自律神経失調症とはり灸の巻
今年の夏も暑いですね~~
4月5月は肌寒い日も多くて全然春らしくなかったのに、
6月から一気に暑くなりましたよね
寒い → 一気に暑いって感じで身体がついていけませんよね
こういう天候の不順や寒暖差がストレスとなって、
自律神経が乱れることが多々あります。
実際、当院には自律神経失調症でのお悩みの多くの患者さんが治療に来られています。
今回はこの自律神経失調について書きますね
自律神経失調症とは…
不安感、緊張、イライラ、人間不信、情緒不安定、抑うつ気分などの精神症状と、、
全身倦怠、めまい、片頭痛、動悸、血圧の上下、下痢、便秘、発汗、のぼせ、ふるえ、肩こり、吐き気、食欲不振、胃もたれ、不眠、動悸、胸痛、息切れ、耳鳴り、口内の乾き、味覚異常、のどの中の異物感(飲み込みづらい感じ)、冷え、しびれ、肩や首の慢性的なコリなどの身体症状…。
これら多彩な症状のうちいくつかを現すと自律神経失調症を疑います。
自律神経失調症で悩んでいる方は、
病院でいろいろ精密検査をしても異常がないと言われますが、
症状は明らかにあるために別の病院で診てもらうというドクターショッピングを繰り返すことがよくありますね。
しかし、色々な病院で診てもらうたびに、先生から言われた言葉が逆に気になってしまい、
余計に、疲労感や体調不良などの症状を強くしてしまうことも多いです。
これも自律神経失調症の患者さんの特徴だと言って良いと思います。
原因は…
日常生活における習慣的なストレスや現代人に多い夜更かし、天候不順などの環境要因など、
また更年期から発生するホルモンバランスの乱れなどが考えられます。
これらの原因が自律神経の過度な興奮や脳の疲労を起こし、
自律神経失調症を発症させてしまうようです。
そこではり灸治療ですが、、、
『一般的にはり灸治療は自律神経の不調を整えて正常に戻す働きがあり、
自律神経失調からくる症状をゆっくりと改善していきます…』
と言われています
とはいえ、はり灸であれば、どんな治療院でもいいかというと
残念ながらそうではありません。
前回のブログで書いたような「慰安系治療院」では、、ん~~まず難しいですね
なんでかと言いますと…
そういう治療院はマッサージの延長でしかはり灸を考えておらず、
慰安とリラクゼーションを提供する風俗的な施術が最大の目的となっているからなんですね。
そもそも症状や疾患の改善を一番の目的としていませんので、
治療理論も何も蓄積されていないのが実情です…。
腰痛肩こり同様に、
適当にブスス刺されて悪化させるのが関の山です
では、どういう治療院がいいかと言いますと…
やはりしっかりした医術を提供できる「医療系治療院」だと思いますよ
「医療系治療院」についても前回のブログで書いてあります。
しかし、この「医療系治療院」でも、
中医学鍼灸のような「太いはりを深く刺す」治療では、
悪化させる可能性が大きいような気がします
刺激過多な中医学鍼灸治療は交感神経をいたずらに刺激しますから、
自律神経失調には本末転倒となると思われるからです。
では、どういうはり灸がいいのかと言いますと…
自律神経失調症には日本古来から伝わる「浅く刺して気血の流れを整える」優しいはり灸が
有効かと思います
確実に交感神経を抑制し副交感神経を高めてくれますよ。
あ、これらの治療院選択のことは私の臨床と経験に基づき言っています。
あくまでも主観ですよ。
実際、私の苦い経験として過去に刺激過多な治療で失敗したこともありますし、
また、中医学鍼灸でブスブス刺されて悪化した患者さんが、
当院に来られて改善したという事実もあります。
いずれにしても、
巷にははり灸の看板を掲げる治療院は山ほどありますが、
ホームページや口コミサイトでしっかり調べて行ってくださいね。
ちなみに下記に、
初診時患者さんに説明している当院の特徴を書きますね。
★当院の自律神経改善の4つの特徴
①自律神経を崩している方の多くは自律神経の一つである交感神経が過度に興奮しやすくなっている傾向があります。
この場合、刺激過多な治療法では交感神経を更に興奮させ悪化を招くこともあります。
当院のはり灸治療は古典鍼灸医学に基づき、大変浅く刺す治療法です。
交感神経の興奮を抑え、もう一つの副交感神経を高める効果があります。
②身体には14本の経絡があり、この経絡の中を「気血」が流れています。
この「気血」の流れに変動があると自律神経のバランスが乱れたり、
自己免疫力の低下やホルモンバランスの不調などを起こします。
経絡の変動を整えることが自律神経の失調を改善することにつながります。
③鍼灸医学では「五臓」の働きを重要視します。
「五臓」とは、「肝・心・脾・肺・腎」であり、いづれかの働きが低下すると経絡の変動に波及し、
自律神経失調などを発症します。
どの臓が低下しているのかをしっかり見極めて治療することが大切となります。
④当院では自律神経失調症の検査として、簡易的シュロング起立試験や皮膚紋画症試験を行い、
実際に自律神経が乱れているかを確認します。
こんな感じです
「自律神経失調症」と医師に言われたものの、
結局何が体調不良の原因なのか理解できないまま、
通院を止めてしまったり、精神疾患なのかと悩んで落ち込んでしまったり、
そんな患者さんはとてもたくさんおられます。
はり灸治療が少しでもお役に立てればいいなと心から思います。
ではまた