謹賀新年!~20年競馬の始まり始まり~ | 馬師のブログ

謹賀新年!~20年競馬の始まり始まり~

 明けましておめでとうございます。

昨年暮れの有馬記念は、あっと驚く結末でしたね。唯一「ダイワスカーレット」が宿敵「ウォッカ」より先着し、2着を確保できたのがちょっと嬉しかったことかな!これによって、昨年春よりずっとストレスだったことが解消されそうだ。そのストレスとは、常にダイワスカーレットウォッカの陰に隠れていた話題ばかりだったことだった。

ダイワスカーレットが2歳暮れのオープン「中京2歳S」で、牡馬の「アドマイヤオーラ」を完封して、3歳初戦のGⅢ「シンザン記念」のアドマイヤオーラとの再戦でも2着ではあったが、勝ったアドマイヤオーラと大差のないレースを演じた時点で、2歳女王決定戦のGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズに勝ったウォッカより能力は上だと確信していた。ダイワスカーレットとウォッカが始めて顔を合わせた桜花賞トライアルのGⅢ「チューリップ賞」、ここでは、僅差でスカーレットウォッカに僅差の2着と惜敗。しかし、本番のGⅠ「桜花賞」では、スカーレットがGⅠタイトルを獲得。それにもかかわらず、まだウォッカの方がなぜか評価が高い傾向だった。ウォッカが「日本ダービー」に出走表明したこともあろう。

 牝馬クラシック第2弾「オークス」には、熱発によりスカーレットの姿はなかった。ウォッカはご存知の通り、日本ダービーを「64年ぶりの牝馬制覇」というおまけ付きで劇的勝利を飾った。ここで、もしダイワスカーレットがオークスを制したとしても、大勢では、ウォッカの方が評価は高かったろう。秋にも、3歳牝馬3冠目「秋華賞」でもスカーレットが制したにもかかわらず、まだ、ウォッカの方が「負けてなお強し」のような風潮。血統的にみて、ダイワスカーレットの方が華やかなはずなのに、どうしてだろうか?

 しかし、やっと昨年暮れの有馬記念で形勢逆転した。今春には、スカーレットがドバイ挑戦プランも出てきた。もう、牝馬主役は、幻のクラシック3冠馬とも謳われる父「アグネスタキオン」似の「ダイワスカーレット」で不動だ。もし、ダイワスカーレットが日本ダービーに出走していたら、多分、ダイワスカーレットこそが、ダービー馬となっていたに違いない(「ウォッカ」ファンにはとても失礼だけど)。それぐらい有馬記念の2着は凄かった「ダイワスカーレット」ファンならきっと私と共感してくれるに違いない。

 話題がかわって、いよいよ今年の馬券的中のための縁起かつぎ重要レース「金杯」が開催されますね。「金杯」って、GⅢのハンデ戦にもかかわらず、競馬場入場者もGⅠ並みの独特なレースですね。「金杯」は、ハンデ戦ともあって比較的、馬券妙味のあるレースです。1996年第45回と1997年第46回「中山金杯」を連覇(それも史上初)した「ベストタイアップ」、このサラブレットも大好きだった。もちろん、父内国産であった。父は「アンバーシャダイ」。父に似て晩成型のサラブレットだった。3歳秋に復帰後、3連勝を飾りオープン入りを果たし、新年の「金杯」に勝ち重賞馬の仲間入りをした。少しずつ本格化していく感じだった。故障に泣いたサラブレットだったが、5歳のGⅢ「東京新聞杯」の見事な差し切り勝利を見ると、東京競馬場でのマイル戦が東京新聞杯の舞台であったことを考えると、同競馬場・同距離開催のマイルGⅠ「安田記念」を制覇していた公算が高いのではなかったか。その時の安田記念の1、2着は「タイキブリザード」「ジェニュイン」。決して能力は劣っていなかったにちがい。しかし、その見事な差し切り勝ちを収めた「東京新聞杯」では、出走馬全体で唯一、上がり33秒台を出し、ごぼう抜きした「アシ」を使った代償に「故障」というもらいたくないプレゼントを頂戴してしまった。それが原因で引退に追い込まれてしまった。当時を知る競馬ファンもきっとそう感じていたはずだ。競馬に「タラ・レバ」はないが、もし故障なく無事だったらマイル~2,000mのGⅠひとつぐらいは獲っていたかもしれない素質馬だった。金杯には、思い入れあるサラブレット達も出走、そして勝利を収めた。天馬「トウショウボーイ」の仔「セキテイリューオー」、未完の大器と言われたマルゼンスキー産駒「バリエンテー」、そして老人力を発揮していた、またもマルゼンスキー産駒「カリブソング」、そして、体が珍しい「尾花栗毛」でタテガミと尻尾の毛が「金髪」、三白流星の派手な馬体で「走るベルバラ」とまでニックネームがついていた「トウショウファルコ」(現在は、老衰のため永遠の眠りについており、画像でした見られないが、一度見てみて下さい。本当に芸術的美しさですよ!)etc・・・、また、「グルメフロンティア」のように、ここからGⅠ馬まで登りつめたサラブレットもいます。「金杯」は「東」と「西」と同時開催するのが特徴。以前は距離も同距離の2,000mでしたが、平成12年より「西」がマイルに変更しており、中距離に適正のないサラブレット達も新年初戦として「金杯」を選択できるようになったわけだ。

 「金杯」は前述の通り、ハンデ戦もあり、また1番人気ほか上位人気がことごとく凡走するケースも多い。高齢馬が好走してしまい波乱を起こすこともしばしば・・・馬券予想には非常に難解なレースだ。でも、だからこそ、競馬ファン達は、この新年のイベントに集中力を費やす。

 そこで、私ながらの勝手な予測をちょこっと書いてみようかな。昨年の有馬記念後に、会員である情報会社 あの「マツリダゴッホ」を推奨してくれた業者です。しかし、3連単で「ダイワスカーレット」を頭固定にしてしまったので、3連複にしておけばよかった・・・)にも、金杯についてちょっと相談をうかがった時に、まだ出走馬が確定ではない時でしたが、数頭の情報をいただいているので、これも自分ながらに最終チェックしてみた。出走が確定していないが、勝負を「東」と「西」どちらに重きを置くか今だに迷っている。「京都金杯」の方は、登録に「アドマイヤオーラ」がしており、もし出走なら格的にも他馬との差が歴然ではないか!?そして、近走不調でもオーラの同期「フサイチホウオー」は「中山金杯」に登録している。オーラは前走から復調気配が感じ取られるが、ホウオーの方は、昨年のダービーからまるでいいところなし。スランプ?はたまた早熟?非常に判断がしづらい。

となると、「東」の金杯の方が「ホウオー」の取扱いをどうするかという難解度が増す分、馬券妙味があるのかどうか!?

一方、「西」の金杯は、「オーラ」が前走以上の状態なら、軸としての勝負も有りだ!鞍上も「安勝」で、前述しているが、オーラ自身、昨年の今頃は、昨暮の「有馬記念」に2着した父が同じ「アグネスタキオン」産駒の「ダイワスカーレット」と互角の戦いを演じていたので、ここでは、十分主役を張れるだろう。心配な点は、2走ボケぐらいか!その「京都金杯」の登録馬の中で、1頭妙味あるとすれば、暮れの条件戦「冬至S」を制した「リキッドノーツ」を再度、狙ってみたい気がする。情報会社 さんからも、そのレースを提供され、軸として「リキッドノーツ」を推奨して的中させてもらった。業者さんからも、もう一度狙ってもおもしろいかもとのことでした。戦跡を見ても、リキッドノーツは歳を重ねるごとに安定感が増している。途中、詰めが甘く勝ち星を落としていた感があるが、実力的にはもうすでに重賞に顔を出していてもおかしくはなかったようだ。晴れて「オープン入り」して、今回が初の「重賞」挑戦という方がおかしいぐらいではないか。

 さて、縁起担ぎの今年初重賞の「金杯」気合を入れて頑張りましょうね!