『新幻魔大戦』 平井 和正/石ノ森 章太郎
新幻魔大戦
(秋田文庫) 初版:2009年10月20日 |
1971年から73年にかけて「SFマガジン」に掲載するも未完。
40年も前なんですね。
リアルタイムで読んだはずはないので、一時集めていた「SFマガジン」のバックナンバーで読んだのかな。
小説も読んだ気がするが。
1998年夏、幻魔の襲来により人類は壊滅状態となる。
ベアトリス王女はより強力な超能力者たちにより幻魔を迎え撃とうと、江戸時代からタイムリープしてきた「お蝶」に超能力が芽生えた「千波」を憑依させ「お時」として江戸時代へ跳ばした。
だがそれで壊滅した地球が劇的に変化するのでなく、もう一つの歴史が始まったのだ。
こうして「お時」の絶望的な戦いが始まったのだが、人類を根こそぎ絶やそうとする幻魔は江戸時代にも現れた・・・。
どうも幻魔の存在そのものに違和感を感じていた。
あらゆるものを破壊殺戮しようと、宇宙を彷徨よう幻魔。
ケタ外れの戦力能力。
地球なんぞはひと吹きで宇宙の塵となってしまうのではないのか。
宇宙船で旅をしているわけでもあるまいに。
それであっても、悲しく切ない物語。