東大脳の作り方/安川 佳美
¥756

受験版!巨人の星キラキラですね。読んでて胸が熱くなりました。

どうして野球で甲子園を目指すのはカッコいいことなのに
受験の甲子園、東大を目指すことはみんなから賞賛され

にくいんでしょう?

著者は、日本受験の最難関東大理3に

空手をしながら現役で合格した超秀才!

でもそこに至るまでには、ご両親の無条件の愛情と信頼

から得た自分への自信を武器に、地味で目立たない努力も

絶え間なく積み重ねてこられたのでしょうチョキ


(生後6ヶ月から絵本を使った勉強をされていたという箇所にはビビり?ました。)

つかず離れずのご両親の著者の方に対する距離感の保ち方も

たいへん勉強になりました。


本書の存在意義は、「ごく普通の公務員の家からでも、

桜蔭首席にも、そして現役東大理V合格もできるのだ」ということを

一般国民に示して見せたこと」、

そして「その裏には強力な(父)親のリーダーシップが必要なこと」

を示したことだと思います。

なぜなら今は塾に通わせる経費¥は馬鹿になりません。

それでも、より早期から、より長時間(=一日の勉強時間のみならず、

長期の休みの間もずっと合宿形式などで行う)塾通いをする傾向にあります。


そうしないと所望の学校に合格しないという現実があるからでしょう。


一層「『学力格差』=『所得格差』」の傾向が強まっているのです。


そしてその結果、普通でも馬鹿にならない塾の経費お金は、

更に莫大になものになっていくのであります。


そうなると、論理的には、経済的に豊かな家庭からしか

彼女のような学校成績の良い子供は生まれてこないことになります。

そのような中、本書が提示した事実は、

極めて大きい意義があると思うし、

庶民クラスの人たちには、夢と光を与えてくれます。


ガール/奥田 英朗
¥1,470

どの話も心がすーっと晴れやか晴れにさせてくれます。

奥田さんはなぜ30代女性の気持ちをここまで描けるん

だろう・・・。奥田さんの本はどれも好きなんだけど、

これが一番好きかもアップ

どの話も大好きだけど、「マンション」が一番心にしみました叫び

秘書室のオンナノコと広報の女との戦い。

自分の身の丈を知った時に、人に対しても背伸びせず、

自分の気持ちにうそをつかない生き方ができるのかなと思いました。

私も自分にうそをつかず、

自分のできる範囲で楽しく人生を送りたいと思いました。


どの話の主人公も”がんばれ~グッド!”と応援したくなる。


へこんで、腐りそうになったとき、前向きな気持ちに

させてくれる1冊です


世の中の働く女性全員に捧げます!!


即戦力の磨き方/大前 研一
¥840

「語学力」「財務力」「問題解決力」を磨くことが

重要という著者の提言に頷く人は多いだろうが、

是が非でもこれをマスターしないと生き残れない

という気持ちをもっていないのが

今の日本人ではないでしょうか。


経済的にこのまま国に任せて大丈夫かと考えた時、

50代は食い詰めることはないが、

30代、40代はそうはいかない。


政府は、銀行やゼネコンは救おうとしたが、ローンに

苦しむ人は自己責任といって一切かまってくれない。

年金もすんなり受け取れる可能性が

少ないこともわかってきた。


「こんな時代に、目を覚まさないとどうなるか

わかりますね」というのが、著者のメッセージであると読めれば、

おのずと真剣に取り組まざるを得ないですよね。


若者よ、ともに行動をしよう!!!


町長選挙/奥田 英朗
¥1,300
伊良部先生シリーズ第3弾。

とっても楽しみにしてたんだけど、
今までの2冊とは違い
ハチャメチャさが
イマイチ出てないしょぼんダウン
主人公になる患者が今回は有名どころに
重ねてしまった面白さがあるので、
あまり突っ込んだ所まで書けなかったのか?

だとしたらこの人たちを患者にした
理由がよく分からない。パンチ!
ナベツネしかり。
黒木モトイ白木元ヅカ女優の急上昇な
人気の裏でのものすごい努力と強迫観念。
誰が読んでもホリエモンだろう・・・
というIT社長の雄弁な語り口調。
色々皮肉ってはいるんだろうけど、
ここで伊良部が絡むには、
もっともっと面白く設定できたんじゃ
ないかと残念でならない。
最後の短編の「町長選挙」はまあまあ。
お願いだから「売れる」だけを意識しないで
今までどおり丁寧な人間描写で
いい本書いてください!!
ちょっと生みの苦しさが伝わってきちゃった ガーン
直木賞作家の一面をみた気がしてつらかったです。
デブになってしまった男の話/鈴木 剛介
¥1,260

モテモテのイケメン男の子からとある事故車

入院してしまい、101キロの見事な

デブになってしまった主人公ショック!


初めて味わうコンプレックスに悩み

ながら、愛ドキドキとは、優しさとは、本当の

自分とは何かを真剣に考えてゆく

ラブストーリーラブラブ


気軽に読めて、テンポ良く展開する

ストーリーがGoodうえです。


マンガやドラマのように楽しめるが

小説本ならではの味わいもあります。


少々強引なストーリー展開の部分も

あります(特にラストは)が、まあ、

1200円だしお手軽にどーぞ!!



夢みるクラシック交響曲入門/吉松 隆
¥798

のだめカンタービレ合格で敷居が低く感じる

ようになったクラシック。


でも交響曲となるとまだまだ堅物ショック!

イメージが・・・。


著者の吉松隆先生がかなりフランクな

文章で一人ひとりの作曲家の素性を

紐解いていきます。


ベートーヴェン、モーツァルトだけでなく、

シベリウスやブルックナーまでも

網羅しており、初心者でなくとも

発見がいっぱいある本です!


個人的にはシベリスウスの交響曲が

聴きたくなっちゃいました~♪

(CD持ってないけど・・・)


<女子大生会計士の事件簿>世界一感動する会計の本です[簿記・経理入門]/山田 真哉
¥1,365

簿記の難しいことをわかりやすく書かれた本は

なかなか無いのですが、

この本はとってもわかりやすくなっています!!


それは小説が面白いとか、

絵がかわいいとかではありません。

簿記や会計の本質が

そこに語られているからだと思います。

簿記をかじろうとしている方、

またちょっとだけもかじった方も必見です。

著者はあの「さおだけ屋は~」で超有名になった

山田真哉先生です。


あとがきによるとこれが作者の処女作との

ことですが、書いた当時はどこの出版社に

原稿を送っても相手にされなかったとの

ことです。


まさかその数年後にこれだけ有名になるとはね~。


類似の本(無数にある簿記の入門書)の中でも、

初心者に最後まで読ませることに関しては

一番成功している本だと思います。

「借方⇒自分」、「貸方⇒他人」という説明も

納得がいき分かりやすかったです。

前作の『世界一やさしい会計の本です』より

こちらを先に読むほうが

順番として良いと思いますよ~ニコニコ

<女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本です/山田 真哉
¥1,365
シリーズのファンの方も、簿記の勉強を
これから始められる方にも楽しめる2冊だと思います。


運に選ばれる人 選ばれない人/桜井 章一
¥680

この人、チョ~有名人。っていうか、伝説の人!!


そう!雀鬼として20年間、裏の麻雀界に君臨した

人なんです。


引退後、何やってんだろうと思ったら本出してる

んだもんな~。


20年間無敗。


「運は求めてものではなく、運は与えられよ!」

「一生の運の量は決まっていない」

「欲が多いと運を逃す」


けっこう、ズシンとくる言葉がいっぱいでした叫び


人生論としてもオススメです!


「運に選ばれる 

           雀鬼」


カッコイイ~アップ


バカをあやつれ!/戸梶 圭太
¥1,500

作品全体が、基本的に冗談みたいなカンジ。


誇張して冗談とわかるように書かれているから、

本気で怒る人には言い訳できるようになっている。


汚い言葉や侮蔑的な表現が多いけど、

まあ最近の戸梶さんの持ち味だともいえる(笑


読むに耐えない醜悪な場面描写も多い。


題名がイカしているだけに、ホント惜しい。


一応、地方文化の衰退と愚民化をパロディーに

して描いている。


タブー視されがちな民族問題や宗教団体まで、

敢えてネタにしているあたりは

恐れを知らない挑戦的な態度にも見える。


だが、やはり正面から皮肉ってしまうような、

大真面目な小説ではないところが残念だ。


それと、ショッピングモールにしろ、

パチンコ店にしろ、田舎町にしろ、リアリティーに欠ける。

ナンチャッテ、と語尾に必ずつけているような

態度に感じられる。


とても毒々しい作品です。


14歳/千原 ジュニア
¥1,470

帯に東野圭吾の推薦文が載っていて、衝動読み。


月刊カドカワ~Featureで連載された

千原浩史の自伝的小説です。

輝く青春時代を生きる人なんてホント一握りで、

引きこもりまでいかなくても、悶々と決して明るくない

毎日を過ごしてきた人たちに、

生きる力を与える本だと思います。

今の千原ジュニアはこういう過去があったんだ、

と思って読むのもいいと思いますし、
自分と照らし合わせて読むのもいいと思います。

『人とは違う』ということに誇りを持っていた。

だが『人とは違う自分』であることを両親に

理解してもらえず、苦しんでいた。
『14歳』の中では、答えが出ず、苛立ち、

追い詰められていく親子の様子がリアルに描かれている。

その親子のやりとりは、緊迫し、そして悲しい。

私ならどうする?

毎日学校に行くから偉いわけではない。

時には立ち止まり、ゆっくりと自分を

見つける時間があってもいいのだ。

大人にも、子供にも読んでほしいと思います。