ユーロショックが止まらない(実物経済編) | Korea Economic News by KANI

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韓国経済を主題に日本語では報道されていないニュースを紹介します

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<引き続き実物経済編です。まずは大まかなニュースを2本。

http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1338285528/352
352 名前:蟹 ◆M6A1eiUUqQ [sage] 投稿日:2012/06/04(月) 12:11:29.37 ID:GUzVIqzt
ヨーロッパ発ショック、政府"成長率3.5%以下" 【朝鮮日報】
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2012/06/04/2012060400314.html
輸出に続いて内需沈滞警報…政府、5兆ウォンの景気対策

 ヨーロッパ発ショックが世界経済に拡大して、韓国経済に警告音が鳴っている。ヨーロッパの経済不振が米国や中国など世界各国に相次いで影響を及ぼしていて、不安心理が金融市場にも反映されたため、世界経済が一寸の先も見通しにくい霧の中へ向かっている。
 米国・ヨーロッパ・中国の、韓国の3大輸出市場がすべて影響を受けているため、韓国経済は翼を失った格好だ。輸出は3ヶ月連続減少傾向にあり内需も振るわないために、これまで最大好況を享受してきたデパート売り上げも2008年以来初めて今年に入ってから減少傾向を記録していて家計貸出延滞率は5年間で最高水準に上昇した。
 これに伴い政府は、今年の経済成長率展望値を当初の3.7%から3.5%以下に引き下げ、各種基金で5兆~6兆ウォンの財源を用意して、景気対策に使用することを決めるなど非常対策準備に着手した。
 パク・ジェワン企画財政部長官は2日、出入り記者らと向かった登山で"追加予算編成は国会の同意を受けなければならないので難しいが、基金運用計画を変えて支出規模を増やす案を検討する"と話した。政府は現在の中小企業、ベンチャー創業基金などで最小1兆ウォン前後の基金を増額して、毎年10兆ウォン以上発生している不用予算の半分ほどを景気対策に使う案を検討している。

http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1338285528/439
439 名前:蟹 ◆M6A1eiUUqQ [sage] 投稿日:2012/06/05(火) 08:28:32.04 ID:PyFndwjq
海運→造船→鉄鋼で需要連鎖急落 【東亜日報】
http://news.donga.com/Economy_List/3/01/20120605/46762243/1
国内産業界‘非常経営’

 ヨーロッパ発財政危機が金融危機から実物経済萎縮に広まって、国内産業界も非常経営に入った。2008年の世界金融危機の直撃を受けた海運と造船、鉄鋼分野は、今回の危機をマンモス級の悪材料として受け止める雰囲気だ。相対的に善戦していた電子や自動車メーカーも、状況変化に神経を尖らせている。
 今年第1四半期(1~3月)の世界船舶発注量は、昨年同期比で59%近く減った380万GT(総トン数を意味する造船業界単位)に終わった。世界の物流量が減っていることから、関連需要が海運から造船へ、さらに鉄鋼へと連鎖的に急落したため、世界鉄鋼協会は今年の全世界鉄鋼需要の増加率予想を5.4%から3.6%に下方修正した。ポスコ関係者は、“ヨーロッパの船会社の発注が途絶えて注文が急落した船舶用厚板の代わりに、自動車用鋼板販売に集中しつつ、ヨーロッパ市場をリアルタイムでチェックしている”と話した。
 代表的な太陽光企業OCIは、最近のヨーロッパ景気悪化でポリシリコン投資を暫定保留した。国庫に余裕がなくなったヨーロッパ各国政府が太陽光補助金を縮小や廃止しているため、ヨーロッパ客が注文を減らした影響を直接受けたためだ。熊津(ウンジン)ポリシリコンや韓国シリコンなども、当分は生産量を増やさず原価節減に注力している。
 三星電子や現代自動車グループなど、グローバル市場で善戦している企業でも危機感が歴然だ。ヨーロッパを視察して先月24日帰国したイ・ゴンヒ三星電子会長は、“イタリア、フランスなど最も厳しい3~4ヶ国へ行ってきたが、ヨーロッパが思っていたよりもさらに悪かったようだ”として警戒心を見せた。
 現代車グループも最近、量的な成長よりも質的成長に焦点を合わせてヨーロッパ発危機に対応している。現代車グループ関係者は、“ヨーロッパ自動車需要が減少する中で、トヨタやフォードなど競争相手が攻撃的販売に乗り出しているので、市場状況を鋭意注視している”と話した。
 経済危機の拡大によってエネルギー消費が大幅に減ると予想されているため、精油業界も緊張状態にある。精油業界関係者は、“国際石油価格がドバイ油基準として1バレル80~90ドル水準まで落ちる可能性が高いうえに、当分景気回復を期待することも大変なので、収益性が悪化するほかはない”と見通した。
 国内企業は原価節減と共に、新市場開拓で被害を最小化する以外には特別な対策がないと見ている。中小企業中央会関係者は“米国、ヨーロッパなど先進市場に集中してきた中小企業は、他地域への市場多角化も難しいため危機感がさらに大きい”と憂慮した。

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<ただし、海運に限っては東南アジアでやや異なる様相を見せています。

http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1338285528/23
23 名前:蟹 ◆M6A1eiUUqQ [sage] 投稿日:2012/05/30(水) 12:39:27.80 ID:UK7g8zJg
貿易業界、東南アジア海上運賃上昇で船腹確保厳しく 【ニューシス 東亜エコノミー】
http://economy.donga.com/total/3/01/20120530/46618263/1

 最近東南アジアで海上運賃が急騰していて、東南アジアへ輸出する中小荷主の悩みが増えている。
 韓国貿易協会(会長ハン・ドクス)が31日発表した、'最近の東南アジア地域海上貨物物流量および運賃動向調査'によると、5月の東南アジア航路で主な地域への運賃は、1月比でTEU基準最大50%上昇するなど、異常急騰現象を見せている。これに伴い、中小荷主が既に締結されている輸出契約を最近の運賃で履行することになる場合、採算性が悪化するおそれが大きいと予想される。
 東南アジア航路は4月15日付で、150/TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個)、300/FEU(1FEUは40フィートコンテナ1個)の基本運賃引上げが断行され、目的地ごとに100~300ドルほど引き上げられた。距離が短い東南アジア航路の特性上、50/TEU以上の運賃引き上げは非常に大きい上昇幅になるほか、6月からは船会社が全地域を対象にシーズン割り増し料(PSS)を賦課する計画なので、荷主の負担はさらに大きくなる展望だ。
 さらに今年第1四半期は、東南アジア地域への輸出量は直貨物基準として前年同期比11.5%増加する好調傾向を見せている。特にフィリピンとカンボジアは韓流熱風と経済成長によって、輸出量がそれぞれ42.1%と29.6%の高い増加傾向を見せているのに、東南アジアへ運航する国内外の主な船会社は持続的に船腹量を縮小していて、中小輸出荷主は船舶確保が厳しい状態が続いている。
 イ・ビョンム韓国貿易協会物流協力室長は、"関連機関との協力および貿易協会輸出入運賃割引情報サービス(RADIS)協力業者との相談を通じて、船積みに悩んでいる中小荷主が円滑に輸出することができるように支援する計画"と明らかにした。

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<需要が増えているのに、船腹量を増やさずに減らしているということは、調整局面ということでしょうか。需要が増えているのが東南アジアだけならば、増やすことは躊躇するでしょうね。

http://anago.2ch.net/test/read.cgi/asia/1338285528/444-445
444 名前:蟹 ◆M6A1eiUUqQ [sage] 投稿日:2012/06/05(火) 09:51:02.92 ID:PyFndwjq
三星電子危機対応着手、煙突産業はすでに打撃 【朝鮮日報】
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2012/06/05/2012060500346.html
http://image.chosun.com/sitedata/image/201206/05/2012060500236_0.jpg
実物経済、ヨーロッパショック直撃弾
デパート景気感触10年間で最悪
造船・化学"来るものがきた"
 第1四半期船舶受注40%減、化学製品価格最近20%暴落、通信機器輸出33%減
電子・自動車にも異常な兆候
 第一四半期ユーロ圏TV市場規模、昨年同期比16%減、現代車海外販売二ヵ月連続減少

 ヨーロッパ経済の長期不況と中国の成長鈍化に続き、米国経済まで停滞した姿を見せていることから、韓国企業の輸出戦線が非常事態になった。ブラジルやインドなど新興市場まで成長の勢いが急激に萎縮していて、企業の不安が深刻化している。
 今月末開かれる、三星電子グローバル経営戦略会議のテーマは'危機対応'だ。これは全世界の法人トップが全員出席する会議で、ヨーロッパ・中国・米国の3大輸出地域で高まっている経営不確実性がに対する対応策を議論すると発表された。イ・ゴンヒ三星電子会長が先月24日ヨーロッパを訪問から帰国し"ヨーロッパの景気状況が思ったより悪かった"と言及したこととも関連がある。三星電子関係者は"売り上げの40%を占めるヨーロッパと中国状況に対する憂慮が大きい"として、"今までは乗り越えられたが、ユーロ圏崩壊と中国のハードランディングが同時に生じるようなことがあれば、三星も途方もない衝撃を受けるだろう"と話した。

◇海運・造船・化学など輸出非常
 ヨーロッパ危機と中国の成長鈍化は、輸出など実物景気に転移し始めた。今年に入って5月までの輸出動向を見ると、船舶・無線通信機器・石油化学・半導体・LCD(液晶表示装置)・繊維・家電の7品目の輸出が、昨年の同じ期間より減少している。EU・中国・米国の3大市場への輸出はそれぞれ10%以上急減した。
 海運・造船・鉄鋼・化学など煙突企業の実績は、2008年の世界金融危機水準まで悪化した。ヨーロッパの不況により、ヨーロッパに消費財を輸出する中国企業が萎縮し、その影響が中国に中間財を輸出する韓国企業にも及んでいる。化学業界関係者は、"プラスチックなど石油化学製品の基礎素材であるナフサの需要が減って、国際価格は最近二ヶ月で20%近く暴落した"と話した。
 今年第1四半期の国内造船会社の船舶新規受注も、昨年に比べて40%以上減少した。物流量が減っているため船が余剰になりつつあることから海運会社が船舶発注をしなくなっている。東国製鋼など鉄鋼企業は造船用鉄鋼工場を一部閉鎖するなど減産に入った。

◇善戦した電子・自動車も危機
 電子と自動車産業も異常な兆候が感知されている。現代・起亜車の場合は3月まで海外市場で常勝疾走していたが、4月から二ヶ月連続で販売台数が減った。アラン・ラッシュフォード現代車ヨーロッパ法人副社長は、"フランス・イタリアなど一部国家では、自動車市場規模が20%近く減る深刻な状況"と話した。
 TV業界は'ユーロ2012'サッカー(6月)、ロンドンオリンピック(7月)のように超大型スポーツイベントを控えていながら需要が回復しないため心配している。市場調査機関ディスプレイサーチによれば、第1四半期のユーロ地域TV市場規模は昨年同期に比べて16%ほど減った。第2四半期に入って市場がさらに悪化すると業界は見ている。
 内需景気も落ち込んでいる。ロッテ・現代・新世界のデパート3社の4月売り上げは1年前に比べて3.4%下落した。昨年3社の売り上げ増加率は15%に達していた。あるデパートのマーケティング担当者は"現場で体感するデパート景気は最近10年間で最悪"と話した。
 専門家は、世界経済が正常化するまで数年かかると展望している。中国・インド・ブラジルなど新興市場の成長も米国・ヨーロッパの後押しなしでは限界があるということだ。LG経済研究院キム・ヒョンジュ研究委員は"ヨーロッパ財政危機と米国の成長鈍化が、両国に対する輸出依存度が高い中国の景気萎縮を呼び起こした構造"として、"この危機は少なくとも5年は続くだろう"と話した。輸出依存度が高い国内企業も大きな困難に直面する憂慮が大きいということだ。

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<11時半から、パク企画財政部長官主宰により実物・資金市場点検会議が開かれています。追ってお伝えできると思います。