「資格」についての巻

久し振りのブログです

今回は「資格」について書きます

一般の方はあまり知らないと思いますので。

まず、、

施術家の資格の種類には、

国家資格と民間資格（俗称）の2種類があります。

1.　国家資格

・鍼灸師

・あんま指圧マッサージ師

・柔道整復師（接骨院や整骨院）

これらの国家資格とは、

法律に基づいて国家が実施する国家試験に合格した者が得られる資格です。

その国家試験も誰しもが受けれるものではなくて、

医療関連の養成施設で3年以上学業と実技を積んだ者のみが受けることが出来ます。

個人の知識や技能が一定の水準以上に達していることを、

厚生労働省が国家試験を通して確認し、

その結果として一定の医療行為を行うことを国家が許可するものなんです。

2.　民間資格（俗称）

・整体師

・カイロプロクター（カイロプラクティックを行う者）

・リフレクソロジスト（足つぼなどのリフレクソロジーを行う者）

・エステティシャン（エステを行う者）

これらは国家が許可したものではありません。

当然、試験も無ければ、行為を行う上での制限や条件も一切ありません。

誰でも　「私は整体師です。」　と名乗ることが出来ます。

身体についての知識が乏しい人が多いので非常に危険であり、

受ける側としては十分に注意を払わないといけません。

以上が「資格」についてです

今回はもうひとつ…

この整体やカイロについて、、

少しいい加減だなと思っていることがあるので書きます。

彼らはほぼ必ず言うセリフとして、、

「骨盤がずれていますね～。体調の悪さはこれが原因ですよ」

「少し背骨が彎曲していますね。これでは自律神経も乱れますよ」

「足の長さが左右で違っているのわかりますか？腰痛の原因はこれですね」ｅｔｃ

このように微妙なズレをあたかも大変な病気のように不安感をあおります。

これを聞くと言われた方は　「自分の身体は歪んでいる。これはマズイ！」と錯覚してしまいます。

何故なら誰しもが　「身体は左右対称」と思い込んでいるからです。

はっきり言います！！

人間、左右対称な者など存在しませんよーー。

誰もが骨盤の左右の微妙なズレはあるし、

背骨も少なからず彎曲しているし、

足の長さも左右で違います。

下の写真を見てください。

人間の細胞の核の中にある23対の「染色体」です。

どうです

1対ごとの染色体を見てわかるように決して左右対称ではありませんよね。

微妙に形や長さは違いますよね。

人間の核を構成する染色体ですら左右で違いはあるんです。

ましてや細胞が集まって出来た身体は当然左右対称なはずがありません。

つまり…

骨盤や背骨や足の微妙な左右の違いはあたりまえの生理的な現象であって、

決して病的じゃないんです。

しかし、

一部を除き多くの整体やカイロはこの生理的な微妙なズレを治した様に見せかけます。

元々が微妙な生理的なズレだから、

体勢や立ち方などを変えただけでこのズレは一見わからなくなることを利用しているのでしょう。

そもそも骨や関節の周りには靭帯や筋肉、腱、脂肪など軟部組織が、

たくさん付着しているので、

そう簡単には動くはずがないのです。

たとえこれを無理矢理矯正したとしても、

せいぜい10分後には元に戻ります

もっと恐いのは無理矢理な矯正で身体に障害を残すことです。

ほんとに危ないです

ちなみに病的なものは、、

下の写真の脊椎側弯症という背骨の彎曲です。

　　出典：思春期特発性側彎（そくわん）症（AIS）の重症化に関連するゲノム領域を発見／理化学研究所

また、下の写真のように3cm以上の脚長差も医学的に病的な左右差です。

　　出典：金沢大学附属病院整形外科のHP

これらの病的な彎曲や左右差は外科的な手術などでしか治せません。

ましてや整体やカイロは全く手も足も出ません

これらの病的な症状を治せるなら本物中の本物ですが、

悲しいかな…

彼らに出来るのは　「生理的な左右差を治した様に見せる」だけなんです。

整体やカイロに行かれている方は、

左右差に誤魔化されないように～。

ではまた