人並みの人生という呪縛

私の母は、認知症です。

なので、珍しい刺激が入ると、五分おきに同じ質問をしてきたりします。

母は私の兄弟と暮らしていて、

私は週に一度か二度、顔を出してます。

私が結婚したことを認識するのも数ヶ月かかりましたが、やはり大きな出来事なので、認識してくれました。

でも私が住んでる場所とかは未だに頭に入らない状態。

まぁでも、そんなのはいいんです。

最近困っているのは

「赤ちゃん👶はまだ❓」

という質問。

私は今年46歳だから、多分それは無いのですが、母は私の年齢もイマイチ分からないみたいなので、この質問が千本ノックのように続きます。

先日、母の二人の時に、この千本ノックが始まり、

私はとうとうキレてしまいました。

「赤ちゃんは出来ないよ！結婚が遅かったから無理なんだよ！私だって自分の子どもが欲しかった！だけどなかなか結婚できなかったんだから仕方ないじゃない！！」

そして、号泣…。

その後も母は同じ質問をしばらく続けました。

でも、とうとう私の気持ちが伝わったのか、私が帰る頃にはその質問をしなくなりました。

その帰り道、なんだか不思議になりました。

そもそも、私は本当に子どもが欲しかったのだろうか？

答えはNoです。

何故なら、本当に欲しかったら、結婚決まった瞬間に不妊治療を始めているだろうし、

結婚だって、死にものぐるいで35歳までにしてたんじゃないだろーか、と。

じゃあ、なんで私は親にキレたのか？

思うに、大前提として

このままの私では充分でない

という気持ちがあって、

その気持ちが、「人並み」でない部分を見つけては

「○○がないから、私はダメなんだ‼️」

と、良く分からない確信を持ち、

それに執着する。

というカラクリなんじゃないかな〜…と。

じゃあ、結婚もその呪縛のひとつなのか？

そうだとも言えるし、

そうでないとも言えます。

続きます。