『コドク・エクスペリメント』 (全3巻) 星野 之宣 | たまらなく孤独で、熱い街

『コドク・エクスペリメント』 (全3巻) 星野 之宣

コドク・エクスペリメント 3 (3) (幻冬舎コミックス漫画文庫 ほ 1-3) コドク・エクスペリメント 3 (3)
星野 之宣
(幻冬舎コミックス漫画文庫)
初版:第1巻2007年6月25日
   :第2巻2007年9月25日
   :第3巻2007年12月25日 
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第3巻だけ画像があったので貼ってみました。
こういうのがひょっこり出るから漫画文庫も油断ができないな。
もっとも、コミックスが以前に出てたらしいが。
 
コドク。
二つの意味があるのでしょうね。
第1巻の巻頭で説明されている「蠱毒」。
ありとあらゆる毒虫を集めて容器に入れると、虫たちはお互いに殺し合い、最も強力な毒を持つ一匹だけが生き残る。
地上最強の猛毒、これを「蠱毒」という。
ただ、疑問もあります。
交配して強力になったのならまだ分かるが、殺し合って生き残ったのが果たして最強(最凶)なのかと。
生き残った虫も「虫の息」ではないかと。
惑星規模でこれをやろうとしたのですな。
最凶のエイリアンを作ろうと。
 
もう一つは「孤独」。
惑星デロンガⅤアルファで肉食獣たちが激しいバトルを繰り広げている中に降り立った隊員キャノンたち。
さらに異種動物をを投入し、「コドク・エクスペリメント(実験)」を遂行するために。
だが、予想以上に地殻変動が早く、船は降り立った隊員キャノンたちを救助することなく帰還。
地獄絵図のなかに取り残された隊員キャノン。
絶望の叫び。
この作戦の指揮をとり、なおかつ逃げ出したバグレス中尉、お前を絶対に殺す。
 
そして20年後。
惑星デロンガⅤアルファはついに崩壊消滅。
だが、「孤独」な「蠱毒」はいた。
それは特殊能力を持つ「蠱毒」と合体した、あるいは取り込まれた隊員キャノンの執念か怨念か。
そして宇宙船を舞台に、「コドク・エクスペリメント」の第2幕が切って落とされた・・・。
 
バトルにつぐバトル。
新兵器に秘密兵器。
すさまじい能力、生命力。
蠱毒作りに躍起となる指揮官バグレス。
バグレスを殺すためだけに生きているデロンガの生き残り。
 
さて、作者はどのようなラストを用意しているのか。