Washington Time








2003年04月15日(火)

英国領バミューダの中に米国があった。

テーマ:バミューダ通信
 バミューダは英国領です。しかしながら、バミューダの通貨は「イギリス・ポンド」でも「ユーロ」でもなく、「バミューダ・ドル」でした。でも、この「バミューダ・ドル」のお札には、イギリスのエリザベス女王が描かれていました。「バミューダ・ドル」と米ドルの為替レートは常に一対一です。要するに、バミューダのお金とアメリカのお金は等価値で、どちらを使ってもいいのです。ですから、バミューダのお金で買い物をしたら米ドルでお釣りがきたり、手持ちのバミューダ・ドルがなくなったら米ドルで払ったりということが可能なのです。バミューダは政治的にはイギリス領ですが、経済的にはアメリカの影響が大きいのでしょう。

 バミューダを出国する日、バミューダの中にアメリカがあることに気づかされました。バミューダからアメリカへ出国する人は、バミューダ空港の中で、アメリカの入国審査と税関審査を行うのです。そこを抜けると、まだ自分はバミューダの空港にいるのに、既にアメリカに入国したことになってしまうのです。これは何とも不思議なことです。

 バミューダ滞在中に読んだ地元紙に、バミューダの独立を模索しているある政治家の発言が載っていました。「バミューダには民主的に選ばれたバミューダ政府があるのに、その政府が決めたことに、いちいちイギリスの承認を得なければならないなんて、我々はまるでミッキー・マウスだ」とありました。「我々はまるでミッキー・マウス」だというところは、イマイチよく意味が分かりませんが、まあいいたいことは何となく分かります。バミューダの人口は約6万5千人と聞きました。果たして、バミューダの独立が実現する日は来るんでしょうか。ということで、バミューダ見聞録はこれで終わりにします。アメリカからは近いので、またいつか行くこともあるかもしれません。
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2003年04月13日(日)

バミューダの物価と税体系

テーマ:バミューダ通信
 バミューダは物価がとても高かったです。僕らが泊まったホテルも全然いいホテルじゃないのに、東京都心の超高級ホテル並みの高さでした。レストランでもすぐ100ドルを超えちゃうし、スーパーで買い物をしても物価の高さを感じました。より正確に言えば、妻がそう指摘していました(僕は値段に無頓着なので)。

 なぜバミューダはこんなに物価が高いのでしょうか。ひとつには、イギリス領だということもあるんでしょう。イギリス人のリゾート地みたいになっているので、物価がロンドン並みなのかもしれません。

 でも最大の理由は、消費税のみに頼った税体系にあると思われます。バミューダでは、企業の利益や個人の所得や、財産・資産、相続、配当などなどに税金が一切かからないらしいのです(タックス・ヘイブンとして進出する外国企業もあると聞きます)。主な税金は、消費税のみだそうです。おそらくこれは、観光客からできるだけ多くの税金を巻き上げようという魂胆でしょう。内税なのか、買い物のレシートを見ても、この消費税が何パーセントなのかは分かりませんでした。でも、バミューダの自治政府や自治体にとっての主財源は消費税のみなのですから、税率はかなり高いのでしょう。要するに、ロンドン並みの物価の高さに、さらに高い消費税が上乗せされているのです。これでは、何でも高く感じられて当然ですよね。地元のバミューダ人は、物価が高いと感じないのでしょうか。他の税金がないから、その分使えるお金も多いということなんでしょうか。
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2003年04月12日(土)

バミューダの消えたプライベート・ビーチ

テーマ:バミューダ通信
 初めての地を訪れる時、最近はインターネットで良さそうなホテルを探して予約しています。このやり方で今までほとんどハズレがなかったので、今回のバミューダのホテルもインターネットで見つけました。でも、今回は初めてのハズレでした。そこはコテージ・タイプのホテルで、プライベート・ビーチがあるはずでした。

 バミューダに到着した日、空港から車で30分くらいのそのホテルに着いてチェックインした後、早速そのプライベート・ビーチに行ってみることにしました。ホテル内の「Beaches」と書いた矢印の方に進んでいくのですが、海はあってもお目当ての砂浜がありません。ごつごつした岩場ばかりです。もう少し歩いて行ってようやく見つけた砂浜は、数メートル四方の猫の額ほどのビーチでした。「まさかこれがプライベート・ビーチってことはないよねえ」と、妻と二人で不思議がっていました。フロントに掛かっていたこのホテルの航空写真には、しっかりと大きな砂浜が写っていたし、室内にあったこのホテルのパンフレットにも綺麗な広い砂浜が写っていました。あの写真の中の砂浜はどこに行ってしまったんだろうか。

 当初、僕と妻は「おそらく潮の満ち干の関係で、時間帯によっては海岸に海水が満ちてしまうのではないか」という仮説を立てました。そこでホテルのマネージャーに、「ビーチが一番大きく現れる時間帯は何時ごろでしょうか」と尋ねました。するとそのマネージャーは、「時間帯によってビーチの大きさが変わるということはありません」と答えました。「でもビーチがないんですけど」と突っ込むと、自然現象がどうのこうのと口ごもって誤魔化していました。

バミューダのホースシュー海岸 次に僕らが立てた仮説は、「地球温暖化のために海水面が上昇して、砂浜が隠れてしまった」というものです。僕はもうこの説以外は考えられないと確信していました。そうだとしたら、このホテルのプライベート・ビーチは永遠に失われてしまったことになります。ともあれ、目当てにしていたホテルのプライベート・ビーチは存在しなかったので、車で別のビーチに行きました。そこは「Horse Shoe Bay Beach」という名の、素晴らしいビーチでした。こっちは絶対お薦めです。

 さて、僕らが泊まったホテルのプライベート・ビーチがどうして消えたのか。その答えを、ホテルのレストランで働いていたフィリピン人のウェイトレスさんが教えてくれました。2年ほど前に大きなハリケーンが来て、砂を全部洗い流して行ってしまったんだそうです。それを聞いて、何かこのホテルの経営者が気の毒になり、文句を言う気持ちも起きなくなりました。だって、あの綺麗なビーチがあるのとないのとでは、このホテルの資産価値も大分違うでしょ。ビジネスにも大打撃のはずです。

 それにしても、予約をした時にそれくらい説明してくれる良心があってもよさそうなものです。それに、ホテルのパンフレットに、今もってプライベート・ビーチが存在していた時の写真を使っているのもいかがなものか。このホテルのウェブサイトにも、しっかりと「Private Beach」という言葉が残っています。アメリカだったら訴えられますよ。今回は、ハリケーン被害ということに同情してホテルの実名は伏せることにします。でも、バミューダに行かれる方、ホテルのプライベート・ビーチが目当てでしたらくれぐれもご注意を。予約時に必ず、「ハリケーンでビーチがなくなったホテルじゃないですよね」と確認してください。
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2003年04月11日(金)

バミューダでバミューダ・パンツを穿く。

テーマ:バミューダ通信
 バミューダと聞いて、真っ先に思い浮かぶのが「バミューダ・パンツ」です。膝丈のちょっと長めの半ズボンというか、短めの長ズボンというか、例の中途半端なズボンのことです。今回バミューダに行く前にインターネットでいろいろ調べていたら、あのバミューダ・パンツはやっぱりバミューダが発祥らしいです。それだけじゃなく、いろんなウェブ・サイトには、バミューダではバミューダ・パンツが民族衣装的に扱われていて、空港の職員や街の警官などの制服はバミューダ・パンツだし、オリンピックの入場式では、バミューダの代表はたとえ冬季オリンピックでもバミューダ・パンツで入場するという面白い話が載っていました。

 で、実際にバミューダを訪れてみて驚いたのは、バミューダ・パンツを穿いたバミューダ人を一人も見なかったことです。皆が長ズボンでした。僕が目にしたウェブ・サイトは嘘っ八だったのでしょうか。バミューダ人のタクシー運転手などは、まだ4月で涼しすぎると言っていたので、衣替え前だったということでしょうか。最高気温が25℃くらいだったので、バミューダ・パンツで寒いということはないのに。それとも、民族衣装に固執することを止めてしまったのでしょうか。

 とは言っても、「やっぱりバミューダ・パンツはバミューダが発祥なんだ」と思わせることが二つほどありました。ひとつは、首都ハミルトンの繁華街にある洋服屋の前に、「ビジネス・ショーツ」と書いた大きな看板があったことです。その看板には、上半身はスーツ姿なのに、下半身はバミューダ・パンツにハイソックスを身につけた男性のモデルが写っていました。一見、とても不自然な格好に見えました。「ビジネス・ショーツ」というスタイルは、おそらくバミューダでしか受け入れられないでしょう。もうひとつは、ホテルで見つけた小冊子に写っていたバミューダで結婚式をあげたカップルの写真です。その写真の新郎は、上半身はダーク・スーツなのに、下半身はやっぱりバミューダ・パンツでした。「バミューダで結婚式を」というのは、地元の観光産業の目玉になっているようで、似たような新郎の写真を何度も目にしました。

 ということで、バミューダでバミューダ・パンツを穿くのは、もしかしたら、地元の人よりも観光で訪れる外国人の方が多いのではないかと思わされました。かくいう私もバミューダでは、ブリスベンで買ったバミューダ・タイプの半ズボンをずうっと穿いていました。
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2003年04月09日(水)

バミューダの桃色海岸

テーマ:バミューダ通信
 家族でバミューダに行って来ました。バミューダは大西洋に浮かぶ島で、イギリス領です。地図で見ると緯度は日本の宮崎くらいですが、日中の最高気温は25℃くらいになり、十分泳げる暖かさでした。アメリカの東海岸の都市からは1時間半くらいの近さです。行きも帰りも経由地のボストンは雪でした。ワシントンも4月だというのにかなり寒く、バミューダの暖かさが恋しいです。

 「この時期にヴァケーションなんて」と仰る方もいるかもしれませんが、このバミューダ行きは戦争が始まる前から計画していたのです。それに、ワシントンにいるよりはバミューダの方がテロの危険もないし、セキュリティが厳重な飛行機は今一番安全な乗り物だと思い、決行することにしました。

バミューダのピンク海岸 バミューダの砂浜は綺麗なピンク色をしていました。海のアクアマリンとの対照は見事でした。聞くところによると、バミューダ周辺に棲息する桃色珊瑚のかけらが砂に混じるので、砂浜がピンク色に見えるんだそうです。このピンク色は、バミューダのシンボル・カラーになっているようで、バミューダを走っている公共バスもピンク色だし、建物もピンク色の建物が数多くありました。僕たちが泊まったホテルもピンク色のホテルでした。バミューダでは結構面白いことがあったので、次回から何回かに渡ってバミューダ見聞録をお届けします。
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