さて来週は


期待膨らむ年末の株傾向、

日経平均の高値更新なるか


来年からETF(上場投資信託)を年間3兆円購入予定の日銀に下支え期待

(一日当たり120億円ずつ購入可能な規模)



 26日の日経平均株価は1万7818円と、前週末(19日)から197円上昇した。
日経平均は12月に入り年初来高値を更新したが、中旬以降は逆オイルショックの余波で急落。


ただ、17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)声明文でFRB(米連邦準備制度理事会)が
政策金利に関するキーワード「相当な期間」の文言を「忍耐強くなり得る」に変更した一方、


フォワードガイダンスに関しては従来のものと「一貫性がある」と強調したことで
センチメントがリスクオンに傾き、年初来高値1万7935円に迫る勢いを見せている。


 来週(29-30日)の東京株式市場は2営業日のみだが、ここ3年間の12月最終2営業日の騰落
(大納会前日、大納会)は13年116円高、12年164円高、11年31円高といずれも上昇している。


足元は、世界的なリスクオフを巻き起こした逆オイルショックが

一服したことは好材料だろう。


WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物期近物は、
1バレル=50ドル台半ばで推移する。


一時1ドル=115円台まで下落したドル・円も120円台を回復した。


 その他、日銀は15年以降ETF(上場投資信託)を年間3兆円購入してくる。


一日当たり120億円ずつ購入可能な規模で、

「どうしても期待が膨らんでしまう」(米系証券)。


地合いとしては上昇の条件は整っている。

年初来高値を更新して年を越すのか、注目したい。


ただ注意したいのは米株動向。


ダウ工業株30種平均は史上初の1万8000ドル台に乗せたことで、
目先は利益確定売りが増える可能性は否めない。




●年末・年始日程●


【2014年12月】
・30日(火) 大納会  
・31日(水) 取引休場 


【2015年1月】
・1日~4日  取引休場 
・5日(月)~ 大発会 



【来週と2015年の注目の指標発表】


12月31日(水)
00:00 米・CB消費者信頼感指数★★★★
22:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)★★★★


1月1日(木)
00:00 米・中古住宅販売保留指数(前月比)★★★★

1月3日(土)
00:00 米・ISM製造業景況指数 ★★★★

1月7日(水)
00:00 米・ISM非製造業景況指数★★★★
22:15 米・ADP民間雇用者数★★★★
22:30 米・貿易収支 ★★★★

1月8日(木)
21:00 英中銀(BOE) 政策金利発表★★★★★
22:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)★★★★

1月9日(金)
22:30 米・非農業部門雇用者数 / 米・失業率(雇用統計)★★★★★