品で'例外ない関税撤廃'など、攻撃的な市場開放を推進するというのが特徴だ。TPP参加国家の名目国内総生産(GDP)は合計26兆2000億ドルで、RCEP(19兆9000億ドル)、ヨーロッパ連合(17兆6000億ドル)を圧倒している。

 特に韓国とFTAを締結していない日本がTPPに参加しているため、鉄鋼業界はTPP参加を喜ぶ立場だ。POSCO関係者は"当分見守らなければならない"としたが、"ひとまず鉄鋼の需要産業である自動車と家電製品の輸出が増えるだけに、鉄鋼輸出も影響を受けると予想される"と話した。現代製鉄関係者も"TPP参加で関税が撤廃される場合、市場の拡大が期待される"として、"現代製鉄のポートフォリオが多様なだけに、輸出品目の多様化が期待される"と話した。

 ただしTPP参加効果に対しては意見が交錯している。内需に注力する鉄鋼企業では憂慮も少なくない。ある鉄鋼業界関係者は"TPP参加時に日本製自動車需要が急増する場合、内需中心の鉄鋼業界は打撃を受けることになる"と話した。実際に読売新聞は、日本企業が韓国に輸出する時に、自動車と関連部品は8%、電子製品8%、鉄鋼材3.9~4.6%水準の関税率が適用されているが、これら関税率が低くなって輸出増大効果が予想されると伝えた。

 鉄鋼協会関係者は"TPPに参加する国家のうち、我が国が2国間交渉をしていないのは日本、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、メキシコの5ヶ国"として、"メキシコを除けばすでに私たちに比べて関税が低く、TPP参加によって相手国の関税を引き下げる効果は低い"と話した。

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <日本が加わった時点でのTPP参加国は、日本、米国、カナダ、メキシコ、ペルー、チリ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、オーストラリア、ニュージーランドで、合計12ヶ国になります。

 そしてすでに韓国が何らかの自由貿易協定を結んでいるのが、米国、ペルー、チリ、マレーシア、シンガポール、ブルネイの6ヶ国で半数になるほか、オーストラリア、ニュージーランド、ベトナム、メキシコ、カナダ、日本の6ヶ国とはFTA交渉や共同研究が続けられています。この中には中断同然のものもありますが、TPPは完全に、これまでの自由貿易協定の屋上に屋を架すものだと言えるのです。

 韓国マスコミはTPPがGDPでは世界最大規模の貿易協定になるとして、この記事のようにバスに乗り遅れてはいけないと主張するものが多いのですが、実態は乗りかかった船なのです。すでに手をつけている交渉を進めれば、個別に保護分野の調整を図ることも容易なはずで、なぜTPPにこだわりだしたのか不明です。おそらく、日本が参加しているからだとは思いますが

 では、韓国とFTA交渉が行われているベトナムでの鉄鋼市場を見てみましょう。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1385518762/180
180 名前:蟹 ◆Uy8zHC0F8E [sage] 投稿日:2013/11/30(土) 11:41:04.70 ID:IbxglOKk
韓国製鉄鋼、ベトナムで四面楚歌 【アジア経済】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2013113010204139710

 国内鉄鋼業界がベトナム市場で四面楚歌になった。低価格の中国製品に押され、円安効果を背にした日本製品が魅力を増して、国産品の需要が減っているためだ。

 30日KOTRAと鉄鋼業界によれば、ベトナムの今年1~8月韓国産鉄鋼製品輸入量は92万816tで、昨年の同じ期間に比べて9.92%減少したと集計された。世界景気低迷にもかかわらず、今年ベトナム鉄鋼輸入量は1~8月の間に前年同期比26%増加したが、韓国製品は品質に比べて高価なために市場での位置づけが狭くなっている。

 しかし中国製品は前年比68%増加した234万4253tを記録して、鉄鋼輸入国の1位を守った。高品質を前面に出した日本製品の輸入量も、前年比28%増加した173万2950tで2位を占めた。

 国内鉄鋼企業は、ベトナムに主に熱延鋼板やH形鋼を輸出している。KOTRA関係者は"日本製は高い市場価格を維持しているが、円安現象により実状は韓国製品が日本製品に比べて最大25%以上高い価格を維持していて、困難に陥っている"として、"特に熱延製品では中国製品の品質水準が高まっている状況"と話した。韓・中・日による激しい販売競争で、国産品が収益を出しにくくなったということだ。

 業界関係者は"価格競争力を確保した日本がベトナム市場で国内鉄鋼会社を威嚇していて、値段が安い中国製品は品質改善が進み、国内鉄鋼会社の競争力に追いついてきている"として、"これは単純にベトナム市場だけの問題ではなく、全東南アジア市場で台頭する問題で、業界全体が額を突き合わせて代案を悩むべき時期だ"と話した。

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <数字を整理します。
2013年1~8月期ベトナムの鉄鋼製品輸入量と輸入元(前年同期比)
ベトナム全市場  26%

中国      68%
日本      28%
韓国     -9.92%

(☆) <え?マイナス?

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <そう、市場は拡大しているのにマイナスというのは相当に厳しい。記事から読むと、価格は高い順に韓国>日本>中国となる。

(☆) <品質は?

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <日本>韓国>中国だろうけれど、中韓の差が小さくて韓国製の価格が高いとなれば、真っ先に韓国製は除外されるね。

(☆) <まさか、ダンピングで取り返すつもりかも

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <それがね、11月の韓国貿易収支のニュースによると、11月は鉄鋼の輸入が増えているんだ。詳細はこれから追うけれど、中国からは価格で、日本からは品質と割安感で輸入が増えているのではないかと考えられる。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1385518762/380
380 名前:蟹 ◆Uy8zHC0F8E [sage] 投稿日:2013/12/03(火) 21:16:02.08 ID:OxbLNWpy
回復厳しい鉄鋼産業…ビッグ2で生き残るか 【アジア経済】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2013120309130105647

 来年も国内鉄鋼産業の低迷が続き、国内鉄鋼業者間ビッグバンの可能性が提起された。

 3日ポスコ経営研究所の'2014年経済産業展望'によれば、2014年に国内鉄鋼需要は小幅改善されるが、国内外の供給過剰が鉄鋼景気の本格的な回復を制約すると見通した。国内鉄鋼産業が回復しにくいという話だ。

 鉄鋼産業景気に影響を与える自動車と建設などはゆるやかな増加が予想されるが、造船や家電産業などは依然として回復が容易ではないと展望した。これは内需産業である建設を除いて、ほとんどが輸出中心の産業であるだけに、国内経済が回復しても世界市場の回復なしでは、鉄鋼の安定した需要基盤を確保することは難しい状況であるためだ。

 こうしたなか、鉄鋼輸出は東南アジアなど新興国の需要好調に力づけられて5%以上増加して、2012年水準を回復すると見られるが、中国、日本との輸出競争は一層激しくなる展望だ。しかし中国や日本からの外国産鉄鋼材輸入が増加し、国内企業には厳しい情勢が続く恐れがある。来年の年間輸入量は依然として、1900万t前後を維持する展望だ。

 これによりポスコ、現代製鉄、東国製鋼、東部製鉄などビッグ4鉄鋼業者中心の国内鉄鋼市場に、ビッグバンの可能性が提起されている。

 来年の国内鉄鋼業界は企業が主力事業を拡大しながら非主力事業を売却するなど、系列会社および事業構造調整を一層加速化し、業者間での事業引き受け合併がなされると展望される特に現代製鉄が現代ハイスコの冷延部門を買収合併したことから、業者間での規模拡大競争も広まるものと見られる。

 これによりポスコと現代製鉄が'新ビッグ2体制'を構築して、東国と東部が遅れる可能性が出てきている。実際に東部製鉄は仁川(インチョン)工場を売りに出している。東部製鉄仁川工場は、カラー鋼板および錫メッキ鋼板生産ラインなど合計4ラインで年間45万tのカラー鋼板を生産している。最近中国最大の鉄鋼会社である宝山鉄鋼が東部製鉄仁川工場引き受けに関心を表明して、交渉をしていることが分かった。東国製鋼の厚板事業部門分割の可能性も依然として提起されている。


(☆) <業界再編?

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <その可能性があるってことだけど、東部は実際に東洋の次に危ないと噂されていて、先手を打って事業構造調整を開始したんだ。さらに日中からの輸出も増えて、さらに厳しくなると。

(☆) <FTAやTPPをやたらに結んで市場を拡大したつもりが、競争が激しくなっていない?

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <そうだよ。自由貿易協定というのは、無差別級デスマッチのリングに上がって、叩きのめされる自由まで含まれているんだ。叩きのめされたところでルールを変えようとしても遅い。

(☆) <そんなに競争が好きなのかな?

,(V)   (V) 、
ミ( ゚w゚)彡
 <日本がやっているから勝ちたいんじゃないの?価格では中国に追いつかれ、品質では日本に追いつかない。これの対策が日本よりも広範囲な自由貿易って、どういう理由で考えついたんだろうね。


おかげさまで、ブログランキングで登録している、社会・経済ニュース、海外ニュース、ニュースのジャンルで上位を維持しています。今後も応援をお願いいたします。

ニュース ブログランキングへ
↑クリックしてください↑

原稿のご依頼などは、5246hoteyes@gmail.comまで。