【スネアドラムの出し方その2】~クチビルを震わせろ! | アカペラひとすじ!ボイパはつらいよ

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ボイスパーカッショニスト、つるのBlog。
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前回、スネアドラムというものの構造とその音の特徴についてお話ししました。
※スネアの構造などはその1参照


ここでは、複数ある音の出し方の種類を前後編にわけて、それぞれ具体的に例をあげて説明していきたいと思います。


前編の今回は、
『【アタック音】クチビルを弾いて出すチーム』を紹介していきたいと思います。

このチームはクチビルの裏に空気を溜め圧力をかけて、”プッ”とクチビルを弾いて空気を押し出すことにより、太鼓の打面を木製のスティックで叩いたようなカタくて強い音を出す方法です。


しかし同じ『【アタック音】をクチビルを弾いて出すチーム』の中でも、【太鼓の響き】クチビルの振動で出すタイプ声帯を使って声で出すタイプとがあります。


ではまず、
【アタック音】
クチビル
【太鼓の響き】
クチビルの振動




まずクチビルの裏に息をためて”プッ”と吐き出すのですが、それと同時に声帯を使わず、クチビルを吐く空気で震わせて”ブーッ”と鳴らして中域の音を出します。
オナラの音マネと同じ原理ですね。

常にクチビルを弾き続けているので、アタックと響きを分けて考えず出すことになります。


このタイプの【高い余韻】は、自然と『空気の流れる音で出す』やり方になります。
クチビルを閉じた状態で音を出しているので、Si Su といったような歯擦音は使えません


実際、こんな音です。クチビル筋(そんなのあるのか?)が必要になってきます。
音的にはとても鋭い、尖って澄んだ高い音がします(演奏者のクチビルの厚さに多少影響されます)。



続いて、
【アタック音】
クチビル
【太鼓の響き】
声帯を使った声



クチビルの裏に息をためて”プッ”と吐き出すのは変わらないのですが、それと同時に声帯を使って”プゥッ”と実際に声を出し、太鼓の”ポンッ”という響きである中域の音を出します。
クチビルを使うのはアタックのときだけです。

出す声の高さによって、スネアの高さも変わります


ではまず、そのやり方で、【高い余韻】空気の流れる音で出すやり方を紹介します。


※スネアが始まるのは0:19あたりから。
クチビルを使うのはアタックの時だけですが、空気の流れる音【高い余韻】を出すために、口は常に横開きに閉じています

ファットで丸い、ボリューム感のある音がします。


続いて【高い余韻】歯擦音で出すやり方を紹介します。
違いは、スネアを出し終わった後口が開いているか否かです。


Si という歯擦音を使っているので、口は開いています(イの形になっています)。

弾けるような音
が出ます。




いかがですか??
これが『【アタック音】をクチビルを弾いて出すチーム』の出し方です。

…あくまで、息を出しながら音を出す派の方だけですが。


次回は、
『【アタック音】を舌を使ってタンギングで出すチーム』
を紹介したいと思います!

その3お楽しみに!
 
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