今月3つ目のスワップ締結 | Korea Economic News by KANI

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韓国経済を主題に日本語では報道されていないニュースを紹介します

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 <10月13日のエントリー「インドネシアに急接近(http://ameblo.jp/kenbykani/entry-11635708255.html)」 でお伝えしたインドネシアとの通貨スワップに続いて、UAE、マレーシアと立て続けに通貨スワップを締結したことが発表されています。


http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1381313548/554
554 名前:蟹 ◆Uy8zHC0F8E [sage] 投稿日:2013/10/20(日) 16:56:04.84 ID:9o6UAR09
インドネシア、UAEに続きマレーシアとも韓国ウォン通貨スワップ締結(総合) 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2013/10/20/2013102002529.html
今月に入って3回目、3国合わせたスワップ規模は200億ドル相当
貿易決済為替リスク縮小、韓国ウォン国際化の基盤に

 我が国がマレーシアと5兆ウォン(47億ドル)規模の、韓国ウォン-リンギットの通貨スワップ契約を締結した。12日と13日に相次いで、インドネシアとアラブ首長国連邦(UAE)と通貨スワップを結んだのに続いて、今月だけで3回目だ。

 企画財政部と韓国銀行は20日、マレーシア中央銀行と5兆ウォン/150億リンギット以内で相互資金支援が可能なように、通貨スワップ契約を結んだと明らかにした。通貨スワップ契約期間は3年で、満期到来時には両者の合意によって延長が可能だ。

 我が国は12日に、ワシントンでインドネシアと10兆7000億ウォン/115兆ルピア(100億ドル)規模の韓国ウォン-ルピア通貨スワップを締結し、続く13日にはUAEと5兆8000億ウォン/200億ディルハム(54億ドル)規模の韓国ウォン-ディルハム通貨スワップを結んだ。

 このように我が国が相次いで、アジア諸国とドルではなく韓国ウォンと現地通貨でスワップを結んでいるのは、世界経済の不確実性が深刻化されている状況で為替リスクを安定させるための布石だ。インドネシア、UAE、マレーシアは全て我が国と交易量が多い国家だ。

 企画財政部によれば、我が国とマレーシアとの交易量は175億ドル(17位)であり、輸出77億ドル(17位)、輸入98億ドル(14位)水準だ。インドネシアと交易量は300億ドルで8番目に大きい。UAEは我が国5位の石油調達国だ。貿易決済時に各国の貨幣で決済すれば為替リスクを避けることができて、ドルへの依存度を低くすることができる。

 韓国ウォンの国際化という意図もある。チョン・ヨンシク三星経済研究所首席研究員は、“これまで我が国は外貨準備確保のためにドルなど基軸通貨と通貨スワップを結んできたが、今回のように第3国通貨と通貨スワップを結ぶのは、韓国ウォン国際化次元の意味がなければならない"として、“該当国家と貿易決済時に自国貨幤で決済すれば為替リスクをなくすことができて、アジア領域内金融市場安定にも役に立つ”と説明した。

 チェ・ジヨン企財部地域金融課長は、“韓国マレーシア両国は今後も交易促進と金融協力強化を通じて、両国経済と金融市場が発展することができるように努力して進む計画だ”と話した。

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 <これら立て続けにスワップを締結した3ヶ国は、記事にもあるとおり韓国との貿易量が多く、為替レートの急変動、つまり自国通貨の急落による貿易や経済への悪影響を避けることが、韓国に必要な措置であることは間違いありません。

 これらスワップの特徴はお互いの自国通貨を交換する内容になっていることです。たとえば日本がCMIに基づいて締結したスワップの場合、対中国を除いてすべて米ドルを仲立ちにしています(財務省「我が国のCMIに基づく二国間通貨スワップ取極」 http://www.mof.go.jp/international_policy/financial_cooperation_in_asia/cmi/pcmi.htm) 。日本側は相手国通貨を受け取り、相手国は米ドルまたは日本円を受け取る内容になっています。日本円を受け取れる協定は全てではありませんが、ともあれ基軸通貨である米ドルを基準にしているため、対日本だけでなく全世界との国際決済に支障が出にくい構造になっているのです。韓国ウォンと相手国通貨の場合、その2国間決済は停止したり困難に陥る可能性は確かに低くなりますが、急場をしのぐには使い勝手の悪い内容だと言えるでしょう。

 そもそもスワップの目的は、外貨の流出で銀行の手持ち外貨が減ったり、金融市場の信用悪化などで外貨の調達が困難になった場合に、中央銀行が国内銀行に貸し出せる決済用の外貨を増やすためです。そこに今までほとんど持っていなかった韓国ウォンが手元に来た場合、これはどうしたらよいのでしょうか。韓国との貿易があるということは韓国企業と決済するということですので、それに使えばよいのかもしれません。逆に言えば、それしか使い道はありません

 先に「外貨の流出で銀行の手持ち外貨が減った」としましたが、その外貨とはほぼ100%米ドルです。インドネシアからどれだけウォンが流出しようとも、外貨危機など起きようはずがありません。もとより銀行窓口で両替する程度しか持っていないと思いますが。

 ハッキリいいましょう、貿易決済にもしかしたら使えるかなといった程度で、通貨危機が起きたときには役に立ちません。通貨危機がどちらかの国で発生しても、その2国間関係だけは影響が小さいというメリットがあるだけです。

 このように立て続けに自国通貨建てでスワップを締結しているということは、韓国がふんだんに米ドルを使えなくなっているか、近いうちにそうなる可能性が高いと見込んでいるかのどちらかではないでしょうか。


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