今週の一球入魂レースは、
「京成杯AH」
当レース攻略の基盤となるのは、
そのトリッキーな「コース形態」
簡潔に説明しておくと、
中山競馬場の芝コースの高低差は、
JRA全10場の中で最大の「5.3m」
そして芝1600Mのスタート地点は、
このコースの最高地点である、
1コーナー横のポケットとなっている。
スタートしてから最初のコーナー(2コーナー)まで240mしかなく、
緩やかな下り坂でもある。
さらに2コーナーを過ぎた後は4コーナー過ぎの直線坂下まで、
間に平坦を挟みながら延々と長い下り坂が続く。
4コーナーまで直線らしい直線はなく、
ずっと緩やかなカーブが続いている、
いわゆる「おにぎり型コース」でもある。
そして最後の直線は310mと短く、
ゴール前には高低差2.4m、勾配1.6%という、
日本一きつい「心臓破りの坂」が待っている。
以上が「中山マイル」のコース形態であるが、
この特殊とも言えるコース形態が、
好走脚質や枠順に多大な影響を及ぼしている。
コース実績は相当重要で、
ポイントはこの「激しい高低差」である。
中山マイル実績はもちろん、
中山マイルとリンクしているコース実績のない馬は、
京成杯AHにおいて、
ほとんど好走できていない。
中山マイルとリンクしている「意外なコース」は、
水曜のランキング内に記載した通りである。
相当役立つファクターなので、
京成杯AHに限らず活用してみるといいだろう。
もちろん「逆パターン」でも相当使える。
(この秋も大穴発掘に欠かせない)
上記コース形態は、
レースラップや好走血統にも大きく影響している。
レースラップは非常に特徴的で、
他のコースにはない「独特なレースラップ」を刻む。
コース形態がストレートに反映されているレースラップ、
毎年例外なく「ある特徴的なラップ」を刻む。
昨年は「47.1-45.7」
一昨年は「45.3-46.8」
前後半4ハロンずつ見ると全く違うが、
深く分析すると「方向性は同じ」
基本的には「前傾ラップ」
08年はテンの3ハロン32.8、1000M通過55.9という、
マイル戦では史上類を見ない「歴史的ハイペース」となったが、
さすがにここまで速くなることはない。
後傾ラップとなった昨年は、
もちろんレース質は軽くなっている。
そしてこのコース形態やレースラップが、
好走血統にもストレートに反映されている。
中山マイルの好走血統というのは、
非常に分かりやすいものとなっている。
毎年夏競馬で凄まじい威力を発揮している、
「重要サンプル馬」
秋競馬一発目の京成杯AHにおいても、
この「重要サンプル馬」は相当役立つ。
00年以降、
当レースで2度馬券になった馬は4頭存在している。
(※02年新潟開催除く)
その4頭の、
父、母父だけ記載しておくと、
04年1着、05年1着
マイネルモルゲン
マウントリヴァーモア×シーキングザゴールド
06年1着、08年3着
ステキシンスケクン
ダンチヒ×ミスプロ
06年2着、07年2着、
カンファーベスト
アンバーシャダイ×シンザン
06年3着、09年3着
マイネルスケルツィ
グラスワンダー×マキャベリアン
上記4頭が、
京成杯AH攻略に相当役立つ「重要サンプル馬」であり、
無駄な情報は一切ない。
コース形態&レースラップの特徴を合わせて分析すれば、
おのずと穴馬を含めた今年の激走馬が鮮明となるはずだ。
全ては「一本」で繋がっている。
さらに京成杯AHだけでなく、
同じ中山マイルの古馬ハンデG3のダービー卿CTも分析すれば、
驚くべき検証結果が得られるだろう。
その結果は今回だけでなく、
今後も「中山マイル」で相当役立つことは間違いない。
ちなみに00年以降の、
京成杯AHとダービー卿CTの馬券圏内好走馬の80%以上が、
上記サンプル馬を基にした、
中山マイルの好走血統に合致していた馬である。
(その1つは火曜のランキング内に記載※特注血統)
京成杯AHとダービー卿CTは、
「二桁人気」という超人気薄が毎年のように激走しているが、
人気薄激走馬はほぼ全て、
「中山マイルの好走血統」に合致していた馬である。
一方でこの2つの重賞は、
1番人気が凡走するケースが目立っている。
近年の京成杯AHだけ見ても、
07年1番人気3着
マイネルシーガル
08年1番人気6着
リザーブカード
09年1番人気9着
ヒカルオオゾラ
10年1番人気9着
セイクリッドバレー
3着1回のみという散々たる成績となっているが、
中山マイル重賞で人気に応えるだけの配合ではなかったので「必然の凡走」
ダービー卿CTにおいても、
昨年トライアンフマーチが1番人気で惨敗しているが、
同馬も「中山マイルの好走血統」に全く合致していなかった。
最後にもう1つ。
京成杯AH攻略に、
決して欠かせないファクターを紹介しておく。
(※上記ランキング内に掲載中、現在40位前後)
上記ランキング内に記載したファクター、
好走馬の特徴にも大きな影響を及ぼしている。