日本人全員に観て欲しい、知って欲しい、そう思いました。
この舞台のことは全く知らなかったのですが、我々のセッションを受けてくださったちゃりんさんにメールで紹介していただいたのです。お盆休みに。
ただ、そんな舞台の話などセッションでは全く話題に出てなかったので、なぜそんなものを紹介してくるのか、唐突な印象は否めませんでした。
樺太で戦後何が起きたのかは知らなかったので、ちょっと興味は湧きましたが、正直何がなんでも観に行こうとまでは思わなかったんです。
一応上演スケジュールを確認したら、8月29日に西新宿で我々のシンギングボウル瞑想会があり、5時で終わるので、7時中野なら近いし行けるなとは思いましたが。
でも、そのあと家族旅行や新潟出張セッション、SPE、宇宙塾や講演会「イワレデータ」とイベント目白押しでしたので、準備で忙しく、しばらく忘れていました。
思い出したのは、日曜の講演会が終わったあとの月曜日。
あれっ、そういえば演劇があったな。もう終わったのかな、と確認したら明日が初日で二日目が瞑想会の日だったので、行くべきかネットで調べてみました。
すると、そうそうたるメンバーで映画化もされていた実話を元にした内容だと知り、ついに観に行こうと決め、まずケイさんを誘いました。
実は講演会の物販をボランティアスタッフに途中まで任せていたので、CDが何枚売れたのかわからなかったのですが、その後そのスタッフからメモが見つかったと連絡があり、2枚多く売れていたことがわかりました。
私もバタバタしてCDを何枚持っていったかチェックしていなかったし、ケイさんは用意していたおつりがいくらだったかハッキリ覚えていなかったので、2枚少ない売り上げで計算して、残金を自分が出したおつりの分として持って帰っていました。
それでケイさんは私に5千円払わないといけなくなったのですが、元々ないものと思っていたお金なので、「それを私に返す代わりにチケット代に回していいですよ」
と言ったら、「そこまで言うなら」と一緒に行くことになったのです。
それでとりあえず空き状況を確認したら、席に余裕があるとのことでしたので、ブログでも紹介したのです。
そして今日、瞑想会終わって初めて気づきました。長男の二十歳の誕生日だったことに。
実はケイさん誘った日に妻も誘ったんですが、妻は4連続で出かけた次の日になるので、さすがにやめとく、とは言われました。
でも、長男の誕生日だからとは言わなかったので、その時点では忘れてたんだと思います。
普通はどちらも忘れないというのに。
8月29日のシンギングボウル瞑想会は数名空きがあったので、何度か記事にも書いてましたが、その時も私は誕生日のことは思い出しませんでした。
長男の誕生日だとわかっていたら、舞台には行かずにケーキ買って帰ったと思います。
そしてCDのカウントミスが無ければ、さらにそのお金をチケット代に回していいと私が言わなかったら、ケイさんは断るつもりだったそうです。
さらに、1週間の上演期間中に、凄く近い場所で自分たちのイベントが無ければ、神奈川在住の我々はわざわざ東京まで観に行こうとはしなかったです。
ここまで綿密におぜん立てされた、ということは、相当目に見えない力が働いていて、我々になんとかこの舞台を見せたかったのでしょう。
実際ケイさんは、舞台が始まってすぐ、一人だけ離れて立つ、出演者たちと同じような服を着た存在を見てました。
途中で天井近くを漂い、そのうち消えたそうですが、自分たちのことを知ってもらえて凄く嬉しかったのだと思います。
観る前から泣くだろうと思い、普段は持参しないハンカチとタオルハンカチ二枚を用意してたはずでしたが、ズボンのポケットを探ってもなかったので、シンギングボウルのクッション用に入れてたタオルを一枚スーツケースから取り出して持っていきました。
これが大正解。
涙と鼻水が流れますが、ティッシュで鼻をかむ音させて舞台の邪魔をしないよう、タオルで押さえたり拭いたりしてたので、小さなハンカチじゃ役不足だったと思いますから。
ケイさんも横ですすり泣く音が聴こえてましたし、後ろに座ったカラフルさんは最初からずっと泣いていたようでした。
私はロシアが終戦間際に宣戦布告してきたことは知ってましたが、まさか終戦の8月15日以降に侵攻してきていたとは思ってなかったです。
電話交換手の女性たちに悲劇が起きたのは8月20日なんです。
真岡という町のことも知りませんでした。今はサハリンですが、当時は樺太の南は日本で、その第三の都市だったのです。
終戦後のはずなのに、たくさんの方が殺されたり自害して亡くなっています。
北のひめゆりと呼ばれているとも知りませんでしたが、日本人ならぜひ知って欲しい、いや、知っておくべきだと思います。
日本のため、人々のために命をかけて戦ったのは軍人だけでなく、女性の電話交換手の方々や看護師の方々もいたのです。
本当に良い舞台でした。話の内容だけでなく、立体的な舞台の作りや暗転のスムーズな移行など素晴らしかったです。
実際の年齢に近い俳優がキャスティングされてますので、リアリティもあります。
交換手は若い女優ばかりです。
ケイさんなんて、「もう一回観に行く」とまで言ってます。
私も仕事が無ければもう一回観たいくらいです。
千秋楽の2日はほぼ予約で埋まってるそうですが、それ以外はまだまだ大丈夫だとのこと。
ただ、予約した方が確実なので、私が教えてもらって連絡した、出演者の一人でもある佳山さんにメールするのをお勧めします。
minasaku20@yahoo.co.jp
当日受付で4500円支払えばいいのですが、メールしてたら封筒にチケットを確保してくださっていて、終演後舞台前に来られるので声をかけたら、お土産まで用意されてましたのでビックリ。
写真の前列左端が佳山さんです。
群像劇でもあるので、それぞれのエピソードがちりばめられていて、最初から最後まで目が離せません。
いつも睡眠不足で、今日は珍しく電車で荷物を運んで汗びっしょりで瞑想会会場に来たケイさんは、舞台の開演前に夕食をお腹いっぱい食べてたので寝るだろうと思ってました。
いつも終わったあと私の車に乗ると寝ちゃうので。
でも、そんなケイさんでも、全く眠くなることがなかったのですから、どんなに引き込まれる舞台だったかわかるでしょう。
あえて内容には触れませんが、ぜひ、この舞台を観て泣いてください。
感動の涙、悲しみの涙は浄化セッションと同じなので、心が洗われます。
免疫力も実際あがるのですが、
今不幸だと思っている人、死にたいと思っている人がこれを観れば、自分たちがなんて恵まれているのかと思って感謝の気持ちで前向きに生きようと思うはずです。
そのくらいのパワーを持った素晴らしい舞台です。
ちょっと前から言ってますが、私は自分が本当にいい、と思ったものしか勧めません。
我々とはなんの関係もない方々ですし、我々のイベントでもないですが、いいものはいいのです。
我々の瞑想会の報告もしてないのにそのあとのことを書いているのは、あと5日間しか上演期間がないからです。
観客席もそれほど多くないので、間近で生の感動を味わえますよ。