はり灸治療って2種類??…の巻 | 鍼で元気になろう

はり灸治療って2種類??…の巻

当院では本来の東洋医学をベースとしたはり灸治療をしていますニコニコ
今日はこれについて少しだけ自分なりの考え方をお話しますね。



実は、、はり灸治療といっても様々なものがありまして…
中医治療 積聚治療 現代鍼灸 経絡治療 などなど…


そのほかにも流派や研修会や治療家個人が掲げたものを入れたら千差万別です汗



でもアプローチの仕方で大きく2つに分けることが出来ます。

局所対症療法的なアプローチと全身本質療法的なアプローチです!!



局所対症療法的なアプローチは、

別名で「現代鍼灸」や「西洋医学系鍼灸」などとも言いかえることが出来ます。

一応、はりや灸を使用するので、広義には東洋医学の分類に入るかもしれませんが、

内容的は西洋医学の刺激理論そのものです。


例えば、首や肩の痛みやしびれを例に取り上げますと
一般的に局所対症療法的なアプローチであれば、

首肩のどの筋肉や神経に問題があるのかを調べ、

その「部分」にはりを刺すなり、灸をすえるなりして積極的に刺激します。
痛みの生じている局所を注視し、症状をちらす対症療法が特徴でもあります。


つまり、、


はりは…筋肉や神経に刺激を与えるための刺す道具

お灸は…熱刺激を与え温めるための道具(赤外線やホットパックと同類)


って感じですねにひひ




一方、全身本質療法的なアプローチでは首や肩の症状であっても診察治療は全身です得意げ
これは本来の東洋医学の思想である全体観に基づいているわけなんです。

つまり人の健康というものを、

五臓の働きや経絡の中を流れる気血の虚実に基づいて考えていますので、


痛みや愁訴の出現は、、

五臓や経絡のどこかがおかしくなって気血が不足しているのではないのか…とか、
もしくは、、

原因は別のところにあって、

たまたま弱い部分や疲労のたまった部分に症状として痛みが現れたのではないのか…とか、、


こう考えるわけですニコニコ


このため診察治療は首や肩に留まらないんですよ。
四診法「望・聞・問・切」(ぼうぶんもんせつ)という診断法を用いて全身の状態を診ていきます。

そして治療ははりと灸を用いて、

本質を治すべく手足腹部背部の該当経絡やツボに対して、主に気血や陽気を補うように治療します。


つまり、、


はりは…経絡やツボに気血を補うためのもの

お灸は…経絡やツボに対して陽気を補うためのもの


って感じですねニコニコ


このように、
同じはりを使っても全く視点が異なります。


幕末までの日本は後者の治療しかありませんでした。

しかし、明治維新後、前者の局所対症療法の治療が主体となり、
現在ではそれらがほとんどですしょぼん


当院は後者の治療院です。
全身本質療法的なアプローチの真髄は、

全体観から痛みや愁訴の本質を探ることであると考えていますひらめき電球


ではまたパー