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私の夏休みの課題図書は、「彫刻家の娘」/トーベヤンソンだ。
ヤンソンさんの言葉は美しい。シンプルで無駄がない。それでいて的確で漏れがない。冷静でユーモアがあって、哲学的だ。
残念ながら、私はスウェーデン語ができないので(ヤンソンさんはスウェーデン語系のフィンランド人だったそう)彼女の言葉による文章を読んだ事がないが、冨原眞弓教授の訳で読んだ限り、ヤンソンさんの文章にそんな印象を持っている。

そんな文章を私の汚い字で書き写す。丁寧に、書写する。私が今回選んだのは『石』という作品だ。ただの石ではなく、純銀の石。むすっとした顔で、鼻先を石にくっつけて、ただ黙々と、大きな石を転がす幼い少女が目に浮かぶ。

ヤンソンさんの大人向けの小説を読み始めて、ところどころでムーミンに繋がる箇所を見つけると、あっ!と嬉しくなる。可愛いまんまるのムーミンを描いた人と同じ人が書いている。そう感じられる。

それにしても、ヤンソンさんは天才だと思う。トーベヤンソン展を観に行った時に、彼女の幼い頃の絵を見て思ったことだ。もちろん、ご両親の影響も大きいと思うけれど、あんな絵を描ける子供は本当に少ないと思う。鳥肌がたつ。

あーあ、天才っているんだ。と思い知る。

でもよくよく考えると、天才がいなけりゃ世の中回らないかもしれない。天才が自分を天才だと自覚しないで、ただ自分のやるべき事を黙々とやる。それが世の中を回しているの…かもしれない。

もし自分が天才であったとしても、人生は行動しないと動かない。ただ待っていても時間が過ぎるだけで、自分の才能は活かされないまま死んでいくことになる。

そう考えると、結局天才も凡人もとにかく自分にできることをやっていくしか生きる術はないことがわかる。頑張った結果に差が出ることはあるのかもしれないけど。

自分が天才かどうかは置いといて、努力してみるのもいいかもしれないね。

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