- 東大脳の作り方/安川 佳美
- ¥756
受験版!巨人の星ですね。読んでて胸が熱くなりました。
どうして野球で甲子園を目指すのはカッコいいことなのに
受験の甲子園、東大を目指すことはみんなから賞賛され
にくいんでしょう?
著者は、日本受験の最難関東大理3に
空手をしながら現役で合格した超秀才!
でもそこに至るまでには、ご両親の無条件の愛情と信頼
から得た自分への自信を武器に、地味で目立たない努力も
絶え間なく積み重ねてこられたのでしょう。
(生後6ヶ月から絵本を使った勉強をされていたという箇所にはビビり?ました。)
つかず離れずのご両親の著者の方に対する距離感の保ち方も
たいへん勉強になりました。
本書の存在意義は、「ごく普通の公務員の家からでも、
桜蔭首席にも、そして現役東大理V合格もできるのだ」ということを
一般国民に示して見せたこと」、
そして「その裏には強力な(父)親のリーダーシップが必要なこと」
を示したことだと思います。
なぜなら今は塾に通わせる経費は馬鹿になりません。
それでも、より早期から、より長時間(=一日の勉強時間のみならず、
長期の休みの間もずっと合宿形式などで行う)塾通いをする傾向にあります。
そうしないと所望の学校に合格しないという現実があるからでしょう。
一層「『学力格差』=『所得格差』」の傾向が強まっているのです。
そしてその結果、普通でも馬鹿にならない塾の経費は、
更に莫大になものになっていくのであります。
そうなると、論理的には、経済的に豊かな家庭からしか
彼女のような学校成績の良い子供は生まれてこないことになります。
そのような中、本書が提示した事実は、
極めて大きい意義があると思うし、
庶民クラスの人たちには、夢と光を与えてくれます。