『しおんの王』(2) 安藤慈朗/かとりまさる
しおんの王 2 (2)
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- 現在棋戦に参加できる、いわゆるトーナメントプロ棋士は男性しかいません。女性は女流棋士として違う括りにされています。一部の棋戦ではアマや女流の参加も例外的に認められてますが。
これは、男女の実力が違うせいなのか。
『しおんの王』はいまのところ女流棋界の話のようです。
これからも3人の女流棋士をメインに話しは進むのでしょうか。
※安岡紫音・・・・・・8年前に両親を殺され、以来言葉を失う。隣家の安岡八段に引き取られ12歳で女流棋士となる。
※斎藤歩・・・・・・実は男。入院中の母の医療費を捻出するために女装して女流棋士となる。
※二階堂沙織・・・・・・女流初段で高校3年。羽仁名人は兄弟子にあたる。
いまだ紫音の両親を殺した犯人は見つからないが、犯行時の現場の状況から将棋に詳しいと思われる。
まさかすでに登場している“あの方”が犯人ではなかろうな。
そして、2巻のラストでは羽仁名人の弟(IT関係の社長)があらわれ、前代未聞の棋戦の構想が語られる。
プロアマ男女混合の完全オープントーナメント!
将棋とミステリの縦糸と横糸、みごとにクロスいたしましたら拍手喝采。