先日,頸髄損傷になって間もない方の病棟訓練を担当が休みなので代わりに実施しました。
その方は焦燥感で緊張した顔をしていました。
どうしたかと質問すると
「来年の1月には自宅に帰らないといけないんでしょ?」
「お父さんが入院は5か月しかできないって言ってて,みんなにがんばれがんばれって言われるんです」
「リハビリは痛くてもつらくても我慢しなさいって・・・」
私はどこから説明すればいいのか,主担当やPTは何を考えているのか・・・
入院期間は病院にとっても繊細なことだしなぁと思いながらも,患者さんの立場になって私は
「入院期間は5か月ではありません」
「もし,5か月だとしたら,現在リハビリで入院している方の半数以上は自宅に帰らなくてはいけない状況ですよ」
他にも安心してもらえる内容をいくつか伝えると,その方はびっくりした顔で
「えっ,嘘,だってみんな5か月だって言ってたし,先生も看護師さんも否定しなかったよ」と
読者の方に確認です。リハビリの期間についてはご存知でしょうか?
まず,頚髄損傷は疾患分類として脳血管障害になります。
脳血管障害ではリハビリの期間は半年になっておりますが,医師がリハビリの必要性があると判断した場合は延長が可能です。
そもそも,頸髄損傷は6か月の縛りがないのです。
もちろんエンドレスという意味ではありません。
なお,整形外科疾患(骨折など)の期間は5か月間です。
頚髄損傷の方は入院リハがどんどん可能です。ただし,1つの医療機関に半年以上,入院していると病院全体の平均入院日数が長くなり,病院はそれを嫌がるのです。
よって,転院を繰り返すと入院リハビリができる仕組みという,摩訶不思議な医療制度であります。
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