京成江戸川クリニックの事件をご存知でしょうか?
2007年、リタリンを安易に処方する精神科クリニックが大きな問題となりました。リタリンとは、覚せい剤に似た向精神薬で、当時は難治性うつ病にも適応がありました。若者を中心に乱用が広がり、ネットでも高値で売買されていました。
本来用途が限定されているはずのリタリンをあえて安易に処方する精神科医がいました。そのような精神科医のもとには、最初から乱用や違法販売を目的とした詐病患者も集まりました。それ以上に問題なのは、リタリンの本質を知らされずに処方された患者が依存に陥ってしまったことでした。
京成江戸川クリニックは、日本で2番目にリタリンを処方していた医療機関でした。初診患者に対して、一度に500錠以上処方していたこともテレビ番組で報道されていました。院長である小倉暢夫医師によって依存症にさせられた患者は山ほどおり、今でも苦しんでいます。
小倉元院長は、一連のリタリン騒動で最初に逮捕された精神科医です。小倉元院長は京成江戸川クリニックの唯一の医師でしたが、彼が体を壊して入院中もクリニックは開業しており、その間医師の資格を持たない従業員がリタリンなどの向精神薬を患者に処方していました。医師法違反で逮捕された元院長は、その後懲役1年、執行猶予3年が確定した後、医業停止1年の行政処分が下されました。
しかし、これは妥当なのでしょうか?あれだけ多くの人生を潰した精神科医が、たった1年の資格停止処分で済んだのです。
実は、小倉元院長は医師法違反以外にも違法行為をしていました。その一例がこちらです。
http://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kantoshinetsu/gyomu/gyomu/hoken_kikan/documents/h25_0225_01.pdf
なんと、逮捕された原因となった無資格医業分について、発覚後にも堂々と保険請求し、それをまんまとせしめていたのです。これは単なる詐欺です。ノーチェックで医療費を支払ってしまった審査支払機関も問題かもしれませんが、あまりにも反省ない態度です。
結局、検察は医師法違反のみを立件し、起訴された小倉医師は神妙な態度で執行猶予を勝ち取った後、不正請求分の医療費を受け取ったのです。ようやく関東信越厚生局が行政処分を下しましたが、自己負担分を支払った患者には返金されていません。
こういう人物には、再び詐欺罪で逮捕してもらう必要があります。平成19年の8、9月あたりで、小倉院長が不在であるにもかかわらず、処方箋を出されるなどの医療行為を受け、医療費を支払ったという方は、是非ご連絡下さい。
今、そのような患者を集め、詐欺罪で立件してもらうよう警察にも働きかけをしていきたいと考えています。時効は来年になるため、これが最後のチャンスです。よろしくお願いします。
京成江戸川クリニック被害者連絡会