私は家猫のようにぬるーく生きていきたいと思っているのに、いつもなぜだかコンフォートゾーンを越えなきゃいけなくなる。
(というような記事をいつか書いたなあと思ったら3年前の4月だった。コンフォートゾーン )
今回は「メインランドでロミロミ教えてくれないか?1日3時間、3日間だけやってほしい。」とオファーをもらって、時間も短いしタダで旅行もできるならいいかなと気軽に受けて、後から詳しく話を聞いてみたら数百人規模のセミナーでプレゼンするという話だった。
しかも90分を6枠、2、3回しか使ったことのないKeynoteでそれぞれの回のスライドショーを作ってプレゼンせよとのお達し。(もちろん英語)
通常のスクールとクリニック運営に加えてちょうど取り掛かっていた新しいテキストブックの作成、タックスリターンに日本語ワークショップ、メリーモナーク(我が家の宿泊客7名)、そして新しい生徒のクリニックデビューといつもより忙し時期に重なって、でもいまさら後に引くこともできない。
場所もアメリカの東側のノースキャロライナ州と遠いのもあいまって(日本の感覚で国内旅行と思ったら大間違い!)、受けたことをかなり後悔しながらなんとか100枚ごえのスライドショーを仕上げ、腹を括って飛行機3本乗り継いで迎えた当日。
↓ トランジットで久々の大きな空港@デンバー
↓初日の会場の入り口。レジストレーション待ちの車で0.6マイル(約1km)前からの渋滞にビビる。
会場には250人、ZOOMで150人参加と聞く。
数字に若干ひるむが実際にステージに立って話し始めてしまうと森の中の会場の雰囲気もあってか自分でも意外なほどにほとんど緊張もぜず、ロミロミのデモに至ってはいつもと変わらぬペースで進めることができた。(昔は小規模のピアノの発表会でもドッキドキだったのに。)
↓ 1日目。1枠目が終わって2枠目の出待ち。写真を撮る余裕もできた。
もちろん自分の中では話術とか英語がするっと出てこなかったりとか反省点や改善点もたくさんあるものの、3日間6枠が終わってみたらたくさんの人から「素晴らしかった」「ワンダフル!」と話しかけてもらい、両手を握られ、ハグをされ、感謝され、クムさんがメールの締め言葉に使っていた"Bring the touch of Aloha to the world"をいつの間にか私が実行していることに気がついた。
そして予想外の冷え込みに凍える私をみてブランケットを貸してくれたり、言葉を交わした翌日に薬草を持ってきてくれたり、パワーストーンをくれたり、りんごやチョコレートを差し入れしてくれたり、アシュビルで活躍した日本人写真家の記事をわざわざ印刷して「帰りの飛行機で読んでね」と持ってきてくれたり、3日間を通して受けた皆の優しさで来てよかったなとまで思うようになった。
正直あまりいい印象を持っていなかった「白人向け大規模セミナー」の印象もすっかり変わった。
↓花冷えの2日目。春のこの時期の冷え込みをdogwood winter(ハナミズキの冬)と言うのよと言うのも教えてもらった。
この日は宿からZOOM参加に切り替えた人も多くて人数少なめ。
目の前の一人一人にフェースtoフェースで教える、それが基本なのはこれからも変わらないけど、こうしてたくさんの人にタネを撒くのもまた意味があることなんだなと知る。
私自身も日々学びは続く。
いつか「ああ、あの時」と思い返した時に読めるように、書き記しておきます。
↓パウハナのお楽しみ。アシュビル近郊はビールやアップルサイダーのマイクロブリュワリーがたくさん。なのにセミナーだけのとんぼ返りで行く時間がなかったので唯一寄れたグロッサーリーストアで買いこんで一人ホテルビアパーティ😂